昼間。
マフィア本部ビルの廊下を、僕は歩いていた。
「ふわぁ……」
僕は欠伸をする。昨夜寝付きが悪かった所為だ。
伏せていた瞼を開けると、其処には大嫌いな相棒がいた。
思わず「げ…」と声をもらす。
「ぅげ……」
相手も同じように声をもらして、苦虫を噛み潰したような顔をした。
取り敢えず無視をしよう。
そんな考えが頭をよぎった。中也に関わるのは時間の無駄だし、今はとてつもなく眠い。
込み上げてくる欠伸を堪えた。
犬は犬らしく小屋に入っていて欲しいものだよ。
「………」
僕は何事もなかったかのように中也の横を通り過ぎる。
刹那、腕を掴まれた。
「太宰!」
やや落ち着きのない声で名前を呼ばれる。
「何?話し掛けてこ──」
言葉が途切れる。当然だ、僕は中也に躰を抱き寄せられたのだから。
「……っ!?」
予想外の出来事に僕は思考がおかしくなり、妙に心拍数が上がる。
「ち……中也ッ!?」
慌てながら、今度は僕が彼の名を呼んだ。
「…何っ?如何したの?」
其の問いに漸く中也は僕から離れる。
すると中也はらガシッと力強く僕の肩を掴み、そして真剣な表情で云った。
「手前、何か臭ェぞ?昨日風呂入ったか?」
高鳴っていた鼓動が急に冷める。
イラァ……。
中也の言葉が一気に頭にキタ。
──バシンッ!!
全力で僕は中也を叩く。
「痛ってェ!何すンだよッ!?」
「………………全部中也が悪い、ドキドキ返して」
「はぁ!?何云ってンだよ手前!」
「……」
取り敢えずもう一発────と心に決め、手を構えた。
──バシンッ!!
太宰は激怒した。────END.
───あとがき───
皆さん今日は!スイ星です!
何時もより短めのお噺。其の為、あとがきもみじかいよ(笑)
さて、
皆さん如何でしたか?太宰さんが怒ったお噺です笑。
唐突に思い浮かんだもので、コレ云われたら太宰さん怒るだろうなぁと思い、書きました(笑)。
逆に何でコレが思い浮かんだか不思議だよねぇ笑。
題名は適当に。(コレしか思い浮かばなかった)
因みに太宰さんはちゃんとお風呂に入ってると思います。多分。ていうかそうであって。
若しかしたら服の洗濯をサボったか、朝イチの入水がアレだったのかもしれませんね(笑)。
それでは、今作を読んで下さった皆様!ありがとうございました!
また何処かでお会いしましょう。
ばいば〜い!
コメント
2件
ふーん、へぇ、太宰さんドキドキしたんだぁ(にやにや という事は太宰さん中也の事ちゃんと好k((