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こけこっこ
高校へ進学
選ぶは剣道
県全体で見ても強豪校ではない
ただ、剣道部があるため力を振うつもりだ。
武道場へ向かうと2年先輩が3人、3年が1人と
顧問がいる。
そして試合場ひとつ分くらいの小さい練習場。
そして、先にいた新入部員が4人
自分を入れて5人になる。
先輩が3人 そして、顧問。
中学校より道場は狭く、部員も少ない
なかなか,続けようと思う人がすくないのだろう。それにしても多い方である。
ここでは、たくさん試合に出してもらおう
そう「思っていた」。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
いざ稽古を始める。
周りの同級生も打ち込みや剣道のレベルは高く、並大抵ではなかった。
そして
先輩たちの剣道には言葉ない重みがある。
一本一本に力があり早さがあり
そして 『強い』。
負けずに果敢に攻める。
たくさん吸収して強くなれると思うと高揚さえあったと思う。
そして、顧問は……
県内でも著名な剣道家
大きな大会がある場合
来賓の席に座っているほど
そして、人一倍剣道にやる気があり
着装も丁寧かつ早い。
そのため、打ち込みの姿勢には何か風情を感じていた。打ち込んだ後の残心そして気迫、何か武道における美しさがあった。
これからが楽しみとも思っていた。
そして
「やめ!蹲踞……納め刀……」
「正面に…礼!」
定位置に戻り
「正座…姿勢を正して…黙想(もくそーーーーーーーう!)」
「正面に礼…お互いに礼…!ありがとうございましたッ!」
練習が終わった。
防具を着けての稽古は久々ともいえるし
春にかいた汗は非日常的だった。
打ち込むということは気持ちいいものだと改めて理解する。
その後
すぐに先輩ともうち解けあい
仲良くなれた。
そして、これからも楽しくそして強く
なると思っていた。
ーーーーーーーーーーーーーー
とある日、稽古にて
顧問がこう言った。
「地稽古をするが、筒見は抜けろ」
よくわからなかった…
「俺だけ…?」
他は地稽古を組むが自分だけ外された
道場の幅は限界があるのか
今回は俺だけなのか
色々、理由を考えた。が、答えは出てこない。
ただ、仲間たちの竹刀が触れ合う音を俺は道場の隅で聞いてるしかなかった。
その後順番が来るのか
だがその日は来ることはなく稽古が終了した。
あくる日も、そのあくる日も
何かあるのか、俺も稽古したい。
しかし、入れてもらえない…
このから顧問は自分に向けて何か後ろめたいというか距離を感じるようになった。
さらに翌日の稽古終わり
居残りするよう、顧問に呼ばれた。
「筒見、残れ」
他の部員は帰宅
顧問から発せられた一言…
「お前のそれは剣道じゃない。
構えが悪すぎる。」
顧問が怒鳴った。
この時も何か俺に対して真の底から否定的だった。
ただ、昔からの自尊心がそれを上回って気持ちをカバーしていた。
この時はまだ、そうなんだと思っているほどだった。
教えられる構えは想像の2次くらい次元が違い窮屈に感じた。
「これでやってみろ」
それを受けて、否定されたのかまだ自尊心が勝っているようなまるで空気と水との堺をうろうろしているような不確かな感覚があった。
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さらに翌日、教えられた構えは窮屈でやりにくさがあった。
でも、1歩ずつ前に進むならと思い続けた。
そして
地稽古でも、疲れてくると忘れて来るようにもなり持続ができなかった。
そんなこんなが続き、大会が開催される。
しかし,どの大会でも自分はレギュラーにはおらず
補欠すら入らない。
他とは何か違うのか、そう思ってもいた。
1年の時に感じたこの違和感は2年になって、残酷なまでの実力差として姿を表すことになる。