「兎に角、黒木夫人を幻覚寺の方に来るように仕向けなきゃ…」「そうよそうよ。あの人はお布施や、『心付け』の額が違うから。」尼僧見習い集は、皆賛成だった。
「ここは尼寺だから、夫人の豊富な人生経験で、『縁結びの会』とか作ってみたらどうかしら?」田貫坂が言った。亜漕以外、全員便乗を狙っているので、その話しが決まった。
「じゃ、午後にでも夫人宅に行って、話してみるわ。」
亜漕は黒木亭に赴いた。ピンポーン♪「はあい。」「こんにちわ」
「あたくしに出来るかしら…」「大丈夫。適齢期だけじゃ無くて、行き遅れや、再再婚の希望者は多いから。話を聞いて、檀家の息子さんとか、やもめ暮らしに話をさり気なくすれば良いのよ。」
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