テラーノベル
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楽しさが一段とアップした。
砂底にいるキスとかメゴチ。
たまに潜っているフグ類とかも追いかけられる。
勿論そんなに息が続く訳では無い。
すぐ水面に戻って呼吸し直し。
まだシュノーケルのみで呼吸するなんて技は出来ない。
それでも面白いのは間違いない。
一方、彩香さんは彩香さんなりに楽しんでいるようだ。
ライフジャケット着用なので潜れない。
でもその分楽だし推進力もあるようだ。
水面上だと下手したら僕より速い。
なお美洋さん達の方からは、時々未亜さんの邪念が聞こえる。
「ああ禁止でなくて、マイナスドライバー1本でもあれば、サザエとか牡蠣とか取り放題なのに」
とかそんな言葉が。
何か密漁漁師の怨念にでも取りつかれているのだろうか。
先輩は基本的にはあまり泳がない。
海の上でも寝ているかのように省力化している。
ただ動きがすごく綺麗で無駄が無い。
それこそすーっと水中へ動いて潜水し、そして水上でふらふらする感じだ。
何種類の魚を見ただろう。
ちっこくて派手な色のウミウシとかもいたし。
未亜さんが最後まで邪念を向けていたウニもいたし。
そんな感じで楽しんでいるところで。
「まずい、そろそろ終わり!」
先輩がそう宣言した。
何だろうと思いつつ全員が上がる。
「何ですか」
「いや、そろそろ体力的にやばい筈だ。体温も奪われているしな」
そんな感じはしないのだけれど。
「どうせ夏休みは何度でもここには来られる。だから撤収!」
という事で名残惜しいけれど今の場所を後にする。
そして気づいた。
「何か異様に身体が重いのですよ」
未亜さんの意見に1年全員が頷く。
「そういう訳だ。本当はもう少し早く上がる予定だったけれどな。そんな訳で次は夏休みに練習だ。彩香もライフジャケットなしで出来るようにしないとな」
「ジャケットありでも楽しいです。色々見えるし楽だし」
「でも潜れるともっと色々見えますよ。ちっこくて綺麗な生き物もいますし、貝や魚も……あああのウニが惜しいのです」
ずるずると歩きながら、そんな事を話して。
それにしても砂浜を歩くのは体力を消耗する。
テントに戻ったところでとりあえず全員休憩。
皆さんばたっとテント内に倒れた。
僕も一緒だ。
テントの温かさが今は心地いい。
そうやってテント内で皆と一緒に倒れていたのだが、しばらくして僕は気づく。
この状況、結構まずくないかなと。
このテント、決して広くは無い。
そこに水着プラスTシャツの女の子と雑魚寝している訳で。
気づくと胸の膨らみとかがすぐそこに思い切り見える。
胸が呼吸で上下していたりするところも。
既に胸以外も体型が何となく女の子らしくなっているところも。
狭いから思い切り腕は触れまくっているし。
これはいかん。
ゆっくりと起き上がってぬるい紅茶を飲んで……
それでも落ち着かないのでそっとテントから出た。
少し海水で冷やしてこよう。
頭も身体も、色々と。
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