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拝啓 人類は快晴なんか失くして 大抵が最低です。
廃材置き場の毎日で 「衛星都市に行こう」あなたは言った。
「1.5リットルの現実逃避行計画さ」
乱反射 世界が透けて
サイレンがとおくで鳴った
もう対流圏界面
週末、ぼくらは月の裏側で
「なんにもないね」なんて、
くだらなくて笑いあうだろう
それからぼくらは恋におちて
この旅の果てなんてわかっていたって
知らないふりさ 今なら
八月の雪が降ったあの日は
ビードロを覗いたようにみえた
「ねえ涙が止まんないんだ 昨日から」
わずかに、崩壊する都市が見えた
それは、最後の夏でした
終末、ぼくらは月の裏側で
傷つけ合うのなんて
馬鹿らしくて 笑いあうだろう
それからぼくらは恋におちて
ふたり気付いていたって
もうね、この夢はさめないよ。
そうさ ぼくら世界の片隅で
「失くしてばっか」
なんて、心なんて埋まらなくても
何度もぼくらは星を巡るよ!
拾った銀貨使ってジュース買って
分けあって飲もう
「サイダーがいいな」
終
文字数・440字
作者様・ナユタン星人様
曲名・ロケットサイダー
2024・8/2