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第 3 章 < 初 め て 感 じ る 苦 し さ >
今朝、偶然一緒だったので
一緒に登校することに…。
「 まさか偶然会うとはね笑 」
と、笑う萩原くん。
その笑顔で何故か意識してしまう。
「 あ、もう学校だぁ…。 」
気づけばもう学校の前。
6時間授業受けるのかと思うと
気分が下がる。
「 はーぁ… 」
「 そんなにため息ついて…笑 」
「 うぅ…学校ぉ…、 」
「 嫌いなの?笑 」
「 嫌いでは無いけどなぁ… 」
すると、私の後ろから誰かの声がした。
「 お!!香澄〜!!! 」
「 あ、オタクしゃん。 」
「 名前で呼べや!!! 」
「 あれ?隣は誰? それに見覚えが… 」
「 こないだ私とぶつかった人だよ。 」
「 あー!え!?仲良くなってんじゃん! 」
「 まあーね。 」
「 あ、僕…行きますね。 」
「 あ!うん!ありがとう! 」
「 あの!!さっきの人って…!! 」
と、吐息を吐きながら焦るオタク。
「 少女漫画にでも出てきそうじゃない!? 」
やっぱり出た。
「 知りません。 」
「 冷たいなぁー。 」
帰り道、オタクと帰ろうとしたのに
友達と帰るって言って先に帰った。
暇だなぁー…。
「 あれ?春風さん? 」
「 おー、萩原くん 」
「 なんか、偶然が多いね笑 」
「 笑 どうしたもんかね笑 」
「 … 、 」
沈黙が続く。
なにか話さなければ。
「 あっ…あの、 」
「 ん? 」
こんなことで聞くのは恥ずかしい。
が、話題が無かったので聞くしか無かった。
「 萩原くんって好きな人はいるの? 」
「 …え? 」
「 …まぁ、気になる人なら…、⸝⸝⸝ 」
少し照れたように言う萩原くん。
その瞬間、胸に締められたかのように苦しくて息が止まりそうだった。
「 っ…、そう…なのね、。意外だわ、笑 」
「 そうなの!?笑 」
「 うん。笑 」
苦しい…
今まで感じたこともないような苦しさ。
なんなのよ…この気持ち。