ここに来て、2ヶ月
定期的に彼処の猫カフェに通っている
その中で、店員と仲良くなった
なんでも彼は情報を売っているらしい
あの時、クロノアさんと話していたのはその仕事関連だったのだとか
情報収集の仕方を聞いた時、彼は言った
店員「懐に入り込むねん、そしたら喋ってくれる」
それに対して 詐欺師やん と言ったら 誰がや! と言われた
しかし、その技術が本当なら大したものだ
何処かに所属する事があればかなりそこが有利になるだろう
そんな日常を暮らしていたある日、クロノアさんに呼ばれた
そこは会議室で幹部が全員揃っていた
kr「急に呼んですみません」
丁寧にも謝罪の言葉を言われた
相変わらずな人だ
「いえ、暇でしたから、何かありましたか?」
会議室に呼ばれる事なんて今まで無かったため少し緊張している
何かやってしまっただろうか
kr「実は明日、我々国と外交をする事になってね」
振られた話題に呼ばれた理由がよく分からず、首を傾げる
その後、彼は続けた
kr「だから、少し話しておきたい事があって、それから質問に答えて欲しい」
先程までとは違い、圧を感じる
こちらには拒否権がない
そんな、感じだった
「分かりました」
それが合図のように、ここの空気が少し解けた
どうしても話したいことだったのだろう
pi「立ちっぱなしもなんだし、ここに座りなよ」
そう言いながらぺいんとさんは自身の座っている隣の椅子を叩いた
その言葉に甘え、俺はぺいんとさんの隣に座った
目の前にはしにがみさん
右前にはトラゾーさん
右にはぺいんとさん
トラゾーさんとぺいんとさんの間にクロノアさん
といった感じの席順
しにがみさんは何やらパソコンを触っており、なにかの作業中だというのは誰の目にも明らかだった
空気が解けたとはいえ、やはりこうしてみれば緊張もする
顔はいつも通りの無表情なのだろうが、内心は穏やかではなかった
tr「そんなに緊張しなくて大丈夫ですよ」
そう優しく言われれば、少し、和らいだ
気づかれたことに驚きだが
いつまでも始まらないため、聞いてみよう
「あの、いつ話すんですか?」
静かな空間に俺の声が響いた
それに返したのは
sn「もう少しなので、お待ちください」
しにがみさんだった
クロノアさんだと思っていたため少し驚いた
今日は驚いてばかりな気がする
作業が終わったのか、彼が手を止め、合図を送る
sn「準備出来ました、いつでもどうぞ」
いよいよ話し始めるようで、また体が緊張する
大丈夫だと言い聞かせ、無理矢理にでもおちつかせた
軽く、沈黙が流れた後、クロノアさんが言った
kr「それじゃ、話そっか」
いつもと同じ、優しさのあるでも何処か凛とした声が響いた
kr「まず、貴方について聞かせてくれない?」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!