テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
やや広めの部屋にいつものカメラを設置する。
ひとつ離れた部屋にあの部屋と繋がれたカメラ映像と音声を繋げたイヤフォンを用意した
どーもー僕たちが"M!LKです"
勇「体・力・測・定〜!!ということで体力測定しまーす。どう?ぶっちゃけ 」
舜「いや全然自信あるよ?」
柔「学生の頃とまではいかないけどさ、俺たちほぼ毎日踊ったり、それこそ筋トレとかしてるから意外に落ちてないんじゃない?」
太「体力は自信ないけど、握力とかなら」
勇「いや、太智は結構いけるっしょ。問題は…おいちゃん 」
仁『はぁ…』
撮影が始まって早々のいじり
しかし今回は誰も暗くなることなく、抑えるように口角を上げていた
仁『まぁ自信はないですよ?苦手なんで。』
舜「笑最初はなにするん?」
勇「初めは上体起こしします!マット準備してくれてるしね。じゃあ一人一人順番に、次の人が足持ってあげてって感じで…」
そんなこんなで順に回っていった。
みんなが平均を超える中、案の定…の結果で狙いの的は常に俺。
今回の目的としては順調ではいるが、俺の気持ち的にどうなのかって聞かれたら、なんとも言えない。
そんな複雑に絡まりあった気持ちのまま、幅跳び、握力…次々と項目を追ってエンディング撮影となった。
4人が目で合図をとった
今回仕組んだ裏企画
我らがM!LKの顔、佐野勇斗の本心を探るこの企画
耳打ちをするように声を小さく話していた。
太「そろそろいっとく?」
舜「そうやな、どうやって切り出そう…」
どうやって勇斗と仁人を2人きりにするか…
いかに3人で抜けられるようにするか…
頭を悩ませる中、柔太朗が動いた。
柔「勇ちゃーん?これ、マットとか片付けちゃっていい?その方が撮りやすいし、」
勇「あー、そうだね。そうしよう」
柔「じゃあ、ごめん舜太と太ちゃん手伝ってもらっていい?」
太「おっけー」
柔ちゃんやるぅ,,なんて肩どうしを弾きあって無事別室へと行くことに成功した。
各々席につけば、イヤフォンを取り付け、画面越しにこれから行われる一部始終を見つめていた。
仁『勇斗、これ盛りライト,,前もってく?』
勇「うん」
2人になったのはいいものの、なかなか良い方向にいく気配がない…
勇斗が俺をイジって来なければ始まらないのは当たり前で、別室に繋がっているカメラをやや申し訳なさそうに見つめた。
舜「なかなか始まらんね」
柔「なんか気まずそう笑」
太「これ失敗に終わる感じ?笑」
柔「いや大丈夫だよ、絶対くるから笑」
柔太朗の発言からおよそ数分して、その予想は見事に的中した。
勇「てか、仁人ほんとに運動だめだな笑」
仁『まぁ…』
勇「握力なんだっけ?」
仁『ニジュウ…サン』
勇「まじかよ笑上体起こしとかもほぼ全部最下位だったもんね」
仁『だから苦手なんだよ』
どんどん俺に対するいじりはエスカレートしていった。
舜太や柔太朗がいないから、止める人もいない
しかし、俺の内心は昂る一方だった
太「おお笑きてるよこれ」
舜「もうそろそろいいんちゃう?笑仁ちゃん頑張れ! 」
柔「仁ちゃんいけるかな笑」
太「おおおおお!やばいぞ!きてる!もうそろそろじゃない!?」
柔「し!ちょっと静かにして!」
勇「ダンスは出来んのになんで運動は出来ないんだろうね」
仁『ダンスと運動は違いますから。てか、もうよくない?そのいじり』
勇「1人くらい運動出来ない奴がいた方が絶対おもろいって!みんな運動できるなかで、出来ない仁人、めっちゃ美味しい立場だと思うけど」
仁『あのさぁ』
勇「そんなプンプンすんなって笑」
だんだんと目に大粒の涙を溜めていった
これから行う準備を自ずと仕上げていった
勇「運動できないおいちゃんかわいーよー」
仁『…』
黙って俯いた俺は頬に涙を伝らせて鼻を啜った
お前の本心暴いてやる。
コメント
3件
続きも最高すぎます、、😖💫💫 もうほんとに白さんが作る作品毎回続きが気になる終わり方すぎて😿💖💖
待ってました!続き楽しみにしてます!!!✨✨