今から、約3年前
このような事になったのは、恐らくこれが始まりだった
a国幹部「以上、2名がこれから新しい幹部となる」
前のステージに立っているのは、司会進行役の幹部
そして、新しく幹部に昇格した、2人
まばらに鳴る拍手は、2人を称えるものもあれば、嫉妬していながらも我慢しているものもあるのだろう
そんな状況に何処か愉悦感を感じているのは、新幹部の一人
ショッピ
その事は一切顔に出さず、内心でかなりほくそ笑んでいる
性格が悪すぎやしないだろうか
この状況で少し居づらそうにしているのは、新幹部の一人
ゾム
彼は実力ではなく、信頼出来る人から推薦され幹部となった
いわば、コネを使ったのである
この2人に接点は無く、今初めて顔を合わせたぐらいである
当然だ
ゾムの方はこの軍に来て1週間も経っていないのである
その事を知っている者たちは、余計嫉妬するだろう
新幹部のお披露目も終わり、片付けをしている頃
そこにある姿は2つだけであった
新幹部の2人である
shp「ダッルゥ、何でこんな事せなあかんねん」
実質的な同期しか居ないため思いっ切り愚痴をこぼす
上官(今は同じ階級だが)には敬語で話さないといけないためこの様な機会は滅多にない
zm「そう言うなよ、ショッピ」
そう窘めているゾムは汚い布巾を見て思いっ切り嫌な顔をしていた
顔に出すぎではなかろうか
shp「しゃーないじゃないですか、何で主役のワイらが片付けなんや」
敬語と入り交じってしまうのは、普段から敬語を使っているからであろう
その様子を見るだけでどれだけタメで話さないかが分かるというものだ
そんな彼も愚痴を零しつつ、手は止めていない
止めていたとしても、それは終わるまでが長引き、寝れる時間が無くなるだけだと分かっているからだろう
zm「まぁ、さっさと終わらせようぜ!」
と、そんなこんなで片付けが終わり、気づけば日付が変わっていた
外を見れば真っ暗で、今日は軍基地に泊まるしかないと2人は判断した
幸か不幸か、狭い部屋が1つ、新幹部用にと用意されていた
たまにしか泊まらないためこれでも良いかと思っていたがまさか初日から使うとは夢にも思っていなかっただろう
幹部になって初めての仕事が自分達のお披露目パーティーの後片付けという雑用
花形である幹部の仕事とは余りにも思えなかったが、すんなりと受け入れている
短かった幹部初日が過ぎ、2日目にて、彼らは初めての睡眠を取った
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