テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
255
263
「……しよ?」
その声を聞いた瞬間、滉斗の中で何かが外れた。
「甘えるの、ほんと上手くなったよな、お前。」
「……ちが……そんなつもりじゃ」
「じゃあ今の…“滉斗が、俺の中に入ってくれたら”って、どういう意味だよ?」
「っ……」
そのまま、滉斗はゆっくりと元貴を押し倒した。
ソファが小さくきしむ音。
滉斗の手が、そっと服の裾を持ち上げる。
元貴の細い腰があらわになる。
「なぁ、いつぶり?」
「……わかんね。たぶん……5日とか?」
「ってことは、5日間、触れてないんだ?」
「だから……やめろ、そういう聞き方すんな……」
「ふふ……じゃあ、俺のこと感じたら、すぐ限界きちゃうんじゃないの?」
「……っ、かも……しれない……」
滉斗の指が、下腹部にふれた瞬間。
「――あ、ッ……!」
元貴の喉が跳ねた。
「やっべ……ほんとに、めっちゃ敏感じゃん……」
「し、っ……少しずつ、にして……ほんと……っ」
「いいよ。じっくり可愛がってあげる。」
首筋にキスを落とされ、肩が震える。
「っ……滉斗、ちょ……だめ……っ」
「ん、なにが“だめ”? すげぇ感じてるのに。」
滉斗の手が、丁寧に、でも確実に弱い場所をなぞっていく。
腰が勝手に浮いてしまい、目の焦点が合わない。
「や、あ……っ! やば……イき、そ……!」
「え? もう?」
「っ、あ、や……っ、やばい、ほんと……っ、ひろと、だめ、だめっ!」
「おいおい、まだ何も本格的にしてないんだけど?」
「……だ、めぇっ、……っ……っっ!」
ビクッと全身が大きく跳ねて――
何もされていないのに、元貴の身体が先に果てた。
「……おい、マジかよ。触ってただけじゃん。」
「……っっ、やだ……、ごめん……」
「え、なにが?」
「……久しぶりすぎて……少し触られただけで、ほんと、やば……」
「かわいすぎるんだけど、どうする?」
「……もうちょいだけ、ちゃんと……して……」
「今のはカウントしないから、ここからが本番。」
「ッ……ほんと、やさしく……して……?」
「もちろん。」
そう言って滉斗は、改めて元貴の腰を抱えた。
今度は深く、ゆっくりと――
久しぶりすぎて、狭くなったその奥を、じっくりと押し広げる。
「……あっ……っ、んん……っ、滉斗……っ」
「これでもう、思い出した?」
「っ、やば……やばい……っ、滉斗……っ」
滉斗が深く打ち込むたびに、元貴の体がきしむ。
「やっ、ぁ……だ、め……ッ、また、またイくっ……!」
「いいよ。全部出して。俺が全部、受け止めるから。」
「滉斗、あっ、すき……すきっ……!」
果てながらこぼれたその言葉が、滉斗の耳に焼きつく。
「……俺も、元貴が好きだよ。
だから、壊れるくらい、気持ちよくなって?」
⸻
しばらくして、ソファに力なく倒れ込んだ元貴が、かすかに呟いた。
「……ちょっとのことで、こんななるとか……マジで、俺バグってる……」
「バグじゃないよ。溜まってただけ。」
「……また、ちゃんと曲作れるかな……」
「作れるよ。今ので、絶対“出る”って。」
「……どこから?」
「いろんなとこから。」
くすくす笑いながら、滉斗は元貴の髪を撫でた。
「ねえ、曲できたら、俺にも聴かせてよ。」
「……滉斗だけに、最初に聴かせてやる。」
「そのためにも、今夜もう一発いっとく?」
「ばか、バカ……っ、やめ、滉斗、やめ……っ」
でもその声が、どこか幸せそうだったのを――
滉斗はちゃんと、知っていた。
END
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!