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昼食を食べ終えて、4人でたわいもない話をしてから5限目を迎えた。
今日からは早速生徒会役員として生徒会室に行かないといけないから放課後は直ぐに教室を出よう … !
そう思いながらペンを滑らせた。
帰りの会の後、私は急いで荷物をした。
そんな私に気がついた梶裙は不思議そうに首を傾げていた。
「 桜花。用事? 」
荷物をする手を止めてそう聞いてきた。
私は首を横に振ってから鞄を肩にかけた。
「 私生徒会役員になったから生徒会室に行かないとなの … っ! 」
私の言葉に目を丸くした後に、今度は顔を顰めた梶裙。
どうして、そんな顔をするんだろう。
不思議で不思議でたまらなかったけど、聞くのは野暮かと思った私はその場を後にした。
生徒会室を前に、足がすくんでしまう。
何度も来ていると言い聞かせてもどうしてか緊張して体が強ばってしまう。
「 桜花。何してんのっ! 」
扉を前にして立ち止まっていると、後ろから陽気な声がした。
聞き覚えのある声に反射的に振り返った。
そこに居たのは紛れもなく梅宮さんだった。
「 え、えっと … 」
梅宮さんは何を言ったらいいのか分からなくて戸惑っていた私を、支えるようにして背中に手をやりゆっくりと扉を開けた。
「 ど ー ぞ。桜花は今日から生徒会役員なんだし、好きに入っていいよ 」
優しい声が自然と私を落ち着かせてくれた。
さっきまでのビクともしなかった足と、緊張でいっぱいだった胸も嘘みたいに軽く感じた。
梅宮さんが助けてくれたんだ。
そう思いざるを得なかった。
中に入るとみんなもう既に来ていて、少し焦った。
「 時間は大丈夫だからな。桜花、何飲む? 」
「 え、えっと … 」
「 コ ー ヒ ー 飲む?苦手ならホットミルクとかココアもあるぞ 」
「 ココア … ! 」
梅宮さんの提案に目を輝かせた。
ココアは私の大好きな飲み物。
チョコレ ー トが大好きな私にとってココアは幸せを噛み締められる飲み物だ。
「 ココアな。座って待ってな 」
梅宮さんはクスッと笑ってからもう1つの「 給湯室 」と書かれたお部屋へ行った。
少ししてから戻ってくると、可愛らしいカップに入ったココアを置いてくれた。
「 まず、簡単な説明からな。あそこにあるのは給湯室。あそこは休養室。 」
1部屋1部屋を紹介してくれる梅宮さん。
それにしても … この生徒会室ってほんとに生徒会室 … ?
沢山お部屋があってなんだかお家みたい。
「 桜花の主な仕事内容はお金の管理、予算作成、支出記録ってとこだな 」
わわ … 案外大変そう … 。
「 桜花数学は大丈夫か?まぁ特待生だし問題は無いと思うが … 」
「 ちょっと梅。絃にいきなりその仕事量は多いんじゃない? 」
椿ちゃんがそう言ってダンッと机を叩いた。
「 まぁそれもそうだよな 」
ズズッとコ ー ヒ ー を飲みながら柊さんがそう言った。
「 え、ごめんっ。じゃあまずは会計の書類整理から頼む 」
そう言って渡されたのは1cmほどの厚さの書類だった。
梅宮さん曰く、この書類を種類ごとに分けた後にいらないものを捨てる。
十分に整理できたら残りの書類を片付けるらしい。
今日は初めてということもあって難しい仕事はしないみたいっ。
でも明日からはパソコンを使った作業もするらしい。
「 桜花さん 」
ニコニコと優しい笑顔を浮かべて私の隣に座ったのは桃瀬さんだった。
「 桃瀬さん … ! 」
「 桜花さんが会計になってくれて、凄く嬉しいですっ 」
ほんとに嬉しそうな笑みを浮かべてるんるんな桃瀬さんがなんだかかわいい。
「 私も、桃瀬さんの傍でお仕事出来るなんて嬉しいです … ! 」
「 ふふっ、同じ気持ちですね 」
なんだか不敵な笑みを浮かべると、じっと書類を見つめた。
どうしたのかと疑問に思った時、桃瀬さんが口を開いた。
「 書類整理、お手伝いしますよ 」
「 え?で、でも … 桃瀬さんお仕事が … 」
私のお仕事なんてお手伝いしちゃったら、桃瀬さんのお仕事が終わらないんじゃ … 。
「 僕の仕事は終わったので大丈夫ですよ 」
ニコッと優しく微笑んで書類に手を付けた。
私も慌ててお礼を言って書類を整理した。
「 ふふっ、見て梅。あの2人仲良いわね 」
「 ん?あぁ、そうだな! 」
「 仲良く書類整理なんて、素敵ね 」
「 椿、珍しく楽しそうだな 」
「 まあねっ 」
椿ちゃん、梅宮さん、柊さんが話していることは知らなかった __ 。