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○す気ですか!好みすぎてちぬ
すごい! ちょいドロだな〜! あいしてす!
リクエストです!
頑張るぞぉぉ!!
ゲームには1部、裏ボス、なるものがあるゲームがある。
通常プレイでは倒すことの出来ない最強の敵。
ゲームにおいて、人気の出やすいキャラクターでもある。
「最強の裏ボスを倒した勇者」という称号欲しさから、プレイヤー達は不可能にいどむ。
ゲームには必ず、コアなファンというものが出てくる。
敵の傷ついた顔や叫び声、死に様に快感を得る、異常者が。
そんな異常者の武器は異常だ。
これは、裏ボス、「しにがみ」のお話である。
ぺ「よっしゃあ!探索するかあ!」
とあるひとりの勇者が物語を進めようとしていた。
このゲームはRPGの中ではクリアするのが難しいと言われている。
もちろん、そんなゲームのラスボスも強いわけで、毎日沢山の勇者が物語に挑む。
最近、生成された、「勇者ぺいんと」
彼は完全攻略をするため、毎日ログインしていた。
しかし、いまだに、装備は初期のままで、Lvも9と低い。
完全攻略には程遠い。
彼は近道をするために、「攻略サイト」を、見ながら物語を進めた。
その日、いつものようにログインし、隣のモニターには「攻略サイト」を開いて、冒険を始めようとしていた。
ふと、攻略サイトのこんな記事に目が留まる。
「攻略不可能!?裏ボス”しにがみ”討伐への道」
それは、戦うイベントがある場所と、イベント発生条件しか載っていない記事だった。
ぺ「なんだこれ、”しにがみ”?」
「倒し方とか載ってない、、、」
ゲームの操作を放棄し、記事をスクロールしていると、1枚の写真で手が止まった。
ペ「え、可愛い、、、」
紫色のボブに近いショートカットの女の子の立ち絵だった。
その写真をクリックすると、公式のTwitterに飛ぶ。
「最強のボス、しにがみについて」
そこにはHPやMPはもちろんのこと、性別や推定年齢、身長などがあった。
ペ「えっ、男!?」
性別は男性というに驚きつつも、逆に彼に惹かれる。
身長は149だが本人は151だと否定。
女の子っぽいというのは本人も自覚している。
というような細かい設定もある。
それだけ運営に愛されていることが分かる。
ペ「ちょっと、見てみたいな」
裏ボスの割には、イベント発生条件は単純で、とある場所に行くだけで良いらしい。Lvや装備も関係ない。
他の人のしにがみ情報を見ていると、このゲームでいちばん上手いとウワサされているプレイヤーが、「しにがみをギリギリまで追い詰めたが負けた。」という呟きと、苦しげな表情を浮かべるしにがみの画像が貼付されていた。
ペ「…ッ、♡」
僕は、その顔に灰暗い愛情をおぼえた。
その考えとともに、自分の手でその顔にすることへの素晴らしさに気付く。
ペ「今すぐにでも向かおう、♡」
彼は1人、そう呟くと、イベント発生場所へと向かう。
ありったけの回復薬とストーリーを進める途中で見つけた謎のペンダントを装備して、
ペ「ここかな、」
そこは、古城のような場所で、いかにも、「裏ボスステージ」という雰囲気がある。
古城に入ってみると、神々しい音とともに戦闘モードに入る。
し「やれやれ、愚かな人間が、また迷い込んだようだな。」
見た目には不似合いの言葉遣いでプレイヤーを煽る。
し「さっさと終わらせt」
僕はセリフを待たず、彼に攻撃をする。
彼は元々ゲームが上手く、攻撃を回避するとターンや、攻撃力を決めるターンでは最高点を叩き出した。
回避は最高点を取り続けているため、当たれば即死の攻撃でも1ダメージも入らない。
減っていくHPのゲージと共にだんだんしにがみの顔が苦しそうになってくる。
し「はッ、ハァッ、ハァッ、」
攻撃をする手は止まらない。
20ターンに差し掛かったところだろうか、Twitterで見た瀕死の立ち絵に変わる。
ペ「ッ、♡」
あと2回攻撃すれば倒せる。
そんな時に、彼の手は止まる。
この顔をずっと見ていたい。
そう思っていると、ゲームと現実のアバターが重なるような感覚に陥る。
ペ「可愛い、、♡」
彼はプログラムに無い勇者のセリフにビックリしたのだろう。
目を見開いて、物珍しそうにこっちを見る。
し「なん、で、、、」
「もう、、、大丈夫な、はずだったのに、、、、」
「ぺいんとさん、、、、」
実はこのゲームは別のゲームの続編である。
彼はそのゲームでの上位プレイヤーだった。
彼は、そのゲームにいる、中ボス、「紫弍」に恋をし、何度も何度もイベントを発生させていた異常者でもある。
そんな彼の武器は異常で、「ゲームと現実のアバターが融合する」という謎の武器を持ち、紫弍と何度も会話してきた。
それに気づいた運営が、直ぐに「勇者ぺいんと」をBANする。
それからしばらく経って、このゲーム、2が発売されると、中ボス「紫弍」は裏ボス「しにがみ」へとなっていた。
彼は運営の設定上、ゲームをプレイできないはずだった。
しかし、彼はアカウントごと変えて、プレイしていたのだ。
そのペンダント、
それこそが彼の武器だ。
ペ「久しぶりだね、♡しにがみくん、♡」
し「いやッ、いやだッッ、」
「やめてッ、ぺいんとさんッッ、」
ペ「ほら、おいで?♡」
力強く、しにがみの腰に手を巻き、抱きつくような形になる。
し「ひッ、、、、」
そして、頭を掴み、強引的な口付けをする。
舌をねじ込もうとするが、しにがみは舌を噛んで抵抗する。
ペ「ッ、たぁッ、」
彼の口から赤い血が流れる。
「悪い子だなあ、♡」
彼はそう言い、攻撃力2の剣を取り出す。