テラーノベル
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クロノは目を覚ますと何もない白い無の世界にいた。さっきまでいたハイザキとグレイの姿はなく、クロノの両腕は後ろから有刺鉄線で縛られていた。『気がついたようだな』
後ろから声がして、振り返るとクロックハンズの4時のキンスケがいた。
『キンスケ、これは一体…』
『やっと二人っきりになったなぁ。クロノ』
キンスケはクロノに近づき、胸ぐらを掴む。
『キンスケ…』
『何度叩きのめしても[俺を助ける]とかいうんだ。傾向を変えて絶望を与えようと思ってな。』
『え?』
突然、クロノの両腕を縛っていた有刺鉄線が動きだし、増殖し、クロノを襲う。
『なっ痛っ…っ!!』
増殖する有刺鉄線はクロノの服を引き裂き、身体の肉を食い込み、鮮血が散る。
クロノは有刺鉄線に縛られ吊るされる形になった。
無限に繰り返される氷の廊下で印象に残っているのは、半裸で凍傷になりながらもギンを温めて語りかけ、繋ぎ目を探すクロノだった。
自分はその姿が忘れられなくてクロノへの思慕が憎しみに変わってからは劣情の象徴になった。
あの美しく高潔な姿を穢したくて、辱めたくてたまらなかった。
『いい様だな、クロノ。』
キンスケはそう言い、うっとりと目を細めてクロノの顎を指で持ち上げる。
『キ、キンスケ…』
有刺鉄線に囚われたクロノの身体は鮮血に染まり、真紅の薔薇を咲かせていた。
綺麗だ…
まるで奇跡を目の当たりにしたかように、
エクセスタシスに酔うキンスケ。
キンスケはクロノの血まみれの身体に指で血を掬って、クロノの唇に塗りたくる。
おまえの口にくちづけするよ、クロノ
キンスケはクロノの唇に唇を重ねた。
コメント
1件
おおお…第1話からめちゃくちゃ重くて、でも美しくてやばい…!😭💕 有刺鉄線で縛られて血まみれになりながらも、過去にギンを温めてたクロノの姿がキンスケの中で執着と憎しみに変わってて、そのギャップがすごくエモい…! 「おまえの口にくちづけするよ、クロノ」の台詞、狂気の愛情が滲んでて震えた…!!続きを読むのが怖いけど読みたい…!この関係性、どうなっていくんだろう…!✨