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10時。
3号が目覚めた。
「…研究員さんは?……」
麻酔薬の効果が切れ目覚めた3号はなかなか動こうとしない。いや、動けないのか?
10時30分。
3号が目覚めてから30分が経った。
ようやく体を動かせるようになったようだ。
恐らく検査や実験の途中で襲撃があったため適切な処置が取られなかったのだろう。
3号は実験器具や医療器具が散乱し誰もいなくなった手術室を後にし廊下に出た。
廊下には気絶した研究員が何人か倒れている。怪我はしているようだが誰も死んではいないようだ。
「…誰にやらられたの…..?」
倒れている研究員に3号が話しかける。
「頭の燃えている怪異に…襲撃を受けた…現在7号が交戦中だ…」
「わかった、ねこも行くから、場所教えて」
「情報処理室だ。7号の援護に行ってやれ。」
研究員にペコリとお辞儀をしたあと3号は走り出した。
「….今の3号か!どうしよう、まだ経過観察中なのに….バレたらクビかな…」
情報処理室に近付くほど銃声や武器が衝突する音が大きくなっていく。
「…ついた」
3号が到着した情報処理室では、頭が発火している怪異と戦闘している7号と9号がいた。
それは戦闘かどうかも分からないほど7、9号は相手にされていなかった。
7号が銃を撃つもその弾は弾かれ、9号が近接戦闘を仕掛けるも片手で受けられていた。