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報告書1

2 - 3号・ねこいくら(1)

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2022年09月08日

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「麻酔薬の注射開始」

毎日聞くおやすみの言葉、これを聞いた時僕は夜寝る時よりも気持ちよく寝ることが出来る。

まるで死んだように。

麻酔薬が流れ込んでくるのがわかる。他の生物よりも感覚が過敏だからだろうか、

そんなことを思っていたら、意識がぼやけてきた。

「始まった?」

さらに意識が遠のいていく、今1番思い出したくない辛い記憶が脳の奥の方から姿を見せた。

「……いくら、いくらー!」

「??」

「何とぼけたかおしてんのーー、課題の邪魔だから机の上から降りてよぉ!」

僕の寝る邪魔をして文句を言う彼は『猫井 桜』

しぶしぶ寝床を譲り近くのソファで寝る、

「すぐ終わらせちゃうからもうちょっと待っててねえ」

時計の長針が寝床を移ってから2週ほど回ったところで彼が笑顔でこちらを見てきた。

「終わったよ、いくら!ご飯にしよっか!」

そういい彼はキッチンへ向かう

“ガシャン!!!”

キッチンで大きな物音がした。

(お皿でも落としたのかな?)

少し心配なのでキッチンへ向かう

案の定お皿を割っていた。

「ごめんねえ、もうちょっとまっててね」

そういい笑いかけてくれた猫井 桜の首にはあるはずのない見慣れたチョーカーがあった。


「………!!!」

最悪な夢を見た、思い出す度に自分が嫌になる。

そんなことを思っている中今回の検査はいつもの身体検査とは全く違うことに気づいた。

四肢が動かない、正確には動かそうとしても強烈な痛みによって動かせない。

手術室には誰もいない、器具や機会は転倒し、部屋のいたる所に血のような物が飛び散っている。

「…研究員さんは…?」

手術室の外からは悲鳴や銃声、が響いていた。

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