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皆さん、主人公は誰だと思いますか…? 一体、「親友」とは誰のことなのでしょうか__
色々注意
腐要素なし ( 人によっては…??
2018/02/02
ある日、親友に落書きをされた。
手の甲に、とても上手とは言えない絵。
「へへ、上手いやろ?」
と自慢げに話すその姿は、
出会った時とは比べ物にならないほどの笑みがあった。
今日は特別な日らしいから、
パーティー( 笑 )用のご飯を買いに走ったらしい。
ピザにケーキ、蟹やジュース。
思いつく限りの贅沢品を買ってきたみたいだ。
こいつ、ほんと好きだよな笑
俺を誘おうとしてくれたらしく、買い物袋片手に俺ん家に急いできていた。
横から車が来ているのが分からないほどに。
その日、たった1人の親友は俺から離れていった。
あいつが俺の隣にいた証拠。
へったな絵。でも、輝いてる絵。
この、2人で1緒にいた証は
絶対に無くさせない
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mb「お前、その落書き下手くそかよw」
「そうっすよねw俺もそう思うw」
mb2「落とさねぇのか?俺が落としてやるよw」
濡れたティッシュを片手に、ジリジリと近ずいて来る。
手に触りかけた頃、
「やめろ、ッッ!!!」
思いっきり手を叩いてしまった。
mb2「は…ッッ!?」
必死に、必死に、毎日油性ペンで消えかけた所をなぞる。
完璧にできるはずもなく、年々絵は変わっていく
「ぁ、すみません…」
mb「俺も変なことして悪かったな…」
「いえ、別に…」
あいつはずっと俺の傍に居るんや。
また、会いたいなぁ…
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2022/02/02
久しぶりに日記を見直した。
絵、消されそうになったりしたな。
こいつといた証。この絵だけは守るよ
そういえば、今日は命日だな
もう、久しくお墓に行っていないな
明日、ケーキに蟹、ジュースにピザを持っていこうかな。
お前、どんな声してたっけな
また、話してぇよ…。
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授業は…もう終わったか
起きよ…。
「ん、ふぁ〜ッッ」
大きな欠伸をひとつ。そして、ふと手の甲を見る。
あれ、?
絵が…ない、?
先生 「やっと起きたのか?落書きはもう辞めろよ。消しておいたからな。」
なんでや、
俺が必死に守ってきた
2人で1緒にいた証
〜終〜