私
達には、「心」というものがないのではないかと思うことがある。私達はロボットのように決められた動きしかできない。例えば、朝起きて顔を洗うとかご飯を食べるとか。でも、そう考えるととても悲しい気持ちになるのだ。
私達の体の中には色々なものが詰まっているらしい。それは目に見えないものだから分からないけど、きっと私達が生きていくために必要なものだと思う。もしそれがなければ死んでしまうかもしれない。
だから、私達は生きるためにそれらを必死になって守っている。たとえそれが見えなくても……。
私は、自分が人間であることを信じている。私が私であることを証明したい。私は私以外の誰かではないということを証明していきたい。
私の中の何かが囁く声が聞こえる。
『私は、貴方のことが好き』
それは唐突だった。
『私は、貴方を愛してる』
少女はそう言った。
少年は何も答えられなかった。
ただ黙っているだけだった。
『ねぇ……返事くらいしてよ?』
不満そうな顔で、少女は言う。
『あぁ、ごめん。ちょっと考え事しててさ』
言い訳をするが、本当の理由ではない。
本当は緊張していたのだ。
こんな状況に慣れていないから仕方ない。
しかし、それを言うわけにもいかない。
だから適当な理由で誤魔化した。
『ふーん、そっか。じゃあいいけど』
少し納得がいっていない様子だったが、 それ以上追求してくることはなかった。
こういう時に追及されても困るのだが。
ひとまずホッとする。
『ところでさ、これからどこ行くの?』
突然聞かれたので一瞬戸惑う。
質問の意図がよくわからない。
『えっと、とりあえず街の方かな。
適当にぶらついてみるつもりだけど、 なんせ人混みだからねぇ。
どこへ行ったら面白いのかしらね。
とりあえず歩いていれば見つかるかしら? あぁ、そういえば。
昔はこういう日は、よく迷子になったものだわ。
今じゃすっかり慣れて、道案内もお手の物よ。
ふぅん……意外と多いじゃない。
こんなにたくさんいたんじゃ、 見つけるのは大変かもね。
それとも案外あっさり見つかったりするかな? ほら、あの子なんか良さそうだわ。……あら? うーん……ちょっと違うみたい。
もっとこう……なんていうか……
キラキラしてないっていうか……
全然面白くなさそうな顔よね。
どうしてなのかしら? あぁ、わかった! そういうことだったのね。
きっと何か悩み事があるに違いないわ。
うん、間違いない。
だってアタシ、占い師だもの。
大丈夫よ、任せてちょうだい。
アナタが抱えている問題、解決させてあげる。
えぇっと……どんなことが知りたいの?………………
なるほどね、分かったわ。
それはとても簡単なことだから、心配しないで。
アタシに任せてくれれば、すべてうまくいくよ! どんな悩みだって解決してあげるさ。
だからほら、早くこっちへおいで。……あんまりしつこいようだと怒っちゃうぞ☆ アタシは天使じゃないけどね。
でも大丈夫。
アナタにとっての”真実の愛”を見つけてあげようじゃないか。
それがたとえ、悪魔の契約であったとしても……。
あぁ、キミはきっと後悔しないはずだ。
ボクを信じてほしい。
約束しよう。
絶対に幸せにする!……それは約束できないけどね。
君を笑顔にするのは僕じゃなくてもいい。
ただ、そばにいるよ。
僕はずっと君の味方だから。
愛してるからこそ離れることもある。
いつかまた巡り会う日まで……さようなら。
運命なんて信じないわ。
だって私は自分で選んだ道を進むもの。
あなたに出会うまで、自分が恋をする日が来るなんて思ってなかった。
初めて会ったときから惹かれてたのかもしれない。
だけど素直になれなくて意地を張ってしまった。
後悔しても遅いよね? こんなにもあなたが好きなのに。
あなたの優しさに触れるたび好きになる。
別れてから気づいた気持ちもあるんだよ? あなたがそばにいないだけで涙が出るくらい辛いの。
お願い、戻って来て。
もう一度会えるならどんな罰も受けます。
あの時の私の過ちを許してください。
ごめんなさい、ごめんなさい、本当に反省しています。
どうか私を見つけ出して下さい。
私はここで待っています。
会いたい、ただそれだけなのに。
どうして上手くいかないのかな?誰か教えてよ! うまくいく方法とか、ないわけ? あーぁ……。なんでこんなことになっちゃったんだろう? いつものことだけどさ。
あの頃に戻りたい。あの頃に戻れたらなぁ~。
でも、無理だよねぇ。
だって時間は巻き戻らないものね。
だったらせめて楽しい思い出を作ろうっと。
それが一番だよね。うん。そうしよう。
えぇと、まずは何からすればいいのかしら? あっ、そうだわ。日記をつけよう。毎日欠かさないように。
うふふ。わたしの日記を読んだ人が羨ましがるかも。
そしたらちょっと優越感に浸れるかも♪ よしっ。そうと決まれば早速書きましょう。
えぇと、今日の日付は……あら? 今日っていつなのかしら?……困ったわ。これじゃ日記が書けないじゃない。
ん
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!