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第46話 ドワーフの街 ゾニヒ
ch side
3日後、俺が指定した場所に予定通りにガイストは来た。ガイストのことだから来ないことなんてザラにあるから、迎えに行く手間が省けて助かるぜ。
クリス・エル・セリスト(ch)
「お〜ちゃんと来たな。それと第三王子と一緒になんてな。」
ガイスト(md)
「来なかったらクリスは僕のとこまで来て、無理矢理にでも引っ張ってる癖に…。」
ラダオ・ヴェルディオン(rd)
「やぁクリス、俺もドワーフの作る武器に興味があってさ。ガイストにお願いして連れてってもらうことにした。俺がいると邪魔か?」
ch
「とんでもない!むしろラダオ様に興味を持ってもらえて光栄です!ささっ、どうぞこちらに。ゾニヒの街を案内しますよ。」
こうして俺達3人は、エルフの国フィルマメントから西にあるやや小さな街、ゾニヒにやって来た。どこか随分と懐かしい、そんな気分にさせる。最後に来た時はいつだったか…もう2、3年前だったか。そんなことを思ってると、目的の場所に着いた。
ch
「着いたぜ、ここがゾニヒの中じゃ1番大きな工房だ。ここに腕利きを集めて注文を捌いている。」
rd
「ゾニヒに来た時から思ったけど、やっぱり聞いてた通り工房が多いな。どっちかって言うと工場のような…そんな感じの建物が多いんだね。」
md
「確かに…僕も前に1、2回来たことはあるけど、工房はかなり増えたなぁ…。だけどクリスが武器を作るところはなんだかんだ初めてかも…。」
ch
「あ〜…そういやそうか。結構俺ら長い付き合いのはずなんだけどな…。」
rd
「そうなの?」
ch
「そうですね、七つの王冠に入ったのも同時じゃなかったっか?」
md
「だね、僕とクリスは同期。初めてあったのは七つの王冠最終試験場だったよね。」
ch
「そうそう、ずっと黙りこくってる陰気な奴がいんな〜って思ってさ。」
md
「僕からして見たら、なんか小さい癖に元気でちょっと生意気な奴だなって思ってた。」
ch
「はぁ!?ちょっ…お前なぁ!?」
rd
「ははっ!本当に2人は仲良いんだな。」
そうラダオ様に言われて俺は複雑な気持ちになった。そんな他愛のない話をしていると勢いよくドアが開かれた。
「おいクリス!!」
ch
「うおっ!?ビックリした…急に大きい声出すなって。」
md
「…この人は?」
ch
「あぁ、この人は工房の責任者…というかこの工房の中じゃ一番の腕利き、親方という方が正しいか。」
rd
「親方…。」
親方
「クリス!腕がなまってねぇだろうな?さっさと準備したらとっとと作業に入れ!」
ch
「はいはい、分かりましたよ親方。」
親方
「そんで隣にいるのは客人か?」
ch
「ん?あぁ、ガイストは俺が呼んだ魔石に術式を組み込むスペシャリストだ。そんでラダオ様は工房の見学をご所望だ。」
親方
「そうか。まぁ俺らの邪魔しねぇようにしろよ。」
そう言って親方は工房の中に戻って行った。
ch
「気を悪くしたなら謝らせてくれ。親方はああいう奴なんだ。」
rd
「いや、仕事熱心な方なんだなと思うよ。」
ch
「そうか。ま、親方に怒られないよう俺達も中に入るぞ。」
md
「うん。」
それにしても仕事熱心とはいえ、親方が俺にヘルプの手紙を出すなんてな。…何か別の理由でもありそうだな。
To Be Continued………
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コメント
1件
おお、ずっと付き合いの長い二人の会話が自然でいいですね。クリスとガイスト、初対面の印象話で言い合ってるところ、思わず笑みがこぼれました。長年の付き合いだからこそ出せる軽口ってありますよね。親方の「ヘルプの手紙」のところは何かありそうで、続きが気になります…!