TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

星の英雄 ゲズとリオン

一覧ページ

「星の英雄 ゲズとリオン」のメインビジュアル

星の英雄 ゲズとリオン

42 - 第38話 「砕けぬ盾、揺るがぬ光」

♥

41

2025年05月28日

シェアするシェアする
報告する

第38章 砕けぬ盾、揺るがぬ光
荒廃した地球の大地。

空は黒く、雲間には常にルシフェルの軍勢が蠢いていた。


だが、そこに――たった三つの光が、闇を裂いて立っていた。


ゲズ。セレナ。そして、ウカビル。

数千の敵を前にしても、その視線には一分の迷いもなかった。



「……来るぞ!」


ウカビルが叫んだ瞬間、

無数のルシフェルの軍団が一斉に飛翔し、地上へと降り注ぐ。


ゲズは飛び込んでくる敵をなぎ払い、

セレナは周囲を保護する結界を張りながら仲間の動きを補助する。

ウカビルは盾のように前線で立ち塞がり、敵の突破を一切許さない。



■ゲズの覚醒「砕星・裂光」


「この力は……もう抑えなくていい……!」


ゲズの右腕が光に包まれ、空を裂くような一閃が走る。

次の瞬間、地面が抉れ、十数体の兵がまとめて消し飛んだ。


セレナ「ゲズ! それ、今のは……!」


ゲズ「リオンから託された感覚だ。もう、俺の中に生きてる」



■セレナの支援魔法「星花の守り」


周囲に咲き乱れる幻影の花が、味方の動きを軽くし、傷を癒す。


セレナ(あなたが見ているなら……私たち、ちゃんと前へ進んでる)



■ウカビルの奮闘「巨神断」


「立ち塞がるなら、全て砕くのみ……!」


金色の大剣が地を割り、ルシフェル配下の中級将軍クラスをまとめて撃破。


敵の数は膨大だったが、三人はまるでひとつの流れのように戦った。

その力の均衡、信頼、闘志――すべてがひとつに重なっていた。



【ついに勝利。だが――】


やがて、敵の軍勢は壊滅。

空は晴れ間を見せ、ようやく静寂が訪れる。


ゲズは息を吐き、セレナと目を合わせてうなずく。

ウカビルも剣を下ろし、傷を押さえながら前を向いた。


だが――その瞬間。



――「ザン」


空間が切り裂かれる音。

誰もそこにいなかった場所が、黒く裂ける。


現れたのは、かつて“英雄”と呼ばれたはずの者。

長い白銀の髪、漆黒の双刃。美しき戦士の面影を残しながら、

その目に宿るのは感情ではなく、深い奈落の空虚。


ウカビル「……まさか。……カティナ、貴様が……!」


カティナ「この名に反応するとは。

……記憶がまだ残っているのか、元・英雄よ」


ゲズ「ウカビルの……かつての戦友……?」


カティナは静かに刃を構え、ひとつ言った。


カティナ「次の戦いは、あなたよ、ウカビル。

私の使命は、かつての英雄を――完全に終わらせること」


一歩踏み出すたびに、大地が悲鳴を上げる。

その刃は空を裂き、そして――心も断つために振るわれる。

loading

この作品はいかがでしたか?

41

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚