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もな
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宇津Q
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4月になり、三年生になると、晶子の高校の授業は完全に大学受験準備モードに突入した。
普通の高校での3年次までの教科の履修は既に終了しており、クラス分けも生徒の進学希望に応じて、国立文系、国立理系、私立文系、私立理系、海外の大学進学コースで分けられた。
晶子は国立文系コースを選んだ。両親からは私立大学を受験してもいいと言われていたが、世間知らずの晶子でもさすがに私立大学の学費の高さは理解していて、できれば国立大学を狙いたかった。
国立志望は生徒数が多いため、国立文系コースも2クラスに分散されていた。始業式の日に廊下に張り出されたいたクラス分けの表を見た晶子は、思わずため息をついた。
晶子のクラスはB組。合格の可能性が高い生徒はA組、低い生徒はB組に振り分けられるという噂は、当然晶子も知っていた。
さらに今後1年間の予定表が配られ、それを見た晶子はまた顔をしかめて小さくため息をついた。
定期試験に加えて、有名予備校と連携した模擬試験の日程がびっしり詰まっていたからだ。
1学期は月に最低1回、2学期以降は月に2回のペースで何らかのテストを受ける事になる。
息つく暇もないという感じの予定表を見ながら、晶子は目の前が暗くなるような気分を覚えた。
晶子の高校では部活参加は2年生までで、日本史研究会からも引退済みだった。学校というより強制収容所のような高校最後の1年間が待っているかと思うと気が滅入る。
さらに、成績がいま一つ振るわない晶子を心配した母親の意向もあって、放課後の塾通いは月曜から金曜、週5回に増えた。
晶子にとっては、塾の終わりにカンナと連れ立って帰宅する時間だけが、心休まる事ができる唯一の機会になりそうだった。
コメント
1件
うわあ、受験一色のラスト1年、息苦しさが伝わってきます……。晶子がB組に振り分けられたところや、模試と塾で埋め尽くされた予定表に「強制収容所」と感じる気持ち、すごくわかります。その中でカンナとの帰り道だけが心のオアシスって描写が、逆に晶子の孤独と、その関係の大切さを際立たせていて、じんときました。