テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
202
409
67
ども!
宵美夜です✨️
注意事項は、𝑬𝒑𝒊𝒔𝒐𝒅𝒆 0をご覧下さい。
それでは、いってらっしゃい!
_________
𝑬𝒑𝒊𝒔𝒐𝒅𝒆_ 6 【崩壊】
🎼🍍𝐬𝐢𝐝𝐞
楽しい思い出から1ヶ月。
残暑がまだまだ厳しい9月。
🚪サー
🎼📢「来たぞー」
🎼🍍「……ぁ」
🎼🍍「ウ”ウン」
🎼🍍「ありがと」
🎼📢「風邪か?」
🎼🍍「多分……?」
2人で抜け出して、外の世界を見て。
友達もできた楽しいあの日から、
急に体調が悪くなった。
🎼🍍「いるま」
🎼📢「ん?」
🎼🍍「俺、怖いよ」
朝目を覚ますと、起き上がれないほどの頭痛がする。
だんだん、体が動かなくなっていく。
記憶が定着しにくい。
言葉が思うように出ない。
ちょっと動こうとしたら、転ぶ。
明らかに風邪の症状ではないことはわかってる。
自分をごまかすために、自分に嘘をついているだけ。
🎼🍍「今だって、……ッ」
🎼📢「あぶなッッ」
🎼🍍「……ほら」
🎼🍍「…いるま」
🎼🍍「俺、どうなっちゃうの?」
俺は、いるまを試すように聞いた。
普段のいるまならきっと、
何も言わずに 俺の話を聞いてくれる。
俺の気が済むまで聞いてくれて、
俺にどうしたいのか尋ねてくれる。
……そう思っていた俺は、甘かったのかもしれない。
いるまの口から出てきた言葉は、
🎼📢「……大丈夫だ」
こんな、無責任な言葉だった。
🎼🍍「…何が大丈夫なんだよ」
🎼📢「俺は……」
🎼🍍「言葉が出なくて、動けなくて」
🎼🍍「何が、”大丈夫だ”だよ」
🎼🍍「おまえに、何がわかるんだよ!!」
🎼📢「なつ…」
しびれを切らした俺は、思わず声を荒らげた。
🎼🍍「治んねぇんだよ!」
🎼🍍「笑顔でいたって、なんの意味もない」
🎼🍍「幸せみつけようとしたって、もう遅い」
🎼🍍「どうせ、これから全部忘れていく」
🎼🍍「こんなんで、笑えるわけねぇだろ!!」
🎼📢「……」
いるまは、何も言わない。
俺はもともと、他人の苦労を深く知らずに、
寄り添ってくる人間が大嫌いだ。
いるまはそうじゃないと思っていたのに。
…信じた俺がバカだった。
🎼🍍「もう、ほっといてくれよッ」
俺は、散々声を荒らげておきながら、
泣きそうな声で言った。
🎼📢「……ッ」
🚪サー カタン
いるまもまた、目に涙を浮かべて、
何も言わずに去っていった。
🎼🍍「……ごめん」
静けさが戻った病室でひとり、
届くはずのない声を呟いた。
_________
🎼📢𝐬𝐢𝐝𝐞
🎼📢「はぁ」
秋風が、ちょっとだけ
俺の頭を冷やしてくれる。
🎼📢「兄貴も昔、言ってたな」
兄貴は、他人のためなら、自分を犠牲にする人だった。
実際、ろくな治療もせず、俺のためにこの世を去った。
📢兄「もう、来ないでッ」
母さんに向かって泣きながらそう言っているのを、俺は見た。
その景色だけは、はっきり思い出せる。
幼かった俺でも、今も脳裏に焼き付くほど。
それほど、兄貴は心のどこかで、
“生きたい”だとか、”救われたい”と思っていたことが伝わった。
🎼🍍「もう、ほっといてくれよッ」
俺は、なつのあの叫びが、自己防衛なことを知っている。
俺に迷惑をかけないように、自分から遠ざけようとして、
声を荒らげたのも知っている。
でもなつもきっと、心のどこかでは、
“助けて”
そう叫んでいるんだろう。
🎼📢「やっぱあいつは、兄貴に似てんな」
兄貴みたいな最期になってほしくないから、
なつには、
🎼📢「笑って生きようぜ」
🎼📢「いま幸せか?」
そうやって聞いてきた。
そうすれば、いつかは前を向いて、
生きてみようと思ってくれると思っていた。
でも。
そんな気遣いも優しさも、なつには重かったのかな。
俺がなつにしてきた優しさって、何なんだろう。
🎼📢「……俺の価値観、他人に押し付けて」
🎼📢「こんなのッ」
🎼📢「ただの自己満足じゃねぇかッッ」
なつは、兄貴じゃない。
ひとりの違う人間として、
重すぎる命の責任と、限りと戦っている。
そんな計り知れない恐怖に立ち向かってるやつに、
“大丈夫だ”とか、”笑顔がいい”だとか。
そんな軽い言葉。
🎼📢「重すぎるよなぁッ」
俺は、自分の不甲斐なさをごまかすように笑って、
誰もいない屋上で静かに泣いた。
_________
おかえりなさい✨️
物語の感想、大歓迎です‼️
コメントしてくださいっ
それでは、おつよい~!
コメント
10件
重い,,,,,けれどまたそれがいいです!!!
うわっ……このエピソード、めちゃくちゃ刺さった……。 なつの「治んねぇんだよ!」って叫び、全部忘れていくっていう諦め、読んでて胸がぎゅっとなったよ。いるまの「大丈夫だ」が逆に重くなっちゃうのも、お互い想い合ってるのにすれ違うもどかしさが泣ける……。 「ただの自己満足じゃねぇか」って気づくシーン、いるまも必死なんだなって伝わってきた。続きが気になる……!