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たっタッタッタッ
…
俺は、アイツラのこと別に好きなんかじゃないんだ。俺が言っていたんだから、別に辛くもない今までどおりМОBとしてヒトリで生きていくんだ。別に好きなんかじゃない…好きなんかじゃ…
なのに何で…
yan「ヒッグウゥ…ヒックヒック…グスッ」
何で泣いているんだ俺は。
馬鹿だな。俺、自分さえも見つけられなかったなんて…
手のひらを握りしめた。
ふとrnの言葉が蘇る。
「辛いときはグー、一人になりたい時はチョキ一人で、 いたくない時はパーにしましょう!」
「つらいよ俺、」
今さら手を握りしめたって何も起きないはずなのに…
yan「ハハッ…惨めだな。俺。」
気づけば空は雲で覆われ、大粒の雨が降りしきっていた。雨は俺の心を引き裂いていった。
et side
スーパーの時から、yan君を観察していた。なんだか違和感があったから。助けてあげたいと思った。でも、声をかけたのはrnだった。
何で、yan君に声をかけれなかったんだって思った。仲間なんだから、助けてあげたいと思った。何度も。でも、実際は何も言えなくて、密かに盗み聞きしてるだけで。2人との間に大きな隔たりがある気がした。情けなかった。自分が。
ねぇ、yan君自分だけを頼らないで、仲間、いるじゃん。ヒトリヨガリしないでよ。
そんな小さな言葉なのに…声に出せなかった。のどよりもずっとした、おなかからつっかえてでなかった。声が。
動画で 殴るわとか、ふざけんな!とか散々ひどい言葉を吐いてるのに優しい言葉を声に出せない。
et「情けな、私。誰よりも情けない。」
今私にできること、yan君を追いかけること。あのころの私のままでいたくない。yan君を助けるんだ。
et「私、追いかけてくる!」
jpp「え!ちょ、雨降り始めてるよ!?
」
ttn「行って来い!」
jpp「え、ttn!?」
ttn「jpp、あの眼見てみろ。俺は止める気になれへん。」
きっと私なりに固めた今の気持ちを感じてくれたんだ。
ありがとうttn。
私は、勢いよく家を出た。傘を差して走る。あぁ、靴下びしょ濡れだ。あ、手がかじかんできた。息が白いなぁ。
でも、yan君を探さなきゃ。
yan君。君に伝えたいこといっぱいあるんだ。謝りたいこと。感謝したいこと。たくさんあるんだ。
君のおかげで私は怪我をしなかったんだよ?
君のおかげでkrptの動画は成立しているんだよ?
君のおかげでurはkrptにいるんだよ?
だから、だから、まだ君はkrptのyanで、いるべきなんだよ?
yan君!
ふと、気がつけば市境まで来ていた。
川をまたぐ大きな橋。そこに、人影が見えた。yan君?
私は必死に走った。長い階段を3段飛ばしで登った。少しずつ見えてくる姿。見覚えのある赤メッシュ。どこか遠くを見つめる150cm位の体。見つけた。yan君。
et「yan君!」
yan「!」
ダッ!yan君は走り出した。
et「待って!yan君!」
私も追いかける。息が荒くなる。真横でトラックが走ってる。壊れかけの古びた街灯。冷たい雨。荒い川の音。かすみかけてる君の姿。絶対に諦めない。スーパーの私じゃないんだ。今の私なんだ!。ラストスパートとでもいうように私はグンと進んだ。あと少しあと少しでキミに届く。
届け!
必死に腕を伸ばす。キミが庇ってくれなかったらけがしてたかもしれない腕。
届いた!
ギュッとキミを抱きしめる。もう、離さない。絶対に支える。絶対に離さないんだから。良かった。良かったよ。yan君。私の気持ち。伝えさせて、もう逃げないから。聞いてください。深く息を吸う。抵抗もしないキミに言う。
et「yan君。自分だけを頼らないで。私たちがいるじゃん!ヒトリヨガリしないでよ。私、スーパーでね、キミに声をかけれなかった。仲間なのに。」
yan「!」
et「でもね、君は私を守ってくれた。自分を犠牲にしてまで。何があったかは分からないし、聞かないよ。でもね、私達はキミを必要としているんだよ。だから、私たちが必要としてる分キミも私たちを必要としてくれていいんだよ。」
yan「ウゥ…ァァァッヒッグウゥァァァァ」
et「な、泣かないでよヒッグ。もう。」
yan「etさんだってヒッグ、泣いてるじゃんかァァ。」
もう、最後の最後まで泣いちゃうなんて。やっぱ私は弱いや。こんな私を受け入れてくれたキミが感謝でいっぱいだよ。
et「さ、帰ろう。」
yan「でも、、、」
et「大丈夫。そんなことで捨てたりするようなひどい仲間じゃないよ?。」
yan「うん。」
良かった。帰ってきてくれて。
おかえりなさい、yan君。
私、次こそはキミを守るから。