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こんな自分が嫌いだった
エピソード5
ーtt視点ー
気分が悪い
あれからjpに会うのが嫌で、みんなから冷めた目で見られるのが嫌で、学校に行かなくなった
同性愛だから親にも相談することはできないし、したとしても引かれるか、無理に同情させてしまうだけだ
無理してまで自分を受け止めてほしくはない
それなら、言わない方がマシだ
少しでも期待を抱いていた自分が醜くて、過去を変えたくて、願って願って願って願って
食事も風呂も全てを忘れて願い続けた
でも、当たり前のようにその願いは叶わなかった
あの時、俺が言わなければ
そもそも、君に出会わなければ
こんな気持ちにはならなかったのだろうか
ーjp視点ー
ttに俺も好きだよと伝えると決心してから1ヶ月が経とうとしている
決心したはずなのに、俺はどうも思いを行動に移すことが出来なかった
俺はなんて臆病なんだろう
早く伝えてあげないと
俺もおんなじ気持ちだって分かってもらわないといけないのに
これを言ってしまえば、どうも自分の何かが壊れる気がしてダメだった
そんなことを考えて街を歩いていると、小さな花屋があった
そこの花屋にどうも気になってしまい、足を運んでしまっていた
「何かお探しですか?」
花屋の店員に声をかけられた
なんで返すべきか迷った
別に花を買おうと思って入った訳ではない
取り敢えず適当に応答しなければ
j「えっと…あーその、友達にあげる花を…」
花…花?
そうだ!
ttに花束を渡そう
照れ臭いが、花束があった方が俺の気持ちも伝わりやすくなるだろう
j「好きな人に花束をプレゼントしたいんです!」
「なるほど、でしたらこの花はどうでしょうか」
店員が花3本渡して来た
花は黄色く、ttが思い浮かぶ
「ガーベラって言いまして、これはたくさんの色の種類があるんですよ」
j「この色に何か意味があるんですか?」
「ええ、黄色のガーベラの花言葉は”究極の愛”や”優しさ”などがあります」
この店員は凄いなと感心した
色や見た目だけでなく、花言葉まで考えて選んでくれる
それに、花言葉は俺がttに向けて思う気持ちばかりだ
そこからはピンク色のジャーマンアイリスを、赤色のストックを綺麗な手捌きでガーベラと一緒に花束にした
この花束を渡してあげたい、そう思った
多分次最終回です
多分ですよ?多分ですからね!
ハートやコメントモチベになります
それでは!
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