テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
望は歩道橋で一月を待っていた。
(都会の方行くの久々だな、ここ最近は引きこもってたし。)
「遅くなってごめん。」
一月が来た。
「別に。」
「良かった、行こうか。」
一月は笑顔で言った。
時刻は午後9時。まだ人が居る時間帯だった。
「急にここに来たいって…何が目的なの?」
望は聞いた。
一月は答える。
「散歩だよ。僕夜景のネオンが好きでさ、望にも見せたかった。」
「そうなんだ。」
望はそう返す。
「冷たくない?」
「よく言われる。」
「人、減ってきたね。」
「もう11時だし。」
「最後にさ、観覧車乗らない?」
一月はそう言う。
「別に良いけど。」
観覧車から見える夜景は綺麗だった。
「望、これ。」
片耳のイヤホンだった。
望はイヤホンを受け取った。
二人の好きな曲が流れていた。
「僕さ、こうやって好きな曲を聴きながらこの夜景を見るのが好きなんだ。」
「気持ちは分からなくはない。」
「良かった、仲間居て。」
一月は笑顔で言う。
「望、話さなきゃいけない事がある。」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!