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こんな自分が嫌いだった
エピソード4
ーtt視点ー
目覚ましの音が今日は鳴らなかった
昨日の吐いた感覚がいまだに残っていて気持ち悪い
もう起きる気力もなくて、ただ消えたかった
たった昨日のことなのに今日までずっと引きずって胸の奥をじくじくと止めることなく刺してくる
あの時、どうして言ってしまったんだろう
もし、過去を変えるような魔法があるなら今すぐにかけてしまいたい
あの時のjpの視線が、表情が、あの空気感が、
ずっと頭から離れない
友達のままでいたかった
この気持ちを伝えて壊れるぐらいなら、俺はずっと”辛友”でよかった
自分の心が痛んでも、相手に否定されるよりマシだと思ったから
俺なりの自己防衛だったのに
気持ち悪い
ーjp視点ー
動揺していた
ttが俺と同じような感情を抱いていたことに
ほんとは嬉しかった
でも、あまりに驚いて何も言うことができなかった
ttが公園から飛び出してしまった時
追いかけるべきだっただろうが、俺はその姿を見るだけで声をかけてやることもできなかった
あの時のttの表情は今までで一番傷ついた顔をしていて、ダメな俺はなぜが少し興奮していた
ttが俺のことを好き?
これは夢じゃない?
ほんとに俺のことを思ってくれていたの?
俺とおんなじ気持ちなら、もう隠さなくてもいいんじゃないか?
俺はこの気持ちを、もうttに伝えていいんだ
キーン
耳鳴りと同時に同じぐらいの気持ち悪さが全身を覆った
ずっとttのことを性的な目で俺はみていたんだぞ
どうしてttはこんな俺を好きなの?
どこに惹かれる要素があったの?
俺を好きになったって何にも得なんかしないのに
こんなことを考えている暇じゃない
ttに正面から俺の気持ちを伝えなければ
誤解されたままで終わりたくない
もちろん、この気持ちを伝えてしまえば親友という肩書きはなくなる
でもそんなものはどうでもいい
身も知らずの奴らにttを取られるかもしれない
だから、まずは伝えて楽になりたい
こんなに苦労したんだ
伝えることだけすればもうttは俺のモノになる
誰にも触らせない
俺のところだけに来るようにすることができるんだ
気持ち悪いなんて関係ない
俺とttが一緒に生きていく為ならどんなことだってやってやる