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いやー、第1話からめっちゃアツいですね!K-Tのガラケーが警棒に変形するところ、渋すぎる…。ドローンとの戦闘も防弾チョッキで受けてからの近距離射撃、解像度高くて刺さりました。それとマサカゲの「Kさん一人に頼る戦い方は破綻する」って指摘、リアルな問題でグッときました。んで最後に来た白髪のレイ…刀まだ抜いてないし過去に♡♡♡合いって、続きが気になりすぎる!🔥
町の空気が、以前とは明らかに変わっていた。
商店街の入口に設置されていた防犯カメラは、三日前から何者かに破壊されている。夜になると、武装したチンピラが通りを占拠し、無人警備ドローンまでが建物の間を飛び回っていた。
警察の姿はほとんどない。
通報しても来るのは数時間後。やって来たとしても、ドローンの誤作動を理由にして、現場を確認するだけで帰ってしまう。
人々は商店のシャッターを早く閉め、日が暮れる前に家へ戻るようになっていた。
「この町、前よりずっと物騒になってない?」
商店街を歩きながら、メバルが周囲を見渡した。
隣にはカキ、マサカゲ、ミステー、アオノ、そしてK-Tがいる。
K-Tは黒いコートを着て、片手に古びた黒いガラケーを持っていた。腰には拳銃とトンファー。さらに、紫色の鞘に収められた刀を差している。
その刀には、誰もまだ触れたことがなかった。
「昨日だけで、武装ドローンが七機確認されている」
アオノが端末の画面を見ながら言った。
「七機も? それ、もう防犯じゃなくて軍隊じゃん!」
カキが声を上げる。
「軍隊なら、もう少し統率がある」
マサカゲは周囲を警戒しながら答えた。
「今いるのは、統率のない軍隊だ」
ミステーが、ピラミッド型の被り物をわずかに傾けた。
「つまり、もっと怖いってこと?」
メバルが聞くと、ミステーは無言で頷いた。
そのとき、商店街の中央から金属音が響いた。
ガシャン、と、立て看板が倒れる。
五人の男たちが、道の真ん中に立っていた。全員が鉄パイプや短い刃物を持っている。後ろには小型の武装ドローンが三機浮かんでいた。
「おい、そこの連中」
先頭の男が近づいてくる。
「通行料を払え。払えないなら、荷物を置いていけ」
「ここ、あなたたちの道じゃないよね?」
メバルが言い返す。
「今日から俺たちの道だ」
男が鉄パイプを肩に担いだ。
K-Tが前へ出る。
「Kさん?」
「下がっていろ」
K-Tは黒いガラケーを閉じた。
アンテナが伸びる。
ただの携帯電話だったはずのそれは、内部から金属製の棒を展開し、警棒へと変形した。
「またそれ使うの?」
カキが目を輝かせる。
「便利だからな」
男の一人が鉄パイプを振り下ろした。
K-Tは半歩だけ横へ移動した。鉄パイプは空を切り、男の身体が前へ流れる。
その手首を警棒で打つ。
男が武器を落とした。
次の男が横から突っ込む。K-Tは左手のトンファーで刃物を受け、右手の警棒で相手の脇腹を打ち抜いた。
「ぐあっ!」
三人目が背後から襲いかかる。
K-Tは振り向かず、トンファーの柄を後ろへ突き出した。男の顎に命中し、身体が地面へ転がる。
「すご……」
メバルが息をのむ。
残った二人が同時に襲いかかる。
K-Tは片方の攻撃をトンファーで受け流し、もう片方の足を警棒で払った。倒れた男の腕を踏みつけ、もう一人の胸元へ肩からぶつかる。
二人の男は、ほとんど同時に地面へ沈んだ。
「終わりだ」
K-Tが言う。
しかし、上空の武装ドローンが一斉に銃口を開いた。
「Kさん、上!」
アオノが叫ぶ。
銃声が商店街に響く。
K-Tは仲間たちの前へ立ち、防弾チョッキで弾丸を受け止めた。衝撃で身体がわずかに揺れる。
「Kさん!」
メバルが駆け寄ろうとする。
「問題ない」
「いや、今の音、絶対問題あるやつだよ!」
K-Tは答えず、腰の拳銃を抜いた。
ドローンの動きを見て、三発。
一機目の銃口。
二機目の推進装置。
三機目の制御部。
すべて一発で撃ち抜かれた。
ドローンが火花を散らしながら落下する。
「なんでそんなに当たるの!?」
カキが叫んだ。
「近いからだ」
「いや、十分遠いよ!」
K-Tは拳銃を戻した。
腰には、もう一つ武器が残っている。
紫色の鞘に収められた刀。
メバルはそれをじっと見つめた。
「Kさん、その刀は使わないの?」
「まだ必要ない」
「でも、銃もトンファーも警棒も使ったよ?」
「刀は別だ」
K-Tがそう言った直後、商店街の奥から大型ドローンが現れた。
小型機とは比べものにならない大きさだった。装甲板の中央に重機関銃が取り付けられ、左右にはミサイルポッドまで備えられている。
大型ドローンが照準を合わせた。
「これは、さすがに刀が必要なんじゃない?」
メバルが後ずさる。
K-Tは刀の柄へ手を伸ばした。
だが、抜かなかった。
「全員、建物の中へ」
「Kさんは?」
「俺が止める」
「また一人で?」
マサカゲが低い声で尋ねた。
K-Tは答えなかった。
大型ドローンの銃口が回転し、無数の弾丸が放たれる。
K-Tはトンファーを構え、弾道を読みながら前へ出た。すべてを防ぐことはできない。防弾チョッキが銃弾を受け、肩や脚をかすめ、コートが裂ける。
それでもK-Tは止まらない。
銃弾の雨を抜け、ドローンの真下へ潜り込む。
トンファーを装甲の継ぎ目へ叩き込み、拳銃を至近距離から撃ち込んだ。
大型ドローンの動きが止まる。
K-Tは跳び上がり、アンテナ警棒を伸ばしたまま、制御装置へ突き刺した。
火花が散る。
ドローンは大きく傾き、商店街の中央へ墜落した。
爆発音が響く。
煙の中からK-Tが歩いてくる。
「Kさん!」
メバルたちが駆け寄る。
K-Tは胸元を押さえたが、すぐに手を離した。
「問題ない」
「その言葉、便利すぎない?」
カキが言う。
マサカゲは、K-Tの防弾チョッキに残った弾痕を見つめていた。
「Kさん一人に頼る戦い方は、いつか破綻する」
「破綻しない」
「今日だけで、何発受けた?」
「数えていない」
「だから危険なんだ」
マサカゲは仲間たちを見渡した。
メバルは剣を持っているが、実戦経験は少ない。
カキは銃を持ちたがっているが、扱いは雑だ。
ミステーは弓を持っているものの、構えが独特すぎる。
アオノはハッキングに関しては優秀だが、戦闘中に画面から目を離さない。
そして、マサカゲ自身も、仲間を守ろうとするあまり、無理な動きをする癖があった。
「俺たちは、Kさんの後ろにいるだけだ」
マサカゲが続ける。
「このままでは、Kさんが倒れた瞬間に全員が終わる」
沈黙が落ちた。
K-Tは倒壊したドローンを見つめている。
やがて、紫色の鞘に手を置いた。
「訓練する」
「訓練?」
メバルが聞き返した。
「全員を戦えるようにする」
K-Tは淡々と告げた。
「メバルは剣術。アオノはハッキング術。マサカゲは柔道。カキは拳銃。ミステーは弓道」
「私も戦うの?」
アオノが端末から顔を上げる。
「必要だ」
「非常に興味深い」
アオノはすぐに了承した。
「俺、拳銃か!」
カキが両手を上げる。
「撃つ前に、撃たない判断を覚えろ」
「難しい!」
「それが一番重要だ」
K-Tは、町の外れにある古い地下施設へ向かった。
かつて軍用の訓練所として使われていた場所だが、現在は閉鎖されている。
入口の扉に手を触れると、古い認証装置が起動した。
画面には、文字が一つだけ表示された。
『記憶保存領域――接続待機中』
アオノが画面を覗き込む。
「この施設は、まだ稼働している」
「誰が管理しているの?」
メバルが尋ねた。
K-Tは答えなかった。
代わりに、地下の奥を見つめる。
「そろそろ、アイツが来るはずなんだが……」
「アイツって誰?」
カキが聞く。
その直後だった。
地下訓練施設の扉に、一本の線が走った。
金属製の扉が、音もなく斜めにずれる。
切断面は、あまりにも滑らかだった。
扉が倒れる。
その向こうから、白い長髪の女性が姿を現した。
細身で、華奢にすら見える。
しかし、彼女が一歩踏み込んだだけで、空気が張り詰めた。
女性は折りたたまれた大剣を肩に担いでいる。
その視線が、まっすぐK-Tへ向けられた。
「久しぶりだな、K-T」
K-Tは刀の柄へ手を置いた。
メバルたちは、まだ知らない。
この女性が、かつてK-Tと殺し合った元殺し屋であることを。
そして、彼女の名が――レイであることを。
「またお前かぁぁぁぁぁ!」
レイの怒声が、地下施設全体に響き渡った。
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