テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
〜第3の異界 独自発展!?超機械世界〜
モヤを抜けると、まさかの光景に目を丸くした。周りを金属の壁に囲まれ、等間隔に並んだ透明なチューブには電気が通り、青緑色に輝いていた。あまりにもかっこよすぎる空間に、俺はとても興奮した。辺りを見てまわっていると、背後に一面ガラス張りのドアがあった。俺がその窓に触れると、波紋のように触れた場所からガラスが消え、ドアが開いた。ガラス張りのドアの先はベランダみたいになっていたので、俺は金属のフェンスから景色を一望した。そして俺はさっきよりも目を丸くし、声を上げて関心した。全てが金属製でできた建物群。張り巡らされたチューブを流れる電気。空間の中央上にあり、空間内を青緑色に照らすコアのようなもの。そして何よりも、そこら中にいるロボット達が人間のように楽しそうに交流していた。
しばらく眺めた俺は、この世界のファンタズマの行方を探し始めた。ベランダにはエレベーターのようなものがついてたので、下におりることにした。どうやら俺がいた場所は、誰かの一軒家のようだった。まぁ誰かといってもロボットなんだろうけど。
その時、警報が鳴り響いた。何事だと思っていると、空から数体のロボット達が現れ、俺に向かって円形の何かを投げつけた。そして、俺にぶつかった円形の何かは俺の身体に巻き付き、身動きを取らせなかった。ロボット達のうちの1体が俺の身体に触れ、「31:24!正体不明ノロボ、住宅侵入ヲ確認シ、捕獲!」と言った。その時俺の身体に電気が流れ、一瞬で気を失ってしまった。
目が覚めると、一面がガラス張りでドアがある部屋に入れられていた。俺はドアに向かい、開けようとした。が、全くびくともしなかった。俺が何度も繰り返していたその時、背後から声が聞こえた。
「無駄ダヨ。ソノドア、片方5トンモアルンダヨ。」
振り返ってみると、ベッドの上で横になっていた1体のロボットがいた。その見た目は、丸形の頭部、顔面を覆うゴーグルには目と口が映し出されてる、両耳に半円の何かとアンテナが付いている、胴体は上半分が省略された円錐型で、両脇に2本の腕があった。
名前を聞くと、そのロボットは「モグブレスGー23号」と答えた。なんともまぁ覚えにくい名前だと心の中で思った。そして女性らしい。「ソウイエバロボットニシテハミタコトナイ姿ダネ。新型ノ新入リナノカナ?」モグブ…名前の分かりにくいロボがそう話しかけてきたので、俺はとりあえず新入りのロボットということにして話を聞いた。どうやらこの世界は機械が独自発達しているらしく、中心にある施設で新型のロボットが誕生するらしい。そして、この街の中央上にあるコアはミフォンコアと呼ばれていて、いわゆる太陽のようなもの。時間も特殊で、1日を48等分していて、そのうち、0:00から6:00の3時間のみ街全体の電気がコアのプログラムによって止められ、全ての機械とロボットが動かなくなる。 そんな世界に来た俺は、どうやら住宅侵入で捕まってしまったらしい。本来は刑ベルトと呼ばれる電気を流して気絶させる、手錠ならぬベルト錠が腰に巻かれるが、俺にはなぜか巻かれていない。そして余談だが、この世界では人間という生き物が伝説上の生き物として扱われているらしい。この世界はもともと何もない空間世界だったのが、遠い昔にやってきた人間(おそらく俺からしたら果てなき未来人)が今のミフォンコアを発明し、この世界に文明を誕生させたらしい。その人間達が亡くなって以来何千年も見てないため、伝説上の生き物になったとのこと。
話を聞き終えると、壁にあるデジタル時計が鳴り出した。「モウ38時ナノカ。夕食ノ時間ダネ。」モグブレ…がそういうと、壁の一部が動き出し、夕食が出てきた。とは言っても、ゼリー上の何かであった。
味は意外と悪くなかったので、全部食べた後すぐもう一つのベッドに寝転がった。
そして47:25。「アト5分デワタシハ眠ルヨ。」モグ…はそう言って横になった。俺はしばらく天井を眺めていると、ふと何かに気づいた。待てよ、この世界は大昔にやってきた人間がつくった。つまりその人間はファンタズマを使ってやってきた。そしてここで亡くなったということは…。そして俺は頭にピンときた。間違いない。おそらくファンタズマはここにあり、あのコアの一部に使われているのかもしれない。正直ロボット達がどうなってしまうのか心配ではあったが、まず最初に俺の脳内に話しかけてきたあいつに会わなければならないと思い、仕方なく作戦を決行することにした。
そして時は0:00。その瞬間全ての電力が止められ、辺りは暗闇に包まれた。俺はドアの鍵を確認した。鍵は3桁のダイヤル式で、本来は強力な電流が流れているが、今は電気が止まっている。俺はダイヤルを操作し、10分足らずでドアを開けた。ここまではまだ良い。問題はどうコアに近づくのかだ。暗闇の中感覚を頼りに進んでみると、左腕が何かに触れた。触れて確認してみると、ドアノブのような形状をしていた。俺はノブを掴み、押し引きした。そしてスライドして開いた。中には複数のモニターと沢山のスイッチがあり、意外にも電気が通っていた。中に入った俺は、沢山のスイッチの前に立った。え〜っと、どうやるんだ?しばらく悩んだ後、一番右の3つのスイッチを上から順に押してみた。何も起きなくて俺は安心した。が、実はあのスイッチの操作であることが起きてしまった。
遡ること10秒前の俺がいた牢屋。
一つ目のスイッチ操作により、俺がいた牢屋にのみ電力が流れた。もちろん例のロボットも目が覚めた。
「モウ朝カ…。アレ?」
2つ目のスイッチ操作により、例のロボットの腰に巻き付いているベルトがはずれる
「エ?」
そして3つ目のスイッチ操作により、その牢屋のドアが開かれる。
「一体ドウナッテイルンダ?」
こんなことが起きてしまったのを知らないまま、俺は一番右下のレバーを操作した。すると、壁だったところが開き出し、階段が現れた。部屋を出たところで上を見上げると、階段は肉眼では見えにくくなるくらい上へ上へと続いていた。俺は息を飲み込み、階段を登り始めた。
(ここからはモグブレスGー23号視点)
「アレ?新入リガイナイ。」 ロボは牢屋を抜け出した。しばらく見てまわっていると、ある部屋が明るいことに気づいた。中に入ってみると、既に開いたドアと上へと続く階段を見つけた。 「……マサカダケド………コア?……ハッ!」俺がコアの方に向かっていることに気づいたロボは、後を追うように階段を上り始めた。
(ここから俺視点)
上り続けて2時間。ついに天井が見えた。俺は残った力を振り絞り、馬のように駆け上がった。そして着いた天井。そこには4桁のダイヤル式のハッチがあった。桁が増えた分少し時間がかかったが、何とか開けることに成功した。ハッチの向こうにあったのは、金属製の地平線がどこまでも続く空間だった。そして、ミフォンコアの上部分があった。近づいて確認してみると、十数個の石がはめ込まれていた。そして、中央には、…死体?おそらくコアをつくった人のミイラが保存されていた。俺はゆっくり頭を下げ、中身を確認した。十数個の石の中に一つ、ファンタズマを見つけた俺は、ファンタズマを取り出し、代わりにずっとポケットに入っていた現実世界の宝石店で買った水晶を入れた。ファンタズマを手に安堵していると、後ろから声が聞こえた。
「待テ!ソノ石ヲ戻シナサイ!」
モグ…例のロボットがこちらに向かって飛んできた。俺は急いでファンタズマでモヤを発生させた。そして入ろうとしたその時、ロボットが思いっきり背中にぶつかり、俺はロボットごとモヤに飛び入った。
後日、ファンタズマを抜かれても変わらず動いた都市では、俺とモグブレスGー23号が脱獄犯として捜索を開始したとのことだった。
〜続く最新話に期待!〜
コメント
1件
おお、第3話読了したわ!この超機械世界の世界観めっちゃ好みだわ〜。金属の壁にチューブ、ロボット達が人間みたいに交流してる光景、想像しただけで胸熱🔥 特に「人間=伝説の生き物」っていう設定がすごく好き。主人公がファンタズマを見つけてコアから抜け出す展開、そしてまさかのロボットも一緒にモヤに飛び込んじゃうラスト!次どうなるんや…って続きが気になりすぎる。連載追いかけます📚
#ライトノベル
こはる
2,167
#異世界転移
新城かいり
1,129
羽海汐遠
16,252