私「じゃぁ今日もここまでで!」日直「気をつけ!礼ー!」
みんな「さよーなら!」
私「さようなら笑」
ふぅ、とりあえず職員室に行って、準備だけしとかないとね。放課後は優梨花たちと話すから急がないと、、
そう思って準備をしていたら
山本「石井先生」
私「あ、山本先生!どうされたんですか?」
山本「いや、陽花さんのことで、、」
私「陽花が…?」
山本「〜〜〜〜〜〜」
私「えぇ!?」
山本「さっきお母さんから聞いた話ね」
私「っ……」
山本「きっと大丈夫よ!陽花さんなら無事に帰ってくるよ」
私「そうですよね!笑」
そうは言って笑ったものの、少し不安だった。聞いたことはある病気ではあったけど、名前を知ってるだけでよく分からなかった。
たしか、優梨花たちは部活してるから少し遅くなるか。なら少しでもその病気について調べとかないと、、担任として知らないままいるってことも出来ないし、、とりあえずパソコンの電源を入れて、、
?「すみません〜〜〜〜〜?」
私「………」
?「あ!いるよ!」
?「え、、」
優梨花「先生!!」
私「わっ!?どうしたの??」
咄嗟にパソコンを閉じた。いや、話す予定ではいたけどバレるのやっぱりやばいかな?
優梨花「どうしたのって、、茉夏先生が呼んだのに来なかったから…」
私「え、あ!!」
すっかり時間を忘れて調べていた。なんと約束の時間を20分もオーバーしていた。
私「ほんっっとごめん!!」
颯斗「まぁまぁ、ミスは誰でもありますよ〜」
私「あはは、、まじごめん!!」
優梨花「やっぱこれって…」
うっすらと見えていたのか私のパソコンを優梨花は見ていた。
私「陽花、白血病だってさ、、」
颯斗「白血病?なんだそれ?」
私「白血病ってね…」
それから白血病について私が知ってる限りの事を2人には伝えた。ほかの先生たちがいなかったのでゆっくりと話すことができた。2人とも真剣になって話を聞いていた。
颯斗「そんな恐ろしい病気に…」
私「明日の学活の時間に言うからみんなにはまだ言わないでおいてね」
優梨花「……」
優梨花は俯いたままだった。陽花が白血病と聞いてからずっと、、まるで自分の感情を押し殺しているみたいだった。
私「じゃぁ優梨花はまだ話あるから残ってて。颯斗は帰っていいよ」
颯斗「陽花のことなら聞きますよ」
私「いや、別のことだから」
優梨花「え…?」
颯斗「はーい」
そう言ってそそくさと職員室から出て行った。ただでさえ静かな職員室が更に静かに感じた。
私「優梨花、、」
優梨花「、、はい、、」
声が震えていた。陽花が病気ってこと認めたくないみたい。戻ってくるって言っても一時はこの様子のままかな、、
私「おいで、」
優梨花「え、、?」
そう言って私は優梨花を抱きしめた。優梨花も我慢していた感情が爆発したのか私の腕の中で泣いていた。しかも声にならないような声で。我慢していたんだろう。私は陽花の事を言わないし、颯斗は結構抜けているところがあって、1人で抱え込ませてしまった。そんな事を考えていたら私まで泣きそうになってくる。
私「大丈夫。陽花なら、陽花なら、病気にも負けないよ、、」
自分でもわかった。声が震えていた。教師となって生徒が病気になって学校に一時来ないという経験。
優梨花「茉夏、、先生」
私「ん、、?」
優梨花「いつぐらい、、その、陽花は病院にいるんですか?」
私「はっきりはわからない、でも今のままだと卒業までいるんじゃないかとか話があるよ、、」
優梨花「……そうですか、、ありがとうございます」
私「ごめんね、役に立てなくて」
優梨花「いやいや、茉夏先生のおかげで私スッキリしたんですから。それに陽花の変わりに私が手伝うんでなんかあったら言ってくださいね」
私「ありがとう」
優梨花「では!またあした!」
私「また明日、気をつけて帰らなんよ〜!」
優梨花「はーい!」
そのまま笑顔で静かに帰って行った。明日みんなに伝えたらなんて言うんだろう。みんな心配してくれるかな、、、まずなんて伝えればいいんだろう、、
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