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4章 真実と嘘
先生「貴方は残念ながら癌です….」
光輝「そんな….そんなわけがないでしょう!?」
俺は信じきれなかっただってまだ高校2年生だしこれからの人生全然あるのに癌だって言われたら俺は正気を保てなかった。癌と言われた時そのあとは絶望してその後の話は聞けなかった。ただわかるのがこの先人生は短いと….
光輝「もしもし…灯夏今から丘ヶ瀬公園に来てくれないか?」
灯夏「うん今すぐ行くね」
癌と伝わる前から俺たちの関係は次第に深まっていき俺は灯夏のことは呼び捨てになり彼女は光輝くんのまんまになった。
光輝「今目を開けてくれないか?」
光輝「君の目の先には俺が映っているし上を見上げれば星が映る、君の瞳は綺麗に反射して見えるんだ….いろんな景色が…..」
灯夏「どうしたの?光輝くんそんな事言い出して….なんか嫌な事でもあった?」
光輝「いやないんだ、ただ今君の瞳が綺麗でとても好きで…見て欲しいんだこの景色を…..」
俺はそう言って灯夏に抱きついて落ち着くまで泣いた….
そこから俺は残り少ない人生を灯夏には教えないで過ごしていき、治療をして頑張って生きていくつもりだった。
だけど俺の体が段々と弱まっていくことを実感するたびに涙が出る。まだ生きたい、まだ生きたい。という気持ちが溢れ出してくると同時に灯夏と一緒に夜景を見に行きたったという気持ちが出てきた。
光輝「灯夏と夜景を見る…」
俺は考えた。
俺の人生が終わったとしても目を俺が提供してあげれば見えるんじゃないか、そしたら俺の顔を写真でもいいから見れるし夜景も見れる。
そう考えた俺は先生にすぐさま聞いた。
光輝「先生!もし俺が亡くなったあとでも盲目の人に目を提供できたりするんですか!?」
先生「その可能性は出てくるけど君はまだ未成年だからね…保護者の許可が必要だよ」
俺は決めたんだ灯夏にあの景色を見せると心に誓った。だから反対されても俺は灯夏に幸せになって欲しい。
光輝「わかりました!」
光輝「もしもし灯夏!もしかしたら灯夏の目が見えるかもしれないんだ!」
灯夏「どういう事?目が治るって事?」
光輝「つまりはそういう事だ!でもその前に俺は灯夏との思い出を沢山作りたい」
俺はそう言って残り少ない人生を過ごすかのように灯夏とたくさん遊び、話して、夜の街を歩いた….
光輝「なぁ灯夏俺は灯夏に幸せになってもらいたい。今はこの言葉を理解しなくてもいい。だが理解した時丘ヶ瀬公園で夜景を見に来て欲しい。」
そう言って俺は最期の時を迎えた
和歌子「光輝…..」
寿樹「光輝…なんでこんなにも早く….」
親はそう言っていて俺の顔を覗き込んでいた。