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どーも、しづです!
今回はいむくんの某代表曲の曲パロです(自己解釈満載)
あと題名は曲名を使えないんで(検索避け)スワヒリ語に変換しました(((
昔から生粋の心配性で不器用でひとりでぐるぐると考え込んでしまう。
今日だって隣を歩くいふくんがいつもより静かなところとか声のトーンだったり歩くスピード…
そんなことだけでぼくの胸の内はざわざわとしてしまう。
(いふくん、どうしたんだろう?
怒らせるようなことしちゃったのかな…?
それともぼくと帰るの退屈してる…?)
自分でも嫌になるくらい悪い方考え込んでしまう
けど、いふくんが寂しくならないように、落ち込まないように、ぼくにできることなら何だってした い。
飽きるほど、いふくんの好きなところを伝えさせて欲しい。
「なぁ、ほとけ」
いふくんがポツリとぼくを呼んだ
「なんかええなぁ」
「え、?」
「こうやって、ほとけと一緒に帰って同じ時間を共有するん、
ときどき沈黙もあるけど苦じゃない、なんなら心地良いわ」
そんな何気ない言葉に胸がいっぱいになったんだ。
───────────
いふくんから告白された日の帰り道、いふくんがぽつりと急に言い出したこと。
「言葉って自由なようで不自由やんか?
気持ちを的確に伝えられへんときもある。
やから、そんなときは…」
そう言っていふくんはぼくの手をそっとぎゅっと握った
「こんな感じに伝えたいな。
ほとけへの気持ちがこれで伝わってるとええけど」
にッと笑ういふくんにぼくの全身の血の巡りが一気に速くなるのを感じる。
いふくんの言葉には何も返せなかったけれど、この先もいふくんの側に居たいって強く思った。
────────
不安な日もある。
もともとの性格もあるけれど、それ以上にいふくんがとっても素敵な人だから。
いふくんの隣がぼくなんかで良いんだろうか、他にもっと似合う人が居るんじゃないか、とか
呆れられていないかな、心労をかけていないかな、だとか
でもそんなとき、いふくんはそれを知ってか知らずか「ほとけ」ってぼくの名前を呼んでくれる。
頭を撫でて甘やかしてくれる。
「好き」と伝えてくれる。
1000回聞いても毎回心臓が飛び出しそうになるけれど、それ以上に心が温かくなって、
いふくんの言葉にどれだけ救われているのか、きっといふくんは知らない。
「いふくん」
「ん?」
「あのね、こんなぼくだけどこれからもいふくんに手を握っていて欲しい…!」
いふくんは少し目を見開いたけどすぐにいつものぼくの大好きな笑顔を見せてくれた。
「俺も離したくない」
小心者だしすぐに泣きそうになるぼくだけれど、いふくんが側にいてくれるだけで前に進むことが
できる。
だから─────
これからもずっと側にいて、この先の景色を一緒に見たい。
fin