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色鮮やかな記憶… モノクロームの未来…。

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色鮮やかな記憶… モノクロームの未来…。

3 - 第3話私 達には、「心」というものがないのではないかと思うことがある。

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2022年10月11日

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達には、「心」というものがないのではないかと思うことがある。私達はロボットのように決められた動きしかできない。例えば、朝起きて顔を洗うとかご飯を食べるとか。でも、そう考えるととても悲しい気持ちになるのだ。

私達の体の中には色々なものが詰まっているらしい。それは目に見えないものだから分からないけど、きっと私達が生きていくために必要なものだと思う。もしそれがなければ死んでしまうかもしれない。

だから、私達は生きるためにそれらを必死になって守っている。たとえそれが見えなくても……。

私は、自分が人間であることを信じている。私が私であることを証明したい。私は私以外の誰かではないということを証明していきたい。

私の中の何かが囁く声が聞こえる。

『私は、貴方のことが好き』

それは唐突だった。

『私は、貴方を愛してる』

少女はそう言った。

少年は何も答えられなかった。

ただ黙っているだけだった。

『ねぇ……返事くらいしてよ?』

不満そうな顔で、少女は言う。

『あぁ、ごめん。ちょっと考え事しててさ』

言い訳をするが、本当の理由ではない。

本当は緊張していたのだ。

こんな状況に慣れていないから仕方ない。

しかし、それを言うわけにもいかない。

だから適当な理由で誤魔化した。

『ふーん、そっか。じゃあいいけど』

少し納得がいっていない様子だったが、 それ以上追求してくることはなかった。

こういう時に追及されても困るのだが。

ひとまずホッとする。

『ところでさ、これからどこ行くの?』

突然聞かれたので一瞬戸惑う。

質問の意図がよくわからない。

『えっと、とりあえず街の方かな。

適当にぶらついてみるつもりだけど、 なんせ人混みだからねぇ。

どこへ行ったら面白いのかしらね。

とりあえず歩いていれば見つかるかしら? あぁ、そういえば。

昔はこういう日は、よく迷子になったものだわ。

今じゃすっかり慣れて、道案内もお手の物よ。

ふぅん……意外と多いじゃない。

こんなにたくさんいたんじゃ、 見つけるのは大変かもね。

それとも案外あっさり見つかったりするかな? ほら、あの子なんか良さそうだわ。……あら? うーん……ちょっと違うみたい。

もっとこう……なんていうか……

キラキラしてないっていうか……

全然面白くなさそうな顔よね。

どうしてなのかしら? あぁ、わかった! そういうことだったのね。

きっと何か悩み事があるに違いないわ。

うん、間違いない。

だってアタシ、占い師だもの。

大丈夫よ、任せてちょうだい。

アナタが抱えている問題、解決させてあげる。

えぇっと……どんなことが知りたいの?………………

なるほどね、分かったわ。

それはとても簡単なことだから、心配しないで。

アタシに任せてくれれば、すべてうまくいくよ! どんな悩みだって解決してあげるさ。

だからほら、早くこっちへおいで。……あんまりしつこいようだと怒っちゃうぞ☆ アタシは天使じゃないけどね。

でも大丈夫。

アナタにとっての”真実の愛”を見つけてあげようじゃないか。

それがたとえ、悪魔の契約であったとしても……。

あぁ、キミはきっと後悔しないはずだ。

ボクを信じてほしい。


約束しよう。

絶対に幸せにする!……それは約束できないけどね。

君を笑顔にするのは僕じゃなくてもいい。

ただ、そばにいるよ。

僕はずっと君の味方だから。

愛してるからこそ離れることもある。

いつかまた巡り会う日まで……さようなら。

運命なんて信じないわ。

だって私は自分で選んだ道を進むもの。

あなたに出会うまで、自分が恋をする日が来るなんて思ってなかった。

初めて会ったときから惹かれてたのかもしれない。

だけど素直になれなくて意地を張ってしまった。

後悔しても遅いよね? こんなにもあなたが好きなのに。

あなたの優しさに触れるたび好きになる。

別れてから気づいた気持ちもあるんだよ? あなたがそばにいないだけで涙が出るくらい辛いの。

お願い、戻って来て。

もう一度会えるならどんな罰も受けます。

あの時の私の過ちを許してください。

ごめんなさい、ごめんなさい、本当に反省しています。

どうか私を見つけ出して下さい。

私はここで待っています。

会いたい、ただそれだけなのに。

どうして上手くいかないのかな?誰か教えてよ! うまくいく方法とか、ないわけ? あーぁ……。なんでこんなことになっちゃったんだろう? いつものことだけどさ。

あの頃に戻りたい。あの頃に戻れたらなぁ~。

でも、無理だよねぇ。

だって時間は巻き戻らないものね。

だったらせめて楽しい思い出を作ろうっと。

それが一番だよね。うん。そうしよう。

えぇと、まずは何からすればいいのかしら? あっ、そうだわ。日記をつけよう。毎日欠かさないように。

うふふ。わたしの日記を読んだ人が羨ましがるかも。

そしたらちょっと優越感に浸れるかも♪ よしっ。そうと決まれば早速書きましょう。

えぇと、今日の日付は……あら? 今日っていつなのかしら?……困ったわ。これじゃ日記が書けないじゃない。

色鮮やかな記憶… モノクロームの未来…。

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