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コメント
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おー!すごい!オリジナリティがしっかりとしてて、先の展開が読めない(まだ1話だけど)!彼らの結末はどうなる事やら…
シュッパシャッ
それに剣を振りかざすと勢いよく血が流れ魔獣が倒れる。俺は軽く周囲の安全を確認し死体から魔石と前脚を切り離す。今回は倒すのが簡単な魔獣でよかった、なんて思いながら依頼人の元へと戻った。
男「お兄ちゃん早かったねぇ」
そう依頼人の男が言う。
?「今回は比較的弱い魔獣だったので」
俺は倒した魔獣の前脚を依頼人に渡す。笑顔を作るのも忘れない。
男「強いねぇ…。流石冒険者だ。今度は『能魔者』でも倒してもらおうかねぇ…」
?「残念ですが俺はもう次の場所に行きますから難しいですね…。それにいくら能魔者でも同族を殺すのはちょっと…」
そう返すと依頼人はニコニコしていた顔を一瞬だけゆがませた。その目は冷徹で底冷えのするものだった。だが、次の瞬間にはさっきと同じ笑顔を張り付けていた。
男「そうかいそうかいそれは残念だ。てっきりお兄ちゃんが能魔者かと…あははは!」
?「まさかそんなわけないでしょう。それよりもそろそろ代金くださいよ」
男「おっとこれは失礼。では、そろそろお暇させていただこう」
依頼人は支払いを済ませると、この場から立ち去った。まずいな…。そう思いながら俺は男とは反対方向…次の目的地に向けて歩き出す。
この世界には能力と魔力が存在する。そして魔獣や魔族がその力を行使する。軽く種族について話しておく方が分かりやすいかもしれない。
魔獣:魔力を持っているが、言葉を話さない生物のこと。種族によって様々な能力を持っている。
動物:魔力をほとんど持っておらず、言葉を話さない生物のこと。能力を持たない。
魔族:魔力を持っていて、言葉を話す生物のこと。種族によって様々な能力を持っている。
人間:言葉を話すが、基本的にはほとんど魔力を持っていない生物。能力も基本的には持っていない。稀に魔力や能力を持っているもの(魔力者・能力者)もいるが、体の構造が人間と非常に似ていたり、両親が人間であることが多いので、それも人間に分類される。
魔力者:人間だが、魔力を持っている者のこと。
能力者:人間だが、能力を持っている者のこと。
魔力と能力の違いだが、応用が効くか気がないかという点が挙げられる。例えば魔力者と風の能力者で比べると、魔力者が風や水の魔法を習得していたら風も水も操れるし、修行を積めば火など他のものも操れるが、風の能力者は風の能力しか操れず、水の能力がないので水は一生操れない。そのかわり能力の威力が強かったりする。分かりやすく言うと、バランス型で秀才タイプが魔力で、一極特出型で天才タイプが能力というところだろうか。
そして能力者と魔力者を合わして指す言葉が能魔者である。能魔者は、人間でありながらその不可解な力が原因でそれ以外の人間から恐れられ、差別を受けている。
そして俺_いえもんは能魔者である。
次回に続きます。そしてMIRANこと主です!ここはあとがき的な感じで書いていきたいです。いや〜仲春様に許可をいただいてからこれを出すまで早1週間経ちましたね(遅い) このシリーズは1年くらいで終わらせるのが目標です。本当は毎日投稿したいけど取りあえず最初は週一投稿目標にします。主の体力が持たないので。え?それじゃあ1年で終わらないと思うって?君のような勘のいいg((((((
とにかく今は週一で体力がついたら徐々に投稿ペース上げていきます。
あと本編の補足です。いえもんさんは元依頼人の男に自分は能魔者ではないと言っていましたが、本当は能魔者で、嘘をついていました(打ち間違えなどではない) そのあたり少し分かりづらかったかもしれません。語彙力欲しい…。
今日はこのあたりで、また来てね!