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3章 恋人
僕はあのあと何事もなく家に帰ってきた。
灯夏さんの目が開いてる時の瞳に映っていたのは綺麗な星空だった、今でも忘れない。
そうだ今電話をかけよう!それで話そう!
光輝「…..」
灯夏「もしもし…」
光輝「もしもし、灯夏さん」
灯夏「光輝さん!どうしたんですか?」
光輝「少し時間があるので話しませんか?」
灯夏「いいですよ!」
光輝「灯夏さんは今何歳なんですか?」
灯夏「17歳です。光輝さんは?」
光輝「俺も17ですおんなじ歳ですねこれじゃ敬語はおかしいよね笑」
灯夏「そうだね笑これからはタメ口どうし仲良くしよ!これからは光輝さんっていう呼び方も変だから光輝くんって呼ぶね!」
光輝「うん!全然いいよ!よろしく灯夏さん!」
光輝「それじゃあまた明日」
灯夏「うん!また明日」
電話が終わった、長くて短かったあっという間に終わった。この時間が増えるようになりたい、会いたい、話したいと感じた。
俺はこういう風に思っている間に3ヶ月が経っていた
別にデートなんてしていなく週に1回電話するかしないかくらいで灯夏さんとはあれから仲が深まったわけではない。
中間テスト期末テストがありもう夏は過ぎ去って秋夏休みはバイトに専念してお金を貯めていたから遊ぶにも遊んではいない。
ただ一つだけ思い出があるデートはしていないが夏休みの花火大会の時。
光輝「綺麗だなぁそう思わないか?勇気」
勇気「おぉそうだな!結構久しぶりじゃねーか?お前と遊ぶの」
光輝「そうだなぁー俺ずっとバイト入ってて遊んでなかったもんな」
遥「お前バイト頑張りすぎて過労死しねぇか?笑」
勇気「そうだよ!お前社畜みたいになってるよ笑」
光輝「たまには休みくらい入れようかな〜」
光輝「ちょっと俺屋台行ってくるわ」
遥 勇気「おっけー」
何か見かけたことがあるような姿の人物がいた、白杖を持った女の子….灯夏さんだとわかった。
光輝「灯夏さん!」
灯夏「?!光輝くん??」
光輝「うん!一人でここまで来たの?人も多いのに」
灯夏「いや家族と来て人が多くて苦しくてぶらぶらしてた笑」
光輝「俺今屋台行ってたからさ一緒に周る?」
この時俺は勇気と遥のことはすっぽかして灯夏さんだけに夢中になっていた。
灯夏「うん!よろしくね光輝くん」
灯夏「私前にも言ったけど目が見えなくてさ花火なんて見た事ないんだ、空を見上げても音が鳴ってるだけ。ねぇ!花火ってどんなのか教えてよ!」
光輝「花火ってどんなものかって言われても…」
その時花火が打ち上がった、今まで見た事ないような特大な花火が。
明るくてでも落ち着くような色合いでそれでも俺は花火の方じゃなくて灯夏さんの方に目が行ってた。
その時目を開けていた灯夏さんそれを見てまた俺は胸をドキドキさせていた。
灯夏「こうやって目を開けても花火が見えない、星もね….」
光輝「花火は見るだけのものじゃない!灯夏さん言ってたじゃないか公園の時に!虫の音とか周りが静かだから好きって!花火は見るだけのものじゃないよ!」
俺は確かそう言ってたような気がする、彼女を安心させようとしたのかわからないが多分その気がする。
灯夏「そうだね、見るだけじゃないもんねありがとう光輝くん」
夏休みの思い出はそれだけなような気がする、あのあとバックれた俺は勇気と遥に少し怒られた。
明日は学校がない休みだしかもバイトが入っていない俺は思った灯夏さんをデートに誘って告白をしようと今決めた。
俺は携帯を持って灯夏さんに電話をかけた
灯夏「もしもし」
光輝「あの明日って空いてる?もしよかったら俺とどこか遊びに行かない?」
灯夏「うん!行こう!明日楽しみにしてるね!」
光輝「うん、明日、お昼に待ち合わせで」
もうその時間が来た、遊びに行くと言ってもプランは昨日立ててまだ雑な段階だがいいだろう。
彼女がきて俺は遊んだ、ショッピングもしたしレコード屋で音楽なども聞いてみたりした。
光輝「ねぇここのパスタで有名なお店行かない?」
灯夏「うん!」
光輝「あのさ!」
灯夏「?」
光輝「俺灯夏さんの事が好きなんだ!もしよかったら付き合ってくれない?」
灯夏「うん!そう言ってくれて嬉しい!これからよろしくね!」
あっさり受け入れて貰えた、緊張した心は一瞬にして解放されてその後の時間はすぐ終わった。
あのあと俺達は解散し付き合い始めることになった。
深夜
光輝「うっ…苦しい…誰か助けてくれ….」
俺の記憶はここまでしかない、なんなら気を失っていた。
気づいたら病院にいてベッドの上だった診察結果を今から先生に聞きに行く。
先生「貴方は……」
光輝「そんな….そんなわけがないでしょう!?」