デートってさ、ときめいて楽しいものじゃん?
でも俺、辛い。
だって結局、どっちか一人なんて選べなかったから!
「ルリク様ぁ。あのキャンドル、可愛いと思いませんかぁ?」
セネリス魔術学院の近くの街。大通りの雑貨屋のショウウィンドウを指差して、ロレッタが言った。
「あ、ああ……」
「ルリク様ぁ?」
「うんうん。美味しそうだと思うぞ」
「……これがですかぁ?」
「うんうん。俺も好きだぞ」
「……ロレッタの話、聞いてますかぁ?」
顔の前で手のひらをブンブン振られて、我に返った。
いかん。ラドミラに遭遇しないか警戒するあまりまったく聞いていなかった。
「ところでさ、クレープ食べない!?」
「クレープですかぁ?」
「そうそう。あそこのカフェ、美味しいらしいんだわ*******
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