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黒と白の日曜日

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黒と白の日曜日

1 - 第1話

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2024年12月24日

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 神は1週間で世界を作ったとされる。1日目に光と闇を、2日目に水と空を、3日目に陸と海を、4日目に太陽と月を、5日目に水中の生物と鳥を、6日目に野に住む動物たちや人間を、7日目に神はお休みになった….。


キーンコーンカーンコーン「今日の授業はここまで、次回は冬休み明けです、それでは皆さんさようなら。」先生が号令をかけ皆それぞれ解散し部活に行く者、帰路に着く者様々だった。かくなる僕も予定がないため帰路に着くしかない一人なのだが、世の中はもう直ぐクリスマスであり帰り道では賑やかな街並み、クリスマスプレゼントを楽しみにする子供などを多く見かけた、この歳になると別に羨ましくはないが、疎外感というかちょっとした寂しさはある。家に着いたが、さっきまでの街とは見違えるほど静かで、寒かった。家族は母親が一人、父親がいない僕が小さい頃に出て行ったからだ、だから僕は友人らと家族の話になると少し気まずくなり取り繕うのに必死だ、特にこの季節は尚更。だから少し羨ましくなる、自慢出来る家族っていうものを、そんなことを考えているうちに家であるマンションの一室の前についた。冷たい色をした金属のドアに、ただ一つリングのついただけの鍵を差し、冷えたドアノブを回した。ブレザーのボタンを外しシャツを脱ぎすて、ラフな寝巻きに着替えた。ベットでゴロゴロしているうちに母が帰宅した。先ほどと何も変わらないはずの家なのに何故か少し明るくなった気がした。「おかえり」僕はそう母に一言声をかけ、スマホの画面に顔を戻した。「ただいま、今日お勤め品売り場でケーキ買ってきたから後で一緒に食べよう」と母が嬉しそうに言っていたのを覚えている。

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