ショートストーリー部屋だぞ〜!!今回の主役は日本!!(死ネタ&バッドエンドかも)
『私の中に居るダレカ』
Let’s go!
私は時々、悪夢を見る。
見ず知らずの誰かを包丁で刺し殺している夢。
私は時々、鏡に写った自分の姿を疑う。
夢で殺した、何者かが鏡に写っている。
日本「…っ、!」
その一瞬だけ、体が動かなくなる。
日(私が何をしたっていうんだ。私は何もしていない)
その恐怖や不安から、私は日々、蝕まれていた
そしてある日、脳内で何者かの声が聞こえた。
?「やぁ、僕を殺した、犯罪者くん」
日「っ、!?」
何を言っているんだ?私は、殺しなどやっていない。それより、誰なんだ?
?「嘘つきだねぇ…やっぱり、記憶がないのかな?」
すると、謎の声の主は消え去った。
日「何なんだ…?一体…?」
その日から、頻繁に声が聞こえてきた。
視界や思考がすべて共有されているらしく、考えていることも何もかも、見抜かれてしまう。
ある本で読んだ内容を、ある時、ふと、思い出した。
「過剰なストレスが溜まると、無意識に別の人格を作り出し、それに全ての責任を放りだしてしまうことがある」
…もしや、この現状は全て、ストレスによるものか?
そんな、自分の考えが甘かった。
今日も、仕事に行くため、鏡の前で服装を整えようとした。
日(あぁ、またか。)
相変わらず、夢に出てくる何者かが写っていた。
だが、いつもと少し違った。
いつもなら、ぼんやりと写っているはずが、輪郭も顔も何もかもはっきり写っていた。
日「……えっ?」
鏡に映る何者かの姿は私とそっくりだった。
赤みがかった瞳、真っ白な肌、ピンと伸びた猫耳。
日「…どこかで、見たことある、ような…?」
既視感と同時に、何故か吐き気に襲われる。
セーラー服を着た、女子高校生ほどの見た目…
薄れゆく意識の中で、必死に記憶する。
何か、大事な手がかりな気がしたから。
目が覚めると、いつの間にかベットの上だった。
そして、周りには何故か写真が散らばっている。
日「なんで、写真が…?」
まぁ、片付けよう。そう思い、次々、写真を手に取っていく。
すると、子どもの自分と誰かが花畑の中にいる写真があった
日「…っ、!これは…!」
意識を失う前に見た、あの、少女ではないか!
写真の裏を見てみると、結構昔の年月日が書かれている。
『日本とにゃぽんで、花かんむりを作りました』
と、メッセージも残されている
日「…にゃぽん、?」
思い出した。そうだった。ずっと、この記憶を思い出したくなくて、忘れようとしたんだ。
私は…
私は…
『実の妹である、にゃぽんをこの手で殺してしまったんだ___。』
コメント
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にゃぽぉぉぉぉぉん!何で殺っちゃったのぉ!?