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なにわ男子 藤原×道枝 BL ※短編×非エロ
start
┈
藤原丈一郎side
「おじゃましまーす」
みっちーの家、久々。
部屋入った瞬間、生活感ある匂いして、ちょっと安心する。
「丈くん、そこ座って」
「はいはい」
ソファに並んで座るけど、距離は近い。
近いのに、触れへん。
それが逆に、気になる。
「今日、なんか静かやな」
「……別に」
目、逸らすみっちー。
その仕草がもう、ずるい。
「なあ」
体、少し寄せる。
「俺のこと、呼んだん誰やったっけ」
「……丈くん」
小さい声。
「それ」
笑って、頭に手置く。
「反則」
指、髪に絡めて、ゆっくり撫でる。
みっちー、逃げへん。
「なあ、みっちー」
名前呼ぶだけで、
肩がびくっと動く。
「……近い」
「今さら?」
距離、詰める。
額、軽く触れるくらい。
「嫌なら、言うて」
言い終わる前に、
みっちーが視線上げる。
……もう答え出てるやん。
唇、そっと重ねる。
一回目は、確認みたいに。
離れたら、
みっちーの手が、俺の服掴んだ。
「……行かんで」
その一言で、理性が減る。
二回目は、さっきより長く。
角度変えて、もう一回。
「……丈くん」
呼ばれるたび、胸が詰まる。
腰、軽く引き寄せる。
「この家さ」
耳元で。
「静かやな」
分かってるやろ、って意味も込めて。
みっちー、何も言わんけど、
腕が背中に回る。
ソファに押し倒すみたいになって、
はっとして止まる。
「……ここまでな」
一瞬。
でも、みっちーが首に顔埋めてきた。
「……続き、丈くんちやなくて、ここで」
小さく、でもはっきり。
——もう、自然すぎる流れ。
「……ほんま、ずるいわ」
そう言って、
もう一回、キス。
照明、少し暗くして、
言葉は減っていく。
あとは、
二人だけの時間に任せる。
(——この先は、扉の向こう)
┈
finish
リクエストありがとうございます
▸︎▹︎▸︎『みち丸』様
コメント
4件
控えめに言って、天最高!! もう、ハートを押す手が止まりませんでした🫶
みっちー、可愛くて最高でした~!!!次も待ってます!!!