『』
きょーさんが出て行ったのに続いてコンちゃんとみどり君も出て行く。
一人になった部屋で窓の外を見ると 丁度夕日が出ていた。
ふと右腕の方を見る。
青く変色した肌。
俺はずっと能力と一緒に生きていくのか
そしてベットに横になり目を瞑る。
「うーん…」
いつの間にか寝ていたのだろうか。
窓からの日差しが眩しい。
ハンガーに掛けられていた服を着る。
ふわりと花の匂いに包まれる。
「今日からここが自分の家か、 慣れないなぁ」
ポロリと口から漏れる。そして部屋を出る。
部屋を出ると長い廊下が続いていた。
コツ、コツと足音が響く。
「こっちは…食堂。んでこっちがなんだこれ、 書斎室か?」
その部屋だけは豪華に作られており心を惹かれた。
「まぁ誰も居ないし良いよね」
金色に光るドアノブに手を掛け扉を開ける。
「うわぁ」
その部屋には本がずらりと並んでおり奥には机がある。
スッと無意識に吸い込まれる。
本棚を見るとどれも難しそうな本ばかり、無駄に期待していた自分を少し馬鹿らしく思う。
机の前に着く。
机の上には何らかの書類が置いてあった。
後ろを向き机にもたれ掛かる。
「広ぉ…」
スーと空気を吸う。本のいい匂いに包まれた。
閉じていた目を開ける。
「?」
「うわぁーーー!?」
驚いて大声を上げると目の前にいたみどり君が耳を塞ぐ。
「何ソンナ驚イテンノ」
ジーと見つめながら言う。
「びっくりして…」
「フーン、コッチ来テレウサンガ呼ンデル。」
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