テラーノベル
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あれから、何週間も経った。その間、おんりーは僕とは一切喋らず友達とずっと過ごしていた。
ある日、おんりーから久しぶりに話しかけてくれた。
『おらふくん』
「!な、なに?」
僕は咄嗟に少し冷たい態度で行ってしまった。
『この前、友達と遊び行ってる時にくじ引いたんだけど。』
そういうとおんりーは1つのチケットを僕の前に差し出した。
「なに、これ?」
『𓏸𓏸への旅行ペアチケット』
「これが、なに?」
『…一緒行こ、』
「え……?」
『だから、一緒に行こって言ったの!』
「え、ほんま?!いくいく!!!」
その時の僕は嬉しくて飛び跳ねてしまい、おんりーは珍しく困った顔をしていて、可愛くて、でもこの旅が最後になったら……って考えると少し不安になる。
旅行当日、準備をするために早起きをしていた。すると、おんりーも起きてくる。僕はもう準備万端だけど、おんりーは支度をしながら「まってて」と言われたので大人しく待っていると意外と早く支度が終わったらしい。一緒に玄関まで行き、靴を履いている最中におんりーがこちらをじっと見ているのに気がついた。なんだろうと思い振り向くとおんりーはすぐに目を逸らした。どうしたのか尋ねようとしたがその前に手を引っ張られ外に出されてしまった。「ねぇ、なんでそんな急ぐ必要あるん?」と言う質問には答えずそのまま電車に乗るまで連れて行かれてしまったのであった……
電車内でもずっと手を繋がれっぱなしだったのでなんだか落ち着かない気分になっていた。しかも隣には見慣れたはずなのに普段よりも可愛く見えるおんりーが座っているので余計に緊張してしまうのだ。「なぁ……なんか変やない?」
しかし返ってくる言葉はないまま目的地まで来てしまうこととなるのだった……降りた駅からバスに乗ってホテルまで行くつもりだったのだが混雑しており時間帯によっては待ち時間が長くなりそうだったのでタクシーを使うことにした。運転手さんに道案内を頼みつつ他愛もない話をしたり景色を見たりして過ごしているうちに宿泊する予定となっている建物へ辿り着くことができたようだ。チェックインを済ませるとフロントの方々から丁寧なおもてなしを受けているうちにあっという間に時間が経過し部屋へと案内されていたところだった—
そこには広々とした空間の中に豪華な装飾品などがたくさん配置されていた空間があり圧倒されてしまったほどであった。ベッドの方に移動してみるとさらなる驚愕の事実が判明することとなるのである……なんとキングサイズを超える大きさの天蓋付きベッドだったのだ!!あまりにも非日常的すぎる光景だったのでつい声に出してしまいそうになるところだったがなんとか堪えて平静を装うことに成功したのである!
その後も設備チェックのために浴室などを巡ったりしてみた結果やはりここが高級な施設であるということが改めて認識できるようになったのである!!
夜になりディナーに行くこととなったのだがその前に少しだけ散歩でもしようかということで歩いてみることにしたわけです。街並みを眺めながらゆっくりとした足取りで歩いていくうちにいつの間にか人混みの中に入っていく形となってしまった……まあそんなこんなありつつ目的地に着いた僕たちはレストランに入る事になった。席についてメニュー表を確認しているうちにウェイターさんが来たので注文をしてしばらく待つ事にしました。料理が来るまでの間暇だったので雑談をしようと声を出してみたが周囲の客たちの声量が増してきてしまって騒々しくなりはじめたから全く話すことは出来なかった
暫くして料理が到着したので食べる事になったけど食べてる間も無言のままだった。なんとか話そうとするんだけどどうしても話題を見つけられず結局無言になってしまう。その時、おんりーのスマホが揺れた。高級そうなレストランだったため僕も、おんりーもマナーモードにしていた。だから音はならなかったものの振動はした。おんりーはスマホを取り出し、確認すると驚きの表情を見せていた。
「おんりー、電話来るなんて珍しいね、」と一言かけると『え、うん。ちょっと出てくる』と行っておんりーは席を立ち、扉の方へ向かって行った。
少しして戻ってきたおんりーは申し訳なさそうに、『ごめん、ちょっと出かけてくる』と言ってきたのだ。「え、」僕は呆然としているとおんりーは続けて『すぐ戻るから先に食べてて』と僕に伝えたのち本当に出ていってしまった。
なんでだろう、もしかして僕といるのがつまらなくなった?その話を友達とかと電話しるんかな、?…今は僕と一緒にいるのに?でも、今はおんりーとも喧嘩したくないし、こういうときこそ素直になった方がいいんじゃないかなって思うけどやっぱり勇気が出なくてできないままだよね……。どうしようもない気持ちを抱えながら待っていたら1時間ぐらい経過していてかなり焦り始めた頃やっと帰ってきた。「どこ行ってたの?」と聞くと『あぁ、ちょっと電話相手の人と会う約束をしてて……』と言い訳っぽく答えてきたけど言い返す勇気もなくそのまま「そっか」とだけ言いスルーしてしまった。
コメント
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うわあ、この第42話、すごくもどかしくて切ないですね……。おんりーから久々に話しかけられての旅行ペアチケット、あの「最後になったら」という不安の一文がもう刺さります。キングサイズ超えの天蓋ベッドに「平静を装う」おらふくんの必死さ、レストランでおんりーが電話に出ていくシーン——「僕といるのがつまらなくなった?」って胸がぎゅっとなりました。どうしても素直になれない距離感、リアルで苦しい。続きが気になります。