テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
黒井家に戻った愛とカラスは、姉妹として穏やかな時間を過ごしていた。しかし、カラスは愛に対して警戒を解かなかった。心の声が囁く。「なぜ、いつも首にタートルネックをつけているんだろう?」その時、愛はリビングでピアノを弾く執事のヨトゥンを見つけた。愛は無邪気に「私もピアノ弾きたい!」と声をかける。ヨトゥンは静かに頷き、愛に席を譲った。
愛はピアノの前に座ると、ロシアの作曲家、P.T.さんの**「8月:収穫の歌」**を奏で始めた。その音色は、美しくもどこか悲しみを帯びていた。演奏を終えると、ヨトゥンは不気味なほど無表情なまま、静かに拍手を送った。
愛の回想シーン(16年前。白川家にて その時夫の汐(当時32歳)は総合商社にいた。フィンリー(当時33歳)『愛。ピアノは初めて?』愛(当時34歳)『うん、初めて!』と無邪気に答えていた。フィンリー『私のお父さん、タタール系ロシア人だけど…トキのお爺さんに当たるの。小さい頃アメリカでロシア人の音楽作家P.T.の音楽を教えてくれたの。だからママがあなたに教えてあげる』と言うのだった。)
愛の心の声「その時は『凄く上達したわね。初心者とは思えないわよ!天才だわ!』って凄く褒められた。」と。
一方でベランダの外にいたカラスは、愛の演奏を聴きながら、神妙な顔でコントラバスを手に取った。愛のピアノが奏でる旋律とは対照的に、彼女はロックバンド、R.S.の**「Paint It Black」**を力強く弾き始めた。
愛という怪しい少女の正体を何としても突き止めたい。カラスの心に秘めた決意が、弦を弾く指に宿っていた。
その夜、カラスは寝ている愛の部屋の中に入った。
愛の手首のタートルネックをしているのか気になったためだった。
音を立てないようにこっそりと右手を前に出して首のタートルネックに触れようとした時に、寝ている愛の目が開き、カラスの右手を掴んだのだった。
愛「何してんの、カラス?今、首に触ろうとしてたわよね?なんでこんなことするの?」と怒りの表情でカラスを睨みつけた。
カラス「驚かせてごめん。どうしても気になってたから」
愛「いい?!絶対に私の首には触らないで!私にとっては本当に嫌なの!恥ずかしいものなんだから!わかった!?」と自分にとっては恥ずかしくて言えないことををカラスに訴えたのだった。
カラス「わかったわ」。とこれ以上愛を刺激しないように自室に戻った。
一方愛は「よかった。首の傷跡のことはバレてないよね。他にも、『空前絶後・エキセントリシティ学園』に断ってよかったかな?陽理の誘いを断ってよかったのかな?でもこの見た目だし、いじめられてもおかしくないわよね。学校のような狭い空間で寮生活するのも辛いわね。」と陽理の誘いを断っていたが、それでも行くべきか行かないべきか迷っていた。
部屋に戻ったカラスはベッドで横になりながら、頭の中で『なぜ愛がタートルネックが恥ずかしいのか』を考えるようになっていた。
でも、カラスは「『首に触れるな』と愛に言われたからなぜリボンをしているのか証拠が全く掴めない。愛が本当は何者なのか、なぜだか全く検討がつかないわ。ピカっとひらいめいたかも!そうしたら、『不自然な首じゃないなら彼女が隠し持ってるもの』を探せばいいんだ。」と思いつくようになり、そのままベッドで寝ていた。
朝いつもよりカラスが早く起きて、自室を出ていた。
「愛は何を考えているのか全くわからない。もしもの時のために戦える準備をしないと」と言い、木刀部屋へ行ったのだった。
その部屋で「ブンッ!!」、「ブンッ!!」と木刀を振り回して素振りをしていたのだった。 「ぜぇ….」、「ぜぇ….」と汗を流しながらも自分を鍛えるべく木刀を振り回していた。
執事のヨトゥンが愛の部屋へ行き、ドアを「コンコンコン!」と3回ノックし、ドアを開けた。「おはようございます!愛様。朝食でございます。」と言った。
愛は無邪気に「ありがとう!ヨトゥン!」と言った。
一方でカラスの部屋も行って、同じくドアを「コンコンコン!」と3回ノックし、ドアを開けたらカラスがいなかったのだ。
困った執事は「カラス様!どこにいらっしゃいますか?!いたら返事をして頂いてもよろしいですかね?!朝食の時間に致しますので!」と少し大きな声で部屋を探索しながら言った。
返事がなかったので、ヨトゥンは偶然木刀部屋に立ち寄った。「カラス様!おはようございます!あなたがお部屋にいなくて心配していたので、あちらこちらの部屋を探索していました。」と言った。
カラス「ごめんなさい。木刀の練習をしたかっただけだから。」と本当のことを明かさなかった。
家族全員がテーブルにつくと、執事ヨトゥンが「今日のメニューは冷蔵庫に保管してあった先週東京の山で捕まえた『ツキノワグマの肉』でございます。」と言った。
カラスは冷淡に「あっそ」と思いながらも、愛と他の家族は大喜びをして、家族全員『ツキノワグマの肉』を頬張ったのだった。
愛は楽しそうな食事をしながらは心の中ではカラスに対して怒ってこう言った。「クッソ!!よくも私のタートルネックの中を見ようとしやがったな!!今度首に触れようとしたらぶっ殺してやるからな!!覚悟しろ!!」と。
そして、食事を終えたらトイレに向かい、中に入った。特に、カラスが夜にリボンを外そうとした件に対して心の中で根に持っていたのか「クソ!!クソ!!あのゴスロリのガキめ!!」と頭の中で両手で抱え込んだ。
そして、トイレの壁をストレス発散したかったのか、「トントンッ!!」、「ドンドンッ!!」と徐々に激しく叩くようになっていた。
そして、「キィィィィィィィィィィ!!」と大声で奇声を上げていた。
一方、カラスは愛がトイレに行った隙にこっそり、愛の部屋に行って証拠になるものを探し回っていた。そしたら、一体の小さな灰色のグソクムシのぬいぐるみを見つけた。何か不自然だと思い、背中にあるファスナーを開けた。そしたら一本の聖典を見つけた。愛がグソクムシのぬいぐるみの中に証拠となる聖典を隠していることを知るのだった。念の為、聖典のページに書かれてあるこれまでの家族写真や警察病院の名前をスマホで取って徹底的に証拠品をゲットした。その後愛に怪しまれないように聖典をぬいぐるみにしまい、部屋を後にしようとした。
愛の部屋を出て行こうとしたら、愛がトイレから出てきた。
愛「何してんの?さっきから」と怪しい目でカラスを見ていた。
一瞬、緊張感漂う空気だった。
カラス「なんでもないわよ。別に」。と無表情かつ冷静に話して後退りして愛の部屋を出た。
愛が怒って言い、さらに中指を突き立てた。「怪しいわね!私の部屋に何かしたんでしょ!!ふざけないでよ!!アンタさっきから私の部屋でコソコソなんかしやがって!!ファッキュー!!」
そして扉を「ドンッ!!」と勢いよく閉めた。
カラスは自室に戻り、スマホで撮った証拠品を見て、心の中で考え込んだ。「これまで多く各家庭の養子になって生活していたのか。でも、なんでだろう?怪しいわね。10歳の子どもが各家庭の養子になるなんてあり得ないわね。しかも、彼女の振る舞いも子供っぽくない…まるで大人の振る舞いよね。しかも、警察病院の名前が書かれているのはなんでだろう。ここで病院に電話しても愛に怪しまれるし、愛を余計に刺激するだけだから、電話はよそうかな。しかも、10歳の女の子が『ファッキュー』なんて言葉を使うかしら。何かが怪しいわね」。
と言い、スマホの証拠となる写真をコピーしたり、メモ書きなどしてある程度証拠を押さえようとした。
コメント
1件
いやー、今回もめっちゃ面白かったわ!愛とカラスの緊張感が半端ないね。特に夜中にタートルネックに触れようとしたシーン、愛が目を開けて掴むとこで「うわっバレた!」ってドキドキしたわ。あと、カラスがグソクムシのぬいぐるみから聖典見つけるとこ、探偵みたいでかっこよかった!愛の「ファッキュー」も子供っぽくない感じが不気味でいいアクセントになってる。次が気になるわ🔥