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こんにちは、一ノ瀬。です、もう書いてたので、早めに続きをどうぞ





「大丈夫かっ!?類!!寧々!!」


「類くーん!寧々ちゃーーん!!」




なんで二人が……?だって今日も眠っていたはずだし、ここが分かるはずもないし…。幻聴?そんなこと思っていたが、男達の反応を見る限り幻聴ではないらしい。




「あれ?鳳えむと天馬司じゃないか。もう復活したのか。まぁいい、お前らもついでにやってやるよ…w助けにきたみたいだが、俺たちを甘くみるんじゃねぇぞ!!」


一人の男は司の方へ、もう一人の男はえむの方へ襲いかかった。

そして、もう一人の男は僕を蹴るのをやめて、また何かしらを持ってくるらしい。この部屋を去っていった。


「司…くん!えむくんっ!」


二人はショーで鍛えただけある身体能力で、男の攻撃をかわしていたが、えむは仮にも女性であり、怪我人。司はまだ耐えれるようだが、えむにはそろそろ限界が来ているようだ。


「えむっ…!!」


寧々が叫んだ。その瞬間えむを男が思い切り投げ飛ばし、えむは壁に体を強く打ち付け、気を失った。

その男はえむの方へゆっくり近づくとポケットからナイフを取り出した。


「やめろっ!!えむくんに手を出すなっ!」


僕は力の限り叫んだけれど、拘束されているため何もすることが出来ない。このままじゃ、えむくんが…!本当に死んでしまうっ。





司side



類が叫んでいる。なぜなら、えむが今にも殺されそうだからだ。だけど、類と寧々は身動きが取れない状態。オレも今、男に凶器を振り回されて、襲われている。


でも、今動けるのは、えむを助けられるのは、オレしかいない。


ヒュンッ


振られたナイフの下を勢いよく潜り抜けて、オレはえむの方へ走った。傷も痛むし、体力もそろそろ限界だ。でも、ここで耐えなければ、えむの命がなくなってしまう。仲間とショーを出来なくなってしまう。それだけは嫌だった。


もう男はナイフを振り上げている。


間に合え、間に合え……!!


オレは無我夢中で手を伸ばして、勢いよく男に飛びついた。


その瞬間、カランッと音を立てて、ナイフが転がる音がする。えむのほうをみると、ナイフは刺さっていない。


よかった…。取り敢えずは守れた…。


と、ほっとしたのも束の間。


今まで追ってきていた男がオレの方へ襲いかかってくる。オレはえむを抱えて男から飛び退いた。


「ちっ、すばしっこいやつめ…お前は絶対殺すから「ちょっとまて。どうせ殺すなら俺によこせ。」」


いつの間に戻ってきたのか、1番類を蹴っていた男が何やら道具を持って司を追っていた男を取り押さえた。


「はっ、好きにすればいい。俺はその間にこっちの奴らで楽しんどくわ。」


「いや、そっちのやつは放っておけ。コイツだけでいい。」


「はぁ?なんでだよ、コイツらもやった方が楽しいだろ。」


「いや、コイツらでは反応を楽しむのさ。」


さっきから男達は話している。その間にオレは類達の方に近づいて縄を持参していたカッターで切った。


「類、大丈夫か…?」


「僕はこれくらい平気さ。ちょっと痛いけどね。歩くくらいなら問題ないよ。」


「そうか、ならよかった。寧々も大丈夫か?」


「うん…私は大丈夫だけど…ほんとに類は大丈夫なの?あんなに蹴られてたのに。」


「……あぁ、大丈夫さ。」


「なんだその間は…ちょっと失礼するぞ。」


そういってオレは類の服をめくる。すると、そこには赤黒く腫れた痛々しい痣があった。


「……っこんなに酷い怪我じゃないか。帰ったら絶対手当てするから、その間は我慢できるか?」


「僕は大丈夫だよ。それよりもえむくんだ。」


「あぁ、えむは無理して来てしまったからな…おまけに体を強く打ち付けていた。えむはこの後病院に……」


「脱出した後の話をしているようだけど、もう脱出した気でいたのか?はっ笑えるぜ」


男達がこちらの様子に気づいて近寄ってきた。類達の縄を解いてからすっかり忘れていた。オレは奴らを睨んだ。


「おお怖い怖い。でもいつまでそんな態度とってられるかな?」


そういった瞬間、男は急に突進してきた。咄嗟のことでオレは動けなかった。そして、首に衝撃が走ったと思えばオレは地面に倒れていた。


「「司(くん)っ!!」」


気絶寸前までいって倒れたオレに、男は何か注射器のようなものを刺そうとしてきた。だが、類がそれをはたきおとす。


「やめろっ司くんに触るな!」


「ふん、鬱陶しいやつらだ。まぁいい、どのみちお前もこうなる。」


そして軽々しく類を振り払うと、男はナイフをオレの右腕と床に貫通するように突き刺した。


「い゛っ……」


「司っ!!」


寧々が走り出した。


「寧々っ!!いくんじゃないっ!」


類は必死に呼び止める。だが、その行為も虚しく……



バンッ



「……えっ」



寧々は倒れた。足を撃たれたのだ。


「いやぁ、ついつい撃ちたくなってな。撃っちまった。まぁ安心しな、これから可愛がってやるからよ。」


そういって離れて様子をみていた男が寧々の元に近寄る。


くそっこのままじゃ絶滅じゃないか…!オレも腕が刺さっていて動けない…っ

えむは気を失っているし、類にも金属バッドを持った男が近寄っている…。寧々も男に捕まったまんまだし、オレにも厄介そうな男がついている。


「そんな難しい顔をしてどうした?wまだ脱出を試みてんのか?そんなことできると思うなよ」


男はオレの耳元でそう囁くとさっき類にはたきおとされた注射器の予備を取り出した。


そして、針を首に当てる。



_____打たれたらまずい。



直感がそう言っている。オレは奴から逃れようと暴れた。

動く度に腕にナイフが余計にめり込んでいく。


「うう゛うぅ……っ」


有り得ないくらいに痛くて涙が出てきた。


「ふん、面白い行為してくれんじゃん。だったら……」


その瞬間男は、注射器を投げ捨てると左足にもナイフを突き刺した。


「っ!?うあ゛あああああっ……!!」


しかも、男は刺した後にそのナイフでぐりぐりと足の肉を抉るように動かした。あまりの痛みにオレは叫んだ。


「司くんっ…!!」


男に追い詰められていた類が呆然とこちらをみている。そんな様子を男は楽しんでいた。オレは涙目で類に助けを求めるように見つめた。類を困らせるようなことはしたくなかったが、今はどうしてもこの痛みから逃れたかった。


「る……い…」


もう暴れる気力も無くなった。暴れれば暴れる程痛みが増すとわかっているからだ。もういっその事意識を飛ばしてしまおうか。そんなことを考えている間にも男はナイフを次々に持ってくる。


「おっと、もうこれで終わりだと思うなよ。ここからだからなっ」


そういうと次は左腕に激痛が走る。


「ぐあ゛ああああ…ッ」


もうオレの周りは血の海だ。自身の血の量が減ってきたからからか考える力もなくなってきていた。少し目が霞んできた。



その時、誰かが倒れる音がした。

えむ!?寧々!?類!?無事でいてくれ…!!


そう思って周りを見渡すと、ぼやけてはっきりはみえないが、寧々らしき人物は男に捕まったまんまだし、類らしき人も立っている。えむは柱に持たれかけさせておいたし…。じゃあ、倒れたのは誰だ?


ふと音が鳴った方に目を向けてみた。


そこには……




倒れた男と、その横で男を見下げる、えむの姿があった。

狙われたワンダショ

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コメント

1

ユーザー

ごめんなさい!途中誤字ってました…!あんまり見直してないんで許してくださいm(_ _)m

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