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その時望は違和感を感じた。
今まで散々「冷たい」と言われてその度に傷ついていたのに一月に対してはそんな感情が無かったからだ。
それから望は毎週の夜中に歩道橋で一月に会いに行くようになった。
何度目かのある時、一月は言った。
「今度さ、早めに会って都会の方に行かないかい?」
疑問に思った望は、
「急にどうしたの。」と返した。
「だって歩道橋ってただの橋じゃん。それにいつか…」
「『いつか…』?」
望は聞いた。
「今は言わないよ。」
一月は無邪気な笑顔を見せながら言った。
「何なの…」
望は呆れた。
「じゃ、来週ここで8時半。」
「わ…分かった。」
ここで二人は解散した。
「まぁ望も同じかは分からないし、まだ隠しときますか。」
一月は一人歩道橋で呟いた。