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この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
絶対に本人様や関係者の方に迷惑をかけないでください。
理解できない方、二次創作や架空パロディが苦手な方は、このままページを閉じるかブラウザバックをお願いします。
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○本作は実在のVtuber様のお名前をお借りした個人の妄想(世界観捏造・設定改変パロディ)です。
○スクリーンショット等の無断転載・SNSへの拡散も厳禁です。
ルールを守って、ひっそりとお楽しみください。
苗字は気にしないでいただけると…🙌🙇🙏
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【第1章 ふたりぼっちの神社】
その神社には、神様が居なかった。
少なくとも、人間たちはそう思っていた。
鳥居は朽ち、石段には苔が生え、拝殿の屋根には穴が空いていた。参拝客は何年も訪れず、賽銭箱の中には枯れ葉ばかりが積もっている。
それでも、神社には二匹の半狐が暮らしていた。
一匹は、雪のように白い毛並みを持つ狐。
もう一匹は、夜のように黒い毛並みを持つ狐。
二匹は、いつだって一緒だった。
「ロウ、またそれ食べてるんですか?」
「…食べちゃダメなわけ?」
「いや、俺が見つけたやつなんですけど」
「見つけたのはお前でも、食べるのは俺 」
「理不尽すぎます、」
白い狐_星導ショウは、耳をぴんと立てて抗議した。
黒い狐_小柳ロウは、悪びれる様子もなく尻尾を揺らす。
「じゃあ、取り返せば?」
「…っ、ほんっと性格悪いですよね、ロウ」
「知ってる 」
ロウは楽しそうに笑った。
ショウはむっと頬を膨らませる。
けれど結局、ロウの隣に腰を下ろした。
半分だけでも返してもらおうと思ったのだ。
そんな、何でもない毎日。
雨の日には軒下で身を寄せ、晴れた日には境内を駆け回る。
夜には並んで月を眺めた。
2人にとって、世界はこの小さな神社だけで十分だった。
いつか大人になっても。
どこまで遠くへ行けるようになっても。
ずっと2人で。
__そう、信じていた。
その日の夕暮れ。
朽ちた鳥居の向こうに、1人の人間が立っていた。
「…人間?」
ショウが耳を動かす。
ロウは立ち上がり、相手を警戒するように目を細めた。
人間は逃げなかった。
むしろ、2人を見て、ひどく懐かしそうに微笑んだ。
だが、
「お前たちは、いつまでも同じ場所にいてはいけない」
2人は顔を見合わせた。
人間は続ける。
「誰かを守りたいのなら、どちらかが変わらなければならない」
ショウは、その言葉を考えた。
変われば、守れる。
強くなれば、もっと多くのものを守れる。
ならば、自分が変わろう。
そう思った。
けれど、ロウは違った。
誰かを守るために、自分を変えなければならない?
誰かが決めた正しさに、自分を合わせなければならない?
_ふざけるな。
ロウは、人間を睨みつけた。
「…それ、誰が決めたんだよ」
人間は答えなかった。
ただ、2人を交互に見つめていた。
まるで、この瞬間が訪れることをずっと待っていたかのように。
やがて人間は踵を返し、鳥居の向こうへ消えて行った。
残された2人の間に、沈黙が落ちる。
「…ショウ」
先に口を開いたのは、ロウだった。
「お前、あいつの言うこと聞くの?」
ショウは、すぐには答えられなかった。
けれどしばらくして小さく頷いた。
「俺、もっと強くなりたいんです」
「……ふーん」
「強くなったら、ロウのこと守れるから」
ロウの耳がぴくりと動いた。
そして。
「俺は、別に守られなくてもいいけど」
そっけなく言い放った。
ショウは困ったように笑う。
「知ってます。でも、俺が守りたいんです」
ロウは何も言わなかった。
ただ、夕焼けに染まる白い横顔を、ずっと見つめていた。
この時、2人はまだ知らなかった。
いつか互いに刃を向けることも。
同じ名前を呼びながら、違う願いを抱くことも。
そして、どちらも相手を憎みきれないまま、別の道を歩むことになるのも。
境内の隅で、赤い彼岸花が一輪だけ咲いていた。
風もないのに、その花はゆっくりと揺れていた。
まるで、まだ誰も知らない未来を、あらかじめ知っているかのように。
コメント
1件
うわあああもうこれ最初からエモすぎません!?😭💕 朽ちた神社で一緒に暮らす白と黒の半狐、ロウとショウの関係性がたまらん…「守りたい」と「守られなくてもいい」のすれ違い、静かな対比がすでに切ない…!! 人間が出てきて「変わらなければ」って言うところで一気に物語に重みが出てきた気がする… “ふたりぼっち”ってタイトルがもう刺さるんですけど…!! 彼岸花の伏線も気になる〜!次が待ち遠しいです🌸✨