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ども!
宵美夜です✨️
注意事項は、𝑬𝒑𝒊𝒔𝒐𝒅𝒆 0 をご覧下さい。
今回は、内容たっぷりです!
それでは、いってらっしゃい!
_________
𝑬𝒑𝒊𝒔𝒐𝒅𝒆_ 5 【夏】
🎼🍍𝐬𝐢𝐝𝐞
涼しい病室にいても、
汗がつたうほど暑い8月。
今日は、いるまと一緒に祭りに来ている。
膠芽腫と診断されてから、
ずっと病室にこもりきりだった俺を、
いるまが連れ出してくれた。
久しぶりに見る外の世界は鮮やかで、
空気がおいしい。
🎼🍍「いるま、これ食べよう!」
🎼📢「はいはい、分かったから」
🎼📢「あんまはしゃぎすぎんなよ?」
🎼🍍「分かってるって」
俺が買ったのは、いちごシロップがかかったかき氷。
いるまのは、ぶどうシロップ。
かき氷なんて、覚えてないくらい小さいころ、
親戚のやつと食べたきりだ。
🎼🍍「んー!うま!」
🎼🍍「……」
🎼📢「なつ?」
🎼🍍「頭いてぇー!」
🎼📢「ははっ」
📢)📷⟡.·パシャッ
🎼🍍「笑うなよ!」
🎼🍍「あと、写真消せ!」
🎼📢「えー、それはどうかな?」
……楽しい。
こんなに笑ったの、いつぶりだろう。
病院に頼み込んでくれたいるまと、
外出許可を出してくれたらんに感謝だな。
🎼☔️「……あれ?」
🎼☔️「なつくん?」
いるまとくだらない会話で笑いあっていたら、
後ろから、聞き馴染みのあるような、
明るい声が聞こえてきた。
🎼📢「なつの知り合いか?」
🎼☔️「俺、こさめ!」
🎼☔️「なつくんの親戚の!」
🎼🍍「……あぁ、こさめか」
🎼🍍「変わってねぇな」
俺の心の中で噂をすれば、
飛んでやってきたこいつは、雨乃(あめの)こさめ 。
超能力でも持ってんのかな。
とにかく明るくて、気さくなやつだ。
🎼☔️「えっとー、そちらは? 」
🎼🍍「あぁ、こいつは……」
🎼📢「いるま。柴崎いるまだ」
🎼☔️「おぉ」
🎼☔️「じゃあ、まにきだ!」
🎼📢「……はぁ?」
🎼☔️「よろしくね」
嵐のように、他人を巻き込んでいく性格。
本当に変わってないな。
🎼🍍「こさめ、なんでここにいんの?」
🎼☔️「今日は、俺の友達と来てるんだー」
🎼☔️「あ、いた!」
🎼☔️「みこちゃーん、すっちー!」
こさめ、俺と離れてる間に、
友達できたんだ。羨ましい。
仲良く、なりたいな。
🎼👑「こさめちゃん、どこおったん!」
🎼🍵「目離すとすぐどっか行っちゃうんだから」
🎼☔️「えへへ、ごめーん」
少し息を切らしてやって来たのは、
とても優しそうな2人。
🎼🍵「あ、この人が例の?」
🎼☔️「うん!なつくんだよ」
🎼🍍「……うっす」
🎼👑「いつも、こさめちゃんから話聞いてるよ」
🎼👑「めっちゃ優しそうやん!」
🎼🍵「俺は、綺翠(ひすい)すち って言います」
🎼👑「王咲(おうさき)みこと です!」
🎼🍍「……暇なつ」
🎼🍍「よろしく」
🎼🍵「ひまちゃんって読んでもいい?」
🎼🍍「まあ」
🎼👑「俺は、なっちゃんって呼ぶな」
🎼🍍「……好きにしろ」
🎼📢「なつ、良かったな」
🎼🍵「……あなたは?」
🎼📢「俺は、柴崎いるま」
🎼👑「じゃあ、まにきで!」
🎼🍵「いるまちゃん」
🎼📢「うん」
これは、友達……って呼んでもいいのかな。
🎼☔️「ねぇ、せっかくみんないるしさ」
🎼☔️「花火みんなで見ようよ!」
🎼🍍「……いいな」
『ただいまから、六奏市花火大会を行います』
『今年の花火テーマは、”希望”です』
『六奏にちなんだ6色の花火とともに、お楽しみください』
🎆パパン パーン🎇
🎼🍍「……」
📸パシャッ
つい、写真を撮ってしまった。
きっと、いるまが連れ出してくれなければ、
俺は、病室の窓から見える無音の花火を見ていた。
でも、今の俺なら、そんな中でも
こうやっているまの隣で写真を撮っていたんだろうな。
🎼☔️「うわぁー!」
🎼📢「めっちゃきれー」
🎼🍵「うん」
🎼👑「綺麗やね」
それからしばらくは、全員キラキラした目で、
美しくも、儚く散る花火を見ていた。
『以上で、六奏市花火大会を終了します』
『本日は暑い中、ありがとうございました』
『お気をつけてお帰りください』
🎼☔️「終わっちゃったね」
🎼☔️「……ねぇ、最後に写真撮ろうよ!」
🎼🍵「いいね」
🎼🍍「……」
🎼📢「……」
🎼👑「ほら、なっちゃんとまにきも!」
🎼🍍「え?」
🎼📢「うぉ!」
🎼☔️「はい、チーズ!」
📸パシャッ!
🎼🍍「……いい感じ」
🎼📢「だな」
🎼☔️「2人とも、初めて笑った!」
🎼🍵「ほんとだ」
🎼👑「その方がええな」
そのあともみんなで笑って、「また会おうね」なんて言って、
楽しい時間は終わった。
こいつらには、俺のことはまだ話さない。
言わなくても、気づいてくれて、
救ってくれる気がしたから。
_________
今日の1日だけで、やりたいことリストの内容が
沢山達成できた。
🎼🍍「楽しかったな」
🎼🍍「……ケホッ」
俺はまだ、知る余地もなかった。
この夏祭りが、1番の思い出で、
これからの残酷さの核になることを。
_________
おかえりなさい✨️
【新登場人物】
🎼☔️雨乃(あめの)こさめ
なつの親戚。
明るいけど、誰よりも繊細な心を持つ。
🎼🍵綺翠(ひすい)すち
こさめの友達。
穏やかで、周りを和ませてくれる。
知り合いが医者なので、病気のことに詳しい。
🎼👑王咲(おうさき)みこと
こさめの友達。
天然炸裂帰国子女。
誰よりも心の内を気にしている。
物語の感想、大歓迎です✨️
コメントしてくださいっ!
それでは、おつよい~!
コメント
1件
〈第五章、読了しました!〉 夏祭り、かき氷、花火…なつくんが久しぶりに外の世界で見せた笑顔がすごく眩しかったです。いるまくんが連れ出してくれたからこそ、こさめくんたちとも出会えて、友達が増えていくちょっとした空気感が丁寧で好きでした。一枚目の写真といい、最後の集合写真といい、なつくんが「今」を残そうとする気持ちがじんわり伝わってきて……。 ラストの「この夏祭りが、一番の思い出で、これからの残酷さの核になる」という一文に、胸がぎゅっとなりました。まだ知らない未来の重みを感じさせる、とても美しくて切ないエピソードでした。素敵な話をありがとうございます🌷