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第37章「決戦への目覚め」
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【ルシフェル、動く】
宇宙の最深部、虚空に浮かぶ黒き玉座。
その上で、ルシフェルがゆっくりと立ち上がる。
ルシフェル「……もう、よいだろう」
彼女の足元に跪くのは、かつてゲズたちが倒した幹部たち。
全員、漆黒の力によって再生され、より強大な存在となっていた。
ルシフェル「舞台は整った。
あとは“地上”を焼き尽くすのみ……我が神殿とするために」
その声が響いた瞬間――
ルシフェルの巨大な母艦“神威星機アウロラ”が、地球圏へ向けて発進する。
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【地球・最後の砦】
地球側も、すでにその動きを察知していた。
ゲズたちは急ぎ、地球にある最後の砦“アルテ・リヴィス”へ向かう。
広大な大地に築かれた古代技術の防衛都市。
光の塔が空を貫き、そこに“英雄の紋章”が刻まれていた。
セレナ「……ここは……私たちの星の古代記録にも記されていた場所……!」
ウカビル「おそらく……この場所こそ、地球と“創世の王アダム”が繋がった場所だ」
ゲズは静かに頷き、塔の中央に手をかざす。
すると、塔が微かに振動し、“地球の防衛機構”が目覚め始めた。
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【軍勢、迫る】
その夜。
遠くの空に、異様な“影の波”が見えた。
それは、宇宙から落ちてくる隕石のようであり、闇の霧のようでもあった。
見張り兵「っ! 異常接近物体多数! 方角は……宇宙軌道!」
ゲズ「来たな……!」
ルシフェルの軍勢が、ついに地球圏に突入したのだ。
中にはかつて戦った――
• ヴァルク=機械融合将軍
• ノルマ=時空魔女
• カンザ=獣王兵
• レル=ザイオスのかけら(精神のみ)
――彼らの再生体が、圧倒的な力とともに迫ってくる。
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【ゲズたちの決意】
準備が整ったゲズたちは、防衛塔の頂で空を見上げる。
ゲズ「この戦いで……全てが変わるかもしれない。けど、俺は負けない」
ウカビル「俺は……あの日守れなかったものを、今度こそ守る」
セレナ「私は……あなたと生きる未来を選ぶ。そのために戦うわ」
三人の心が静かに、確かに重なった瞬間だった。