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気力が失せたのか、抵抗を見せなくなった身体へ、
「君にはもう、拒めない……」
ゆっくりとのし掛かり押し倒しながら、
「……私に、抱かれたいですよね?」
目の前でメガネを外して尋ねた。何も答えず恨みがましく見返す瞳に、
「……私を拒む気持ちなど、捨ててしまいなさい」
二度とは逆らえぬよう屈服させてしまおうと、首筋に唇で触れると、「あっ…」と、ひと声を発した。
「……あなたをその気にさせることなど、たやすいのですよ……」
耳元へ唇を寄せて囁きかけながら、身も心も虜になってしまえばいいと感じていた──。
白く滑らかな肌を手で撫で上げると、
薄っすらと赤みが差して、少なからず感じていることが知れる。
もう彼女も罠にかかった獲物と同じで、後は快感をその体に刻み込んでいくだけだと、
身悶えて濡れそぼる半身に指を伸ばし、股下を零れる蜜液を掬い舌の先で舐めずると、
自らの口からはぁ──…と、吐息がこぼれた。
いつにない官能に自身も翻弄されていることを意識下で感じつつ、共にどこまでも堕ちればいいと欲望のままに貪り求めていると、
「して…もっと……」
彼女の口から声が漏れて、あれほど嫌がっていたのにと、
同じ快楽を共有できたような悦びに、「ふっ…」と口元に笑みが浮かんだ……。