第3章 2度目の人生 第3節
ついに美羽はタイムリープする。大切な人が死んだのも、自分が撃たれたのも計画殺人だった。それでも、美羽はみんなを救うため、覚悟を決めて、2度目の人生を歩き始める。その人生を楽しいものにし、みんなを救うという目標を掲げて、行動する。これは最悪な未来がおこる「運命」を変える再挑戦のストーリー
「心珠の火が燃え移った。他人の道連れに殺すなんてやばいやつだな。」
燃え尽きた2つの死体を囲みみんなが固まっていた。そんな中授業のプリントを取りに行っていた先生が戻って来た。
「おい!これはどういうことだ!なぜ二人が燃えている!」
先生が声を荒げながら言うと、鈴ちゃんは冷静に説明しだした。
「昨日私が心珠を占ったら次の日の理科を受けたら燃え死ぬっていう結果が出たの。それを教えてあげたんだけど信じずに実験をやって、心珠は大量にガスを出して、マッチをつけたんだ。そうするととてつもなくはやく火が燃えて爆発音と一緒に心珠に燃え移った。その後、呱呱にも火を燃え移して二人まとめて死んだって感じ。私の占いを信じなかったのが悪いんだよ。100%当たってるっていう実績があるのに。」
鈴ちゃんは説明し終わると疲れた顔で「わかった?」と先生に聞きその後席に戻った。
「あー。みんないったん席に座れ。ほかの教員を呼ぶ。燃えた人はそっちに任せて授業を進める。このクラスだけ遅れてしまってもいけないからな。」
そう。この3年8組は理科がほかに比べて2時間ほど少ない。ただこの対応はなぁ…
「これはこうでーーーーこうだから燃えてーーーーーーー」
今、燃え方の話をしないでくれ。嫌な記憶がよみがえる。まぁ、ガスバーナーのところだから仕方ないのだが。
「今日はこれで終わります。職員会議もあるからすぐに帰るように。今日は部活もない。学級委員挨拶してくれ。」
先生が言うと学級委員があいさつをする。
「起立。気を付け。礼。」
「ありがとうございました」
「解散だ。」
理科の時だけちゃんとしたあいさつである。なぜなら理科の先生は怖い。説教が始まると部活の時間まで2時間以上説教されたこともある。だからちゃんとするのだ。普段は「きりーつきおつけーれーーーーい」「ありがとーござーましたー」ぐらいの感じなのに。そんなことを考えながらもバッグをもって学校の校門まで来た。当たり前だが、穂乃果はいない。
「これでいいんだよね…?大丈夫なんだよね…?」
つづく
コメント
5件
ほほーん次が穂乃果ちゃんの変わった未来(?)の結果ってことやな!!! 生きてるとええんやが……。 鈴ちゃんは相変わらず冷静やねぇ…。 先生も相変わらず塩対応☆ 主人公は忘れた(((((( 続き待っとるでーい()