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「 桜花、生徒会に入らないか? 」
__ え?
驚きで開いた口が塞がらない。
「 ど、どういう … 」
「 生徒会には会計という役員がいるべきなんだが、今はいない。そこで特待生である桜花に会計をして欲しい 」
あまりの衝撃にどうすればいいのか分からなかった。
ただ分かるのは私に生徒会なんて出来ないということ。
私は昔から責任感があるお仕事をすることが苦手で、何度も失敗し続けていた。
会計なんて私に務まるか不安で仕方がない。
計算を間違えてクビにされるかもしれないから。
そんな不安そうな私を見た梅宮さんは優しそうに微笑んで私の手を握ってくれた。
「 大丈夫。桜花なら出来る 」
「 大丈夫 」その言葉が私の中で大きく変わるような印象深い言葉に聞こえた。
私を助けるようにして私の中の自己不信をきゅっと壊すようなそんな力強い覇気のある言葉だった。
なんだか私を元気づけてくれる力強いのに優しい言葉が私の心を響かせた。
私なら出来るかもしれない。
出来ないと言うよりもやって出来るようにすればいいだけ。
そう考えると私でもできる気がした。
私を見つめる梅宮さんの瞳は誰よりも優しかった。
私は覚悟を決めて口を開いた。
「 … わかりました。やります、会計 」
私の言葉を聞いた梅宮さんは優しい笑顔のまま私の頭を撫でてくれた。
「 おう。ありがとな 」
落ち着いた声でそう言って、ココアを飲み終えるまで傍にいてくれた。
「 あら、話は終わった? 」
「 椿ちゃん … っ! 」
椿ちゃんと目が合い、ぎゅっと抱きついた。
「 … どうだったの? 」
「 今から話す 」
「 … ? 」
梅宮さんと椿ちゃんが何やら話しているけど何を話しているか分からなかった。
「 聞いてくれ 」
梅宮さんの言葉を聞いて、水木さんも桃瀬さんも柊さんも注目した。
「 さっき話して桜花が会計を引き受けてくれた 」
「 えっ、ほんとに!? 」
「 それは助かるな 」
みんなが歓迎してくれて、凄く嬉しいっ。
「 なら、これからもっともっと賑やかになりますねっ 」
「 あぁ、よろしく 」
桃瀬さんも水木さんも笑顔で招いてくれて心が暖かくなった。
☆.*゚•*¨*•.¸♡o。+ ☆.*゚•*¨*•.¸♡o。
私は急いで生徒会室から教室に向かう。
梶裙たちと昼食食べる約束してたのに食べれなくなっちゃう … っ。
教室に着くと、梶裙たちはもうお弁当を食べていた。
私は机の横にかかった鞄からお弁当と水筒を取りだして座った。
「 お、お待たせっ、遅くなっちゃってごめんね … ! 」
「 ん、待ってない 」
【 おかえり!桜花さん 】
「 早く食べるぅぞぉ 」
3人は遅れてきた私に何も言わずに机を空けてくれた。
ふふっ、梶裙リスみたい … っ!
そういえば、生徒会に入ったこと言わなくていいのかな。
一応お友達だし、隠すほどのことでもないから梶裙たちに言っておこう!
「 あ、あのねっ、実は私 … 生徒会に、入ることになったの … ! 」
私がそう言った瞬間。3人の顔が一変した。
驚いているけど … 梶裙は怒っているようにも見えた。
【 す、凄いね!桜花さん 】
「 あぁ、頑張るぇよぉ 」
「 … おめでと 」
喜んで貰えて嬉しくなった。
ほんとは不安でたまらないけど、3人もこうして喜んでくれるならできる気がする … !
でも、梶裙の顔が暗いような … ?
「 梶裙、どうかしたの?ここ最近暗い顔することが多いよ? 」
「 い … いや、 」
疑問に思って聞いてみると梶裙は少し恥ずかしそうにしながらいつも通りの顔に戻った。
【 ふふっ、梶裙は分かりやすいね 】
「 そうだなぁ 」
2人の言っている意味が分からなかったけど何となくお話を合わせた。
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