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大阪旅行関西国際空港に無事に着いた時、あることに陽理とカラスは驚愕していた。それはエスカレーターに乗る位置だった。ここで愛が無邪気に解説した。「確かに関東でエスカレーターに立つ時は左だよね?関西だと右なのよね!これにはまあ地域の差もあってさ、京都だけ例外で、左たちなんだけど。関東の「左立ち」は、かつて刀を左に差していた武士の慣習が関係しているという説があり、関西の「右立ち」は、特に阪急電鉄が1960年代に左側を空けるようにアナウンスしたことがきっかけで広まり、1970年の大阪万博で定着したとされてるんだって!面白いでしょ?!」と。
カラスは「…そうなの?」と真顔で言い、陽理は「ありがとう!この面白い違いがあったなんてね!さてさて、空港を出て、大阪の街並みを楽しもう!」と喜んで言った。
愛にとって、初めての大阪の街は新鮮だった。
彼女は、大阪の街並みを眺め、心の中でこれから始まる「ゲーム」を思い描いていた。
愛はカラスに近づき、姉妹としての信頼を得たと確信していた。愛にとって、カラスの雰囲気は理想の姉そのものだったからだ。しかし、愛が妹として懐けば懐くほど、カラスは愛を怪しむという不思議な姉妹関係が築かれていった。
USJへ行く前に、3人は道頓堀を訪れ、
『ライオン・ハート(獅子心王)』という店に入った。一見すると偉大かつ威厳があって近づきがたい見た目の店とは裏腹にいざ中に入ると、大阪特有の人情味溢れる雰囲気だった。
陽理の送り犬の血が入った完全ヒューマン型ミュータント特有の嗅覚過敏で、とても繊細な味を引き出す淡口醤油と昆布だしの香りが漂った人気の店で大繁盛していたからである。
カラスは「この人誰なの?」と疑い深い目でオーナーを見つめる。すると、ハイテンションでフランクなイングランド人男性のオーナーのリチャード・ライオンが「ヘイユー!君たち3人、変わってるね!大阪は初めて?!」と話しかけてきた。
陽理が「初めてです!」と答え、愛が無邪気に喜ぶ。リチャードは「たこ焼きやお好み焼き、肉じゃががおすすめさ!」と話す。陽理と愛は「ありがとう!」と感謝した。
カラスは相変わらず、疑い深い目で「あっそ」と冷たく言い放った。3人は日本食を頬張り、楽しそうに食べていた。特にカラスは、美味しそうに食べながら珍しく嬉しそうな笑顔を見せた。
食事を終え、店を出た後、陽理はスマホを取り出し、道頓堀の街並みを背景にカラスと愛と三人で自撮り写真を撮った。
近くで3人を見守ったオーナーのリチャード・ライオンは腕を組みながら、嬉しそうな表情で心の中で「3人は変わり者だけど、僕の店に初めて運んできてくれて、食事を満喫してくれて本当に嬉しいよ!しかも、素直に喜んでくれたことに感謝するよ!またいつでもおいでね!」と言った。
USJのホラーナイト
写真撮影を終えた後は近くのカラオケ店へ3人で行った。
大阪という場所だったので、3人が一緒に『W』の名曲の『ええじゃないか』を歌い、熱狂した。
その後、『A』の曲の『唱』を3人で歌いながら踊るなどハイテンションだった。
その後、3人は近くのビジネスホテルで『A』の曲の『唱』を流してダンスを練習した。
その夜はベッドで眠りについた。
一方で、カラスはベッドから起きて、自分のリュックの中から苦手科目の世界史の教科書を取り出して、スペイン王国誕生の歴史を勉強していた。
カラス「アラゴン王国のフェルナンド2世とカスティーリャ王国のイサベル女王が結婚したことで合同統治してスペイン王国が誕生した。しかも、カスティーリャ王国のこの名前は日本の戦国時代の南蛮貿易で輸入された『カステラ』というお菓子の語源か。面白いな。しかも、『イサベル』と『イザベル』はどちらでもいいのか。スペイン語、フランス語、ポルトガル語圏で使われている名前か。英語やイタリア語では『イザベラ』というのか。元はヘブライ語起源のエリシェバ(エリザベス)という名前が派生した言葉で意味は『神に誓う』、『神に仕える』、『神に捧げられた』というのか。」と黙々と勉強した後、教科書をベッドの近くに置いて、翌日に向けてベッドでぐっすり寝ていた。
翌朝、3人はタクシーでUSJに向かった。アトラクションを楽しみ、夜のハロウィーン・ホラーナイトに参加した。Zたちがタウンに登場した。特に『ピエロ・Z』や『日本人形・Z』といった多種多様なZたちが登場した。
Zたちが集合してお客様たちの前で現れると同時に、音楽が流れた。その時、陽理が「今だよ!」と叫び、カラスと愛の手を掴んでZたちのところへ駆け寄った。3人はZたちと一緒にAの『唱』を歌詞通りに踊り始めた。
それを見ていた他の客たちは、3人を不気味だと思ったものの、その見事な踊りに感銘を受け、拍手喝采を送った。なぜなら、3人が東京フリーク区出身であることと、独特な雰囲気で、不気味でありながらもかっこいいダンスを披露していたからだ。
※続編に出てくるTという青年が心の声で言いました。「ついに、Zと3人のバケモンが踊りを通してコラボしたぜ!特に青白い見た目で黒い服を着た不気味な女の子。高校生くらいの。私にとってはすべてを捧げる『マイ・エンジェル』だ!正に究極のアイドルだ!私と似た者同士だ!次はナンパしてその女子に会いたい!」と。
他にもある女性のことを考えた。
「私と同じ児童養護施設に入ったロシア人女性の『エカチェリーナ』は元気にしてるかな?里親生活楽しいのかな?性格も外見も良くて、学校ではクラスのマドンナだったし、生徒会長もしてたな。成人式で着物を着て、ステージに立つのかな?私は行かないけど」。と
何気ない日常と東京に帰る時
USJのホテルに戻り、ベッドの上でくつろいでいると、愛が唐突に尋ねた。「二人とも、学校は行かなくていいの?」
「今は冬休みで実家に帰省中なの。ね、カラス!」陽理が楽しそうに答えた。
カラスも「そうよ。私たちは**『空前絶後・エキセントリシティ学園』**の生徒だから」と続けた。
愛が「どんな学校なの?」と興味を示すと、陽理は「全寮制と全日制、通信制がある特殊な学校だよ。私とカラスは全寮制なんだけどね。あなたも来ない?」と愛を誘った。
愛は一瞬、複雑な表情を浮かべた。心の声では「人を殺し、欺いてきた50歳で、10歳の見た目の私が『空前絶後・エキセントリシティ学園』に入れるわけがない」と、嬉しさと悔しさが入り混じっていた。見た目へのコンプレックスから、新しい場所でいじめられるかもしれないという恐怖も感じていたのだ。愛はバレないように表情を変えず、「私は10歳の女の子だから、大丈夫だよ。ありがとう、陽理!」と断った。
カラスはそんな愛を疑い深い目で見ていた。心の声で「本当に10歳?喋り方や振る舞いが違う。怪しい」とつぶやく。しかし、この場で愛の正体を問い詰めても、場の雰囲気を壊すだけだと察したカラスは、あえて愛を泳がせることにした。愛がどんな人間なのか、その本性を探るために。
カラスは心の声でこう決意した。「東京に帰って、夕食を済ませたら、愛が寝た隙に部屋に入ってやる。愛の持っている証拠や手がかりを使って、その過去と計画をすべて暴いてやる」
何気ない会話を楽しみ、三人は眠りについた。翌朝、ホテルのビュッフェで朝食を済ませ、大阪城や大阪万博を訪れるなど、大阪ならではの楽しみを堪能した。
その後、三人は東京へと戻った。黒井家に着くと、陽理と別れた。陽理は「大阪旅行、本当に楽しかったわ!愛!カラス!」と感謝を述べた。カラスは「また学校で会おう」と簡潔に答え、愛も「またね!」と笑顔で別れの言葉を告げた。
コメント
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リオンです。関西と関東のエスカレーター文化の違いから入る導入、めちゃくちゃ好きです。そういう“世界の仕組み”の細部がしっかり組み込まれているのが、この作品の魅力だと改めて思いました。道頓堀の人情あふれる店の描写も温かくて、キャラクターたちの空気感が伝わってきました。特にカラスが美味しそうに食べる場面、あのギャップにぐっときます。USJのゾンビと一緒に踊る展開、意外性と不気味さとカッコよさが混ざっていて、読んでいて「こう来たか!」と声が出ました。次が気になります。