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「そうか、、、なら、紫。俺と一緒に人間界に来んのなら….お前の命…今俺が奪う。」
成千神の言葉に儂も紫も愕然とした。
「俺は、お前たち死神の命奪おうと思えば奪えんよ。お前が人間達にしてるように俺も真似させてもらうわ。
命を消されたお前は、塵となり消えて一人ぼっちやな。」
なんのためらいもなく笑顔で話す成千神に、紫は顔面蒼白かと思うくらいになり、それを見ている儂まで全身の冷気が一気に下がり、その場の雰囲気が凍りつくようになるほどだ。
「…..」
「どうする?紫。俺はどっちでもいいんよ」
「….わかった。」
「ん?なにがわかったんや?」
重苦しそうに口を開き「あんたと蜜さんと一緒に人間界にいくよ」
掠れた声で言った。
「そうか!それはよかったわ。ほな、じゃあ明日行こうか?
あっ!!波羅蜜殿少しええか?」
成千神に名を呼ばれドキッとし「はい!」
紫の社から出て、黄泉の国を歩きながら
「さ、、、さきほどはビックリしました。成千神様が紫にあのような事をおっしゃるとは、思いませんでした。」
「あ〜あ。あんくらい脅さんと紫は人間界に行くと言わんやろ。」
成千神の言葉に頷き「たしかに」と言葉を返した。
「まぁ〜、でも…波羅蜜殿がいるからだと思うけど」
「えっ?なにか言いました?」
小さな声で呟いた成千神の声が聞こえず聞き返した。
「ん?いや、なんも言っとらんよ」
「そうですか。成千神様これからよろしくお願いします」
深々と頭を下げた。成千神はニコリっと微笑み
「こちらこそ。また明日な」
「はい。今日はありがとうございました。」
「ん!!」
地上の世界へと繋がっている黄泉比良坂の方へ行ってしまった。