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どうもぺろです🍀
【でこぼこ】第6話 夏夜 にたくさんのいいねありがとうございます!
今作は残り1話で完結予定だったのですが、残り2話の全9話で完結にさせていただくことにしました🙋🏻♀️✨
今話は花火大会の帰路、🤍ちゃんのその後、🩷さんの進路についてお送りいたします💭
では 第7話 それぞれの道 ごゆっくりご覧ください⬇️
🩷side
仁人と初めて見る花火は、いままで誰と見るものよりも綺麗で、俺にとって特別な時間になった。
寂しいけれど全ての花火が打ち上がってしまったようで、静寂が訪れる。
💛『もう花火終わりですかね?』
仁人は真っ暗な空を見上げてそう言った。
🩷「終わりだな。帰ろっか。」
そう言って俺が屋台飯のゴミをまとめ始めると、仁人も遅れて一緒に作業し始める。
🩷「裏道で駅の近くまで行けるとこあるからこっちから行こっか。」
忘れ物がないか確認して俺が歩き始めると、浴衣がくいと引かれる
🩷「ん…仁人どうしたの?」
仁人の方は振り向くと、俯いたままぴたりと動かない。
俺の手につんと触れて、
💛『繋がないの…?』そう言って俺を見つめた。
可愛いお誘いに、すぐに乗るのもいいけどちょっとだけイタズラしたい気分。
🩷「ん?仁人が繋ぎたいんでしょ?」
そう言って俺の手に近づく仁人の手に自ら繋ぎにいかずに、駆け引きをした。
すると仁人は俺の手に自身の柔らかな手を絡めるように繋ぐと
💛『ばか、勇斗先輩も繋ぎたいくせに…』
そう言ってむすっとした表情をすると、そっぽをむいてしまう。
手を繋ぎたいということを否定もしなければ、髪から覗く耳は赤く染まっていて、仁人はなんでこんなに可愛いんだろう。
まさか、付き合うとこんなに甘えたになるなんて聞いてない。
先程から続く可愛さの連鎖に、平気なフリしてるけど正直大ダメージだ…可愛すぎる。
🩷「ごめんて笑 ほら仁人帰ろう?」
そう言ってぎゅっと繋がれた手を握り返して、こちらに引くとぴたりと寄り添って歩き始める。
思ったよりも仁人は心を許すと距離感馬鹿のようで多少歩きにくいけれど、可愛いがギリギリ超えてくるからOKとしよう。
すれ違う人もいない、静かな裏道に響くのは俺ら2人の足音だけ。
特に何を話すわけでもないけど、気まずさなんてなくて、むしろ落ち着く。
2人を繋ぐ手がそれを証明している。
時々くだらない話をして、裏道を降る。
だんだんと人の気配が増えていって、ちらほらと浴衣姿の人々が見えてくる。
そろそろ合流かな、なんて思っていると仁人が繋いだ手を解こうとする。
🩷「仁人、離す?」
流石に恥ずかしいか、そう思って仁人を見ると
💛『勇斗先輩に迷惑かなって』
自分から離そうとしたのに寂しそうにそうぽつりと溢した。
🩷「何言ってんの、迷惑なわけないじゃん」
離そうとした手をぎゅっと握り返すと、まだ不安そうな顔。
🩷「俺から付き合ってった言ったんだよ?
仁人が恥ずかしいなら離すけどね笑」
そう言って仁人の顔を覗き込むと俺の手を握り返してくれる。
💛『恥ずかしくは、ないけど…』
言葉とは裏腹にちゅんと唇を尖らせてふいと目を逸らして恥ずかしそうな表情。
可愛らしく尖らせた唇に触れると、ブンブンと繋いだ手を揺らして
💛『ッ…やっぱいい!繋がない!!///』
そんなわがままな彼の手をぐいっと引いた。
🩷『だめ!笑 ほらいくよ!』
人に流されるように到着した駅までの道はあっという間だった。
道中で俺が友達に声をかけられると、緊張したようにぎゅっと力が込められる手に彼の中の葛藤を感じてときめきを感じる。
改札を通ってついにお別れの時が来る。
💛『ありがとうございました、じゃあ来週学校で。』
俺はこんなに離れたくないのに、仁人はなんでもない顔でぺこりと会釈をして俺の手を離そうとする。
その手を離したくないとぎゅっと握ると仁人は恥ずかしげに困ったような顔をする。
🩷「ね…もう帰んの?」
咄嗟に出たそんな言葉に、いやそりゃ帰るだろ
。なんて自分の頭でツッコむ。
何言ってんの俺、なんかキモくない?
いままで付き合った子達にはこんなことしたことなくて、自分の初めての思考に戸惑う。
仁人は俺の表情をちらりと見ると小さく笑った。
🩷「いやごめんなんか俺キモイわ!笑」
急いで仁人の手を離そうとすると、その手を仁人は優しく握り返して
💛『もう一本あとにする。なんか勇斗先輩かわいい笑』
そう言って柔らかく微笑む。
その笑顔に新鮮にときめいてしまって
🩷「あ、まじ? そっか…笑」
なんてらしくもない返事をする。
💛『どうしたの笑 なんか変ですよ?笑』
そう言っておかしそうに俺を見つめる純粋な瞳。
これほどに仁人に見ないで欲しいのは初めてだ。
💛side
駅に近づくにつれて人がどんどん増えてくる。
駅に着いたら、この夢見たいな時間もおしまいでお別れなんだなあなんてぎゅっと繋がれた手を見つめてぼーっと考える。
寂しいの俺だけなんだろうな。なんて考えたらもっと寂しくなってしまってなんでもないフリをして、
💛『ありがとうございました、じゃあ来週学校で。』
さっさと勇斗先輩に別れを告げて去ろうとした。
その時繋いだ手がぎゅっと繋ぎ直される。
勇斗先輩は寂しそうな顔をして、俺を見つめた。
そんな顔されたら俺、帰りたくなくなっちゃうのに。
🩷「ね…もう帰んの?」
そう言って寂しそうに俺の手を離さない勇斗先輩がなんだか小さい子みたいで可愛くてくすりと笑える。
🩷「いやごめんなんか俺キモイわ!笑」
そういって手を離そうとするから、俺もおんなじ気持ちだという返事でその手をぎゅっと握る。
💛『もう一本あとにする。なんか勇斗先輩かわいい笑』
そう告げると、わかりやすく嬉しそうな顔をする。
🩷「あ、まじ? そっか…笑」
そう言って恥ずかしそうに頰をかいて俺から目を逸らす。
耳がじんわりと赤くなっているのが見えて、勇斗先輩もこんな風に照れるんだって可愛くってもっとその表情がみたくなった。
💛『どうしたの笑 なんか変ですよ?笑』
勇斗先輩の可愛い反応を少しだけいじるようにわざとそらされた目を見つめると、焦ったように
🩷「ね、写真とろ?記念!」唐突にそういった。
写真…確かに3ヶ月も一緒に居たのに撮っていなかった。
こくりと頷いて勇斗先輩の側に寄ると、俺の手に持ったスマホを見て
🩷「仁人ので撮ろ」そう言われて勇斗先輩にスマホを差し出す。
画面に映し出される初めての2人のツーショット。
普段自撮りをすることもなければ、誘われて嫌々映り込む集合写真くらいでしか撮らない写真。
こんなにも前向きな気持ちで画面に映り込む浮かれた自分の姿が恥ずかしい。
ふと横を見ると、かっこいい勇斗先輩の顔があってなんだかドキドキしてしまって、少し距離を取る。
めざとい勇斗先輩には距離をとったことがバレてしまって、腰に手を添えられてぐっと引き寄せられる。
🩷「ん、撮るよ」
すぐ横で聞こえる声にこくりと頷く。
何枚か撮って、写真不慣れ故にポーズはピース だけ。
勇斗先輩は宝物を見るみたいな表情で2人の写真を見つめる。
何枚かスクロールすると最後の一枚を選んでぽちぽちと画面を操作しだす。
💛『なにしてるんですか?』
そう言って画面を覗こうとすると、俺に背を向けてスマホごと隠す。
🩷「ちょっと待って笑」💛 『いやそれ俺のスマホ!』
勇斗先輩の肩口からスマホ覗き込もうとすると、そのタイミングで勇斗先輩が振り向く。
一瞬にしてお互いの距離が近づく。
後少しずれていたら唇が触れるくらいの距離で、不覚にもどきりとした。
💛『スマホ…返してください?』
ドキドキがバレないようになんでもないような顔で勇斗先輩の手からスマホを取り返す。
🩷「ごめん笑 写真送ってね」
そう言って勇斗先輩は俺の手に戻ったスマホを指さす。
💛『はいはい…じゃあ俺もう行きますね?』
スマホを和巾着に入れて勇斗先輩にそう告げると、勇斗先輩はまた寂しそうな顔をする。
そんな顔されると俺一生帰れないんだけど。
🩷「じゃあね、また学校で」
そう言って名残惜しそうに俺の髪を撫でた。
💛『はい、また学校で。』
俺の髪に触れた勇斗先輩の手に触れてそういうとにこりと笑った。
🩷「ほら行った!早く帰んないと俺ずっと引き止めちゃうから笑」
💛『はいはい笑 じゃあね先輩』
明日、日曜日に会えないだけなのに、こんなにも名残惜しく感じるなんて俺らは相当バカップルかもしれない。
勇斗先輩に本当に最後の手を振ってから、ちょうど来ていた電車に乗り込む。
お別れしたのにまだ心はどきどきとしていて、音楽でも聴いて一旦落ち着こうとスマホを取り出す。
画面を点けると、俺のロック画面は勇斗先輩によっていつの間に変えられていたようで、先程撮った初めての2人のツーショット。
驚きつつも、なんだか嬉し恥ずかしで笑みが溢れそうになりぐっと唇を噛んだ。
こんな可愛いことするんだあの人。
💛【ロック画面勝手に変えないで】
そう送るとすぐに既読がつく。
🩷【嫌じゃないくせに!笑 俺にも写真送って??】
俺の気持ちはバレバレのよう。
言われた通りに写真を送ると既読がついてから返信が来なくなる。
電車来たのかな?
そう思って、ワイヤレスイヤホンを取り出して最近お気に入りの曲を聴く。
フォルダアプリを開いて今日撮った写真を見る。
勇斗先輩が射的してる姿、チョコバナナを食べている時の姿、花火を見ている姿やら、全てが様になってかっこいい。
スクロールを進めると2人の初めてのツーショット。
4.5枚撮ったくせにほぼ同じじゃないか。
それでも1枚1枚大切に見てしまう。
3から4枚目にスクロールした時、ぴたりと手が止まってしまった。
💛『ッ…まじか…///』
誰にも聞こえないくらいでぽつりと1人声が漏れる。
4枚目俺が遅れながらもピースサインをした1枚。
おんなじように見える構成でも少しだけ違った。
勇斗先輩が俺の方を見ていて、その視線は自分でいうのは烏滸がましいかもしれないけど、大切な存在を見るような優しく甘い視線。
そんな目で俺のこと見てたの?可視化されるとぶわっと恥ずかしさが込み上げる。
知らなかった。だっていつも近くになると恥ずかしくって俺が目をそらしてしまうから。
これ以上見ていられなくて、スマホを切って窓の外を眺める。
するとまた通知が俺を呼び戻す。
🩷【仁人みて】そうメッセージが来てから写真が送られてくる。
通知をタップすると勇斗先輩のロック画面のスクショ。
お揃いのロック画面だなんて流石にバカップルすぎる。
💛【俺ロック画面変えます】そう送るとすぐに
🩷【だめ笑 変えても次会った時変戻すからな!!】
💛【めんどくさい!!もういい!】
そう送ってスマホを和巾着に放り込む。
本当に勇斗先輩にはかなわない。
🤍side
あの日に会った好きな人はそれはかわいくて、
初めて見たヘアアレンジもすごく似合っていた。
そのままの気持ちを伝えると照れくさそうにはにかむ姿も今も鮮明に覚えている。
💛『なにそれ、別に可愛くないし…柔太朗もなんか今日かっこいいね?』
なんてお世辞でも嬉しいくらいの褒め言葉をもらえたけれど、純粋には喜べなかった。
だってそんな可愛い姿が俺のためじゃないから。
誰のためかなんて言われなくたって君の表情を見てればわかった。
🤍「えーまじ?嬉し笑 でもそういうのは勇ちゃんにいってあげなね。」
勝ち目ないって。まだ告ってもないけどはっきりわかってしまって、勇ちゃんには遠慮しないなんて言ったのに後押しするようなことを言ってしまった。
花火大会から二日たった週明け。
いつも通りに俺の隣で授業を受ける姿はいつも通りで、軽いノリで付き合ったのかなんて聞けたらこんなモヤモヤした気持ちはさっぱりと消え失せるんだろうか。
いや普通に落ち込むわ。
ただでさえ授業は頭に入らないって言うのに、そんな現実突きつけられたら全然俺帰っちゃうわ。
チャイムが鳴ると、だいちゃんがばっと後ろを振り向いてくる。
何を言い出すかなんてわかりきっている。
💙「はい!ご飯食べるで!」
がーっと机を移動させてきてくっつけるともうすでにお弁当の蓋が開いている。
よっしーはそんなだいちゃんを見ると呆れたように笑ってスクバからスマホとお弁当箱を取り出す。
💛『机ちゃんとつけろよ、あぶないから笑』
そう言ってだいちゃんの机を自身の机に寄せると衝動でよっしーのスマホが机から落ちる。
画面側から落ちたスマホを拾って、埃をはらうと液晶が明るくなり、表示されたロック画面が俺の目を惹いた。
あの日撮ったであろうツーショット。
あーやっぱりね。もう俺が入る隙ないんじゃん。
こんなタイミングで現実を突きつけられて、第1に本人の口から聞くこともできなかった。
💛『柔太郎、ありがと_』
よっしーは俺が画面を見たことに気づいたようで、ぴたりと止まって
💛『あ、見た…?』俺からスマホを受け取ると、小さく耳打ちする。
🤍「んー、なにが?笑」気づいてないフリをするとよっしーは焦ったようにスマホを胸ポケットにしまうと
💛『なんでもない!食べよ』
そう言ってお弁当箱を開ける、その行動が事実を決定づけた。
🤍『ごめん、俺ちょっと弁当忘れたから購買行くね』
席を立つと口いっぱいにお弁当を詰めただいちゃんが
💙「はよいかな、いいの売り切れんで!」
ともごもごと話す。
🤍「んー、いってくる笑」
飛び出したはいいものの本当は全然弁当持ってきてるしなあどうしよう。
なんて廊下をでてふらふらと歩く。
ぼーっとしていたせいか階段の曲がり角で誰かとぶつかってしまう。
?「_ごめっ!って柔太朗!」
よろけた俺の手を引くのは、今1番会いたくない相手。
🩷『ごめん!大丈夫?』
そう言って俺を心配そうに見つめる姿。
申し訳ないけど、今の俺には大丈夫なんて言葉が言えなくて目すら見れずに
🤍「勇ちゃんさ、よっしーと付き合ったよね?」
そう言うと、勇ちゃんは一瞬目を見開くと、こくりと頷く。
🤍「そっか…おめでと」🩷「ん、ありがとね。」
お互い俯いてそう言って沈黙が訪れる。
🤍「まじで幸せにしないと許さないからね?泣かせたりしたらすぐ奪うし。」
俺がそういうと勇ちゃんはいつも通りに笑って
🩷「ばか言われなくても平気だわ!笑」
そう言って俺の髪をくしゃりと撫でる。
🤍「あーまじでやめて!笑」
俺が崩れたセットを直していると、
🩷「柔太朗、ほんとにありがとな。」そう言って嫌なくらいに優しい目で俺を見つめる。
この人にならきっとよっしーは幸せにしてもらえる。そう感じさせてくれて胸のモヤモヤが晴れる。
🤍「はいはい。バカップルはお幸せにね笑」
そう言って勇ちゃんに手を振って階段を降りる。
別に何をしにいくわけでもないけど、先程より軽くなった気持ちと足取り。
最初からわかってたのに無理に意地なんかはっていたからなおさら苦しかった。
よかった、2人が幸せになれればいい。そう思えるようになって。
嘘をついて教室を飛び出した手前すぐに戻る気にはなれず、自販機の前についてラインナップを吟味する。
いつもは即決でお気に入りのジュースを買うけれど、今日は気分転換でもしようとじーっと自販機と睨めっこしていると後ろからぽんと肩を叩かれる。
振り向くとふにっと頬に刺さる指先。
❤️「じゅう、おつかれ!笑」
舜太は俺の頰をつんとつつくとにかりと笑った。
🤍「びびった笑 やめてよ笑」
舜太の手をはたくとへらへらと笑って反省してなさそうに
❤️「ごめんて笑 なにのむん?」
そう言って俺と一緒に自販機を見る。
🤍「たまには違うの飲もうかなって、舜太は?」
❤️「俺はたまたまじゅうがいたから声かけただけ!笑」
そう言うと、一番上の段のいちごみるくを指さす。
❤️「何個か押して、当たったん飲むとかどう?いちごみるくが俺のおすすめやで!」
ガキみたいな提案だけど今の俺にはなんだか魅力的に感じて
🤍「じゃあ俺コーヒー牛乳と飲むヨーグルト押すから舜太もう一個押してよ笑」
そういうと俺がからと思わなかったのか、嬉しそうな顔をしてバナナ牛乳のボタンに手を添えると
❤️「よし!じゃあせーのでいくで!」
🤍「ん、せーの」
2人で4つのボタンを押すとガラリと出てきたのは
❤️「お!いちごみるくやん!笑 はい!」
出てきたいちごみるくを俺の手のひらに載せると、もう1度お金を入れると同じくいちごみるくのボタンを押す。
それを拾うと俺の手のひらのいちごみるくにこつんとぶつけると
❤️「お揃いやね、かんぱい!笑」
そう無邪気に笑ってから、早速ストローをさしてちゅうと飲む。
❤️「ん!うまい!これやね!」
ご機嫌そうにいちごみるくを飲む姿をみて、なんだかわらけてきて
🤍「舜太みてるとなんか元気出るわ笑」
思わずそうぼすと舜太は俺を見て
❤️「んー、やっぱなんか元気ないなーって思ってん」
そうさらっと言う。
気づかれてたんだ。ただ明るいだけじゃなくて、舜太は意外と人の感情の波に気づく。
🤍「えー気づいてたの?笑」
なんでもないフリをしてそういうと舜太は俺の肩をポンと叩くと
❤️「じゃあ特別に舜太が話聞いたるわ!笑 今日部活の後暇やんな?」
🤍「ん、暇」❤️「ほなラーメン奢ったる!なんでも話してな!」
そう言って眩しいくらいににかりと笑った。
❤️「やば!俺購買いくんやった!ほなね!」
そう言って駆け出す舜太。
🤍「舜太!」その後ろ姿を呼び止める。
❤️「んー?なにぃ?」
🤍「なんか….ありがと。」照れくさいけどそう言うと、にっこり笑って
❤️「えーよ!無理せんでな!」そう言って走って行った。
舜太と話すと前向きになれる。
いまはさっぱりよっしーへの恋心を忘れられるわけじゃないけど、少しずつ前を向いていこう。そう思えた。
🩷side
👨🏻🏫「はいこれが佐野の模試結果な、A判定。よくやってるな。部活も後ちょっとで引退だろうし、このままちゃんと勉強し続けること。」
担任が俺の模試結果を机に広げると前回と同様のA判定。
コツコツ勉強した結果がこう文字に現れることで、ほっと胸を撫で下ろす。
🩷「あざっす。がんばります笑」
👨🏻🏫「推薦も狙えたのに、一般でいくって言われた時は焦ったけどな。
まあ佐野なら大丈夫だろう。戻っていいぞ。」
模試結果を俺に手渡して、肩をポンと叩く。
🩷「はーい、じゃあ失礼しまーす。」
模試結果を片手に指導室からでる。
今日は1週間で一番大好きな金曜日。
仁人といつもの喫茶店に行ける日。
たまたま進路相談が最後の順番だったことで、このまま仁人を迎えにいくことにしよう。
図書室まで足早に向かって、図書室のドアを開ける。
ドアから顔を覗かせると、貸し出しから返ってきた本を本棚に戻す仁人の姿。
💛『あ、勇斗先輩。』俺を見とるとにこりと微笑む。
🩷「おつかれ、手伝うよ。」
カウンターに模試結果とカバンを置いて仁人の横に積まれた本を手に取る。
💛『それこっちです。』仁人が指差した方に目線を向けるもどこかわからずに手が彷徨う。
💛『もーこっちだってば笑』仁人の柔らかい手が俺に重なって、空いたスペースに導く。
🩷「あーここね、ありがと。」
すぽりと本を戻すと仁人はくすりと笑って
💛『てか勇斗先輩図書室こないんだから、どことかわかんないでしょ笑』
そう言って俺の手に乗った本を取ると、ひとつひとつ本棚に戻していく。
💛『はい、終わり。カーテンそっち閉めてください。』
2人でさっさと締め作業をして、帰路に着く。
カランコロンと軽やかな音を立てて、喫茶店のドアを開くといつも通りマスターが窓際の席に案内してくれる。
いつも通りのメニュー、いつも通りの時間に過ごすこの時間。
俺にとってかけがえのない癒しの時間。
今日は模試結果も良かったし、ご褒美にプリンなんて頼んでみた。
1つしか頼んでいないプリンが、テーブルに2つ並ぶ。
💛『あれ、マスター俺頼んでないです。』
仁人がそういうとマスターは俺ら2人を順番にみるとにこりと微笑んで
👨🏻 「ふたりへのお祝いね。」そう言って去っていった。
俺らは2人して見つめ合うと、ほぼ同時に笑いあう。
🩷「はずかしいな笑」💛『ね、いってないのに…笑』
ありがたくマスターのお祝いを頂戴して、2人でプリンをつつく。
晴れて仁人とも付き合えて、模試結果も良好。
ずっと続けてきた部活も後少しで引退。順調すぎる生活に自然と口角が上がる。
仁人はそんな様子の俺を見ると
💛『なんかいいことありました?ご機嫌ですね。』
そう言って、プリンをぱくりと食べる。
🩷「わかる?みてみて俺の模試結果!」
じゃじゃーんとテーブルに模試結果を広げると、仁人は書面を見るとぱちりと瞬きをしてから俺の方を向くと
💛『えっと…勇斗先輩一般入試なんですか?』
そう言って固まる。
🩷「ん、そうだけど。なんで?」
💛『いや勝手に推薦かと思ってたから…』
そう言ってから俺の模試結果を手にとってじーっと見ると
💛『でも安心そうですね。Aだし。』
そう言って俺に微笑む。
🩷「まあ、気は抜けないよな〜…」
そういうと仁人は模試結果を俺に手渡すと、少しだけ俯いて
💛『じゃあ、会う頻度落としたほうがいいかもですね。』
そう言って寂しそうな顔をする。
🩷「やだ、仁人と会えないとか無理だわ」
そう返すと仁人はいつもだったら照れくさそうにするのに、表情を変えずにまっすぐ俺をみると
💛『だめ…受かってもらわなきゃ困ります。』
そう決意したように俺に告げた。
絶対に曲げてやらないといったようにしっかりとしたトーン。
🩷「受かるよ。だからこれからも一緒にいてよ。」
仁人なりの厚意に申し訳ないが、俺だってこの意思を曲げるつもりはないぞ と仁人の手に触れる。
仁人は触れられた手をじっと見つめると、考え詰めたような顔をして
💛『でも…迷惑じゃない?俺のせいで勇斗先輩が…』
🩷「ばか、失礼だわ笑 受かるよ、大丈夫だって。」
不安そうな顔をする仁人の頭を撫でると、ようやく目が合う。
💛『ん、わかった。でも無理しないでくださいね。』
俺よりも俺のことを考えてくれる。
寂しがりやなくせに、俺のために自ら距離をおこうとしたくれた。そんな仁人なりの優しさがあたたかくて愛おしい。
🩷「そばで応援してよ。仁人がいてくれたら頑張れるから。」
仁人の手を握って、顔を覗き込むとくすりと笑って
💛『俺なんかで頑張れるの?笑』
そう照れくさそうに、そして嬉しそうに俺の手を握り返した。
🩷「ん、仁人がいてくれたらなんでもできるよ。」
本当に君のおかげでなんでもできる気がしてる。
第7話 それぞれの道 いかがでしたでしょうか?
次回は受験期の🩷💛㌠をお送りします🙋🏻♀️
第8話は日曜日に更新予定です!
ぜひいいね、コメントしてお待ちくださいね✨
感想も、リクエストもお待ちしております🙋🏻♀️💖
では🍀
コメント
11件

ぺろさんん!!出遅れました😫 勇ちゃん先輩に爆裂愛され仁ちゃんよすぎます😇💖💖 今回も仁ちゃんが可愛いすぎる💕💕 柔ちゃん切なすぎるけど、これは舜ちゃんとくっつくんでしょうか?!?! 今日の更新楽しみすぎます😭😭✨

更新ありがとうございます❗ さのじんラブラブ見れて幸せなのですが、山中さんが大人すぎて吉田さんの為に身を引けるの泣けます😭吉田さんは山中さんの気持ちを気付かずに行くのか、、、知らない方がいいのか、、、悶々と悶えてます(笑)ぜひ幸せになってほしい🤍

ぺろさん!更新ありがとうございます! 付き合った仁ちゃんこんなにかわいいの反則です🥺💖 柔ちゃんが少しでも前向きになれたようで私も嬉しいです😭舜ちゃんありがとう❤️ 明日の更新も楽しみにしてます!